第57話≡ギャップにひく事ってあるよね?
あ、D×Dのラノベ婆ちゃん家に持ってき忘れた…
やったね。こっちの更新が早くなるよ!!
「1つ聞きますがもしも戦闘になるような事があったら…」
「それは明日改善するから大丈夫だ」
買い物をしてからガルシオンとリビングで話し合っていた
「わかりました。
…ケルピー」
「ここに」
ガルシオンの影から執事服をきた目の細い男が現れた
「ここでは自由にしてもいいです」
「は。かしこまりました」
ケルピーはそういいガルシオンの側から動こうとしない
「別に変な気は使わなくていいんだけどな」
「執事としてお嬢様をないがしろにはできません」
「ま、自由にしてくれって言ったのは俺だしいいや」
桜はソファーに横になった
「待てー!!」
「いーやじゃー。
とう」
どうやら神楽が朱音のものを取ったようだ。
しかし、いつもの事なので桜は気にせず目を閉じた。
だから神楽がソファーの後ろから前の方に飛んだとは気がつけなかった
「ごふっ!?」
「あ」
神楽は桜の腹に勢いよく乗った
「神楽待てって…言ってるでしょ!!」
桜はその時だけはスローに見えたそうだ
あー、これは死んだくさい
朱音は桜の脇腹の方に着地してしまった
スル…
「わっ!?」
「これ、朱音。来るでない!!」
着地しきれなかった朱音は神楽を巻き込んで桜に向かって倒れた
「………」
神楽の肘は頭にhitし、朱音の腕は桜の顎に炸裂し桜の脳を揺らした
「いたた…」
「本当、兄上がいて助かったのじゃ」
「………」
桜は何も喋らず寝ているように目を瞑っているだけだった
「あれ?お兄ちゃん?」
神楽がぺしぺしと頬を叩く
「…意識がないの」
「え?お兄ちゃん?」
ペシン!!
朱音が強めに頬を叩く
「ほ、本当だ」
「ケルピー」
「はい」
優雅に紅茶を飲んでいるガルシオンがケルピーに指示をだし、脈をはかりだした
「安心してください。気絶しているだけです」
「「よかった…」」
ケルピーはガルシオンの元に戻った
「ん?ということは」
朱音は何かを思ったのか頬を染めながら桜の顔に近づいた
「待つのじゃ。兄上はわらわのものじゃぞ?」
「ふん。既成事実って言うのが大切ってこの前テレビでやってたもん!!」
「させると思うか!!」
すると今度は朱音、神楽が桜の上ではしゃぎ始めてしまった
「(これ。桜さん生きていけるんでしょうか…)」
ガルシオンはそんな事を思いながらお茶をすするのであった
「そういえば寝る部屋を決めてなかったな」
目が覚め頬に紅葉が咲いている桜は夕飯を食べた後そんな事を言っていた
「部屋が1つ空いてますからそこにシオンさんを寝かせましょう」
「あ、俺ケルピーと話をしたいんだが」
そう言われて一番驚いたのはガルシオンだった
「ま、まさか…いやでも…頷けますね」
「シオン。今お前、俺に男色系の趣味があると思っただろ」
桜がそう言うとガルシオンはなぜわかったみたいな顔をした
「よし、シオン。表に出ろ。地獄を味わわせてやるから」
「違うんです?」
「俺が好きなのは可愛い女の子だ!!」
桜がそう言うとホッとする人が数名。
身をくねらせて喜ぶ人が数名に別れた
女の子がウネウネしてるところって案外気持ち悪いんだね
「私しは構いません」
「よし、決定だ。男同士腹を割って話そうじゃないか」
これで聞きたかった事が聞ける
「あのお兄ちゃん」
「ん?どした?」
「私たちも女性同士で話したいことがあるんだけど…ダメ?」
朱音は覗くように桜に聞いた
「おk。
だけど寝るところが…ここしかなくね?」
「うん。だから皆でお布団ひいて寝ようかな?って」
朱音の意見に誰も否定しない
まあ、俺の答えは決まってたしな
「それじゃ、男手が必要だな。
ケルピー、お前も手伝ってくれるだろ?」
「淑女を助けるのは紳士としての当然の義務です」
流石執事さん。言うことが違うねー
「ま、いつ寝るかは皆で決めてくれ」
「桜様」
桜が話を終わらせようとしたときケルピーが話しかけてきた
「どうした?」
「お嬢様のお休みになられるところを早くも作ってしまいたいのですが…」
「だそうだが。反対する人いるか?」
桜は皆に聞くが首を横に振るだけだ
「それじゃ寝床作りしますか」
「ありがとうございます」
桜達は皆協力して部屋の物を退かしたり、掃除をして女性陣の寝床を作り上げた
「ふぅ…完成だな」
「皆さん、お風呂ができていますから入ってください」
まあ、ここは立場上お客さんからだよな
「二人のどっちか先に入ってくれ」
「だそうです。
お嬢様、先に」
「そうします」
「あ、私が色々と教えますね」
ガルシオンと水奈は風呂に入りに行き朱音と神楽は桜に攻撃して遊んでいる
「ちょっ、お前ら止めろ」
「大丈夫だよ。思いっきりは動かないから」
そりゃ手も足も出せなくなるからな
逃げていると真っ正面から神楽が抱きついてきた
「やな予感が…」
「食らうのじゃ」
抱きついた神楽を中心に髪の毛が桜を拘束した
「やっぱり!?」
「ふふふ、観念するんだね」
そんな感じで遊んでいると水奈が来て数十分後に見たことない寝巻きを着たガルシオンが立っていた
あれ?寝巻きどこから…
すると影からケルピーが出てきたため簡単にわかった
あ、影に収納してたのか
「次はケルピー。入ってきてくれ」
「私し目は大丈夫でございます」
「せっかくです。入ってきたらどうです?」
「…ではありがたく」
桜達は騒ぎ疲れたのかソファーに座っていた。
するとあがったばかりのガルシオンが横に座ってきた
「どうだ?家の暮らしは?」
「実家には到底及びませんが楽しいです」
そりゃ家族がいるところが一番だろう
すると暑いのかガルシオンは胸元をぱたぱたと扇ぎ出した
「見えるぞ」
桜は風の魔術で薄い緑色のベールを作ってガルシオンにかけた
「…おかしいです。悩殺されるはずが」
「それを言ってる時点で悩殺する気ないだろ」
本当、ただでさえ大きいんだからやめてほしい
ベールを炎で燃やしたガルシオンはさっきより近づいてきた
「どうしたんだよ」
「今日だけでは桜さんの事嫌いになりませんでした」
……あー、あの時の事
「そりゃ残念」
「それどころか少しだけ好きになってきました」
「……はぁ。よかったのか悪かったのか」
桜はガルシオンから逃げるように台所に向かった
あの笑顔は反則だろうが…
桜は少し頭を冷やすために水を煽った
「桜様。あきました」
「おお。風呂も悪くないだろ?」
「はい。お陰さまで疲れも取れました」
「よかったな」
その後、桜は風呂に入り何事もなく風呂から上がりケルピーを呼んで自分の部屋に行った
「布団は全部使ったみたいだから俺のベット使ってくれ」
「そんな…桜様を他の場所で寝かせるわけには」
「ん?俺は大丈夫だぞ」
桜は風の魔術を使って宙に浮き、炎の魔術で赤い掛け布団のような物を作った
「はぁ…ぬくい」
「…桜様は私たちをビックリさせますね」
俺としてはビックリさせるつもりもないんだけどな
「さて、話をしようか」
「はい。構いませんよ」
桜は宙に座りケルピーもベットの上に座った
「シオンってどんな子なんだ?」
「今日過ごしてわかりませんでしたか?」
「全然わからなかった」
腹を割ってるんだ。嘘ついても仕方ない
「お嬢様は…そうですね…
誰からも気に入られようとするためその努力は惜しまない人ですかね」
桜はケルピーの答えに少し考えさせられた
「気に入られようと努力する理由は言えませんが」
「いや、そこまで聞こうとはしないさ。
でもへぇ…気に入られようとねぇ」
「桜様から見たお嬢様はどのように写られましたか?」
俺の思ったシオンか…
「人をランク分けするタイプの人かな?
とか、やけに人の目を気にするんだな
とかだな」
「ランク分けですか?」
桜は頷いた
「シオンって今話しておくべき人とそうじゃない人で分けてる気がする。
もちろん俺の奴隷とかにも距離はあったし…
言っちゃ悪いけどたぶん下に見てる節がある」
今だって下で喧嘩になってないか不安だ
「お嬢様はそう育ててこられましたから」
「ま、それがシオンの魅力ってのもあるんだろうけどな」
桜は今日ガルシオンを見て確信していた
「桜様、もう1つよろしいですか?」
「話したいなら話すのが礼儀ってもんだぜ」
「…そうですね。
ではお聞きします。桜様はお嬢様の事を異性としてどうお思いですか?」
…女の子としてだろ?
「個性的な女の子?
少なくとも恋愛対象に思ってない」
「…そうですか」
「どうして?」
桜はいきなりケルピーからこんな話題をふられて少しビックリしていた
「話が飛びますがご容赦を。
お嬢様は小さい頃から魔術について教えられてきました」
まあ、生まれが名門って言うくらいだもんな
「その結果。今は若手一位。ワールドランクにも三桁に入ります」
…そうらしいな
「敗北を知りませんでした。
敗北を経験してもそれは建前上の敗けであり本当に敗けたのとは違います。
しかし、この前の試合でお嬢様は敗けを味わってしまった」
ああ、あの魔王様の奥義の
「実際には勝つことができましたが、お嬢様はあの東北大会の事は勝ちとは思っていないでしょう」
ああ、そっちね
「初めて悔しさを味わわせられた戦い。
お嬢様はあの初めての感情に戸惑い、同時にあなたに興味を持ち始めたのです」
「ああ、それで俺に聞いたのか」
「そう言う事です」
うーん。よくわからんが確かに俺は興味を持つのには楽な体質してるよな
「ついでにお嬢様が人に興味を持ったのも初めてでございます」
「ふーん。ま、俺はまだなんとも思えねーな。
あくまで友達としか思えん」
「それはそれで構わないでしょう。
どうかお嬢様の友達となってください」
こう頼まれるのもあれだけどな
「ふぁ…」
「どうした?眠いのか?」
「い、いえ。そんなことは…
実はお嬢様からの命で桜様を探しておりまして2、3日は睡眠が取れず」
桜は言い訳しようとするケルピーを睨むと簡単に話してくれた
「なるほど。んじゃ寝るか。
俺も今日はいいや」
聞きたいこと聞けたし
てかシオンもケルピーを眠らせてやれよな
「本当に申し訳ありません」
「気にすんな。
後よく眠れる魔術かけてやるよ」
桜は授業中に寝やすくするために魔術を開発していた
「そ、そんな。こんな事でマナを」
「いいからいいから。ほら横になって」
ケルピーは桜の言う通り横になると目を瞑った
桜は素早く闇の魔術をくんだ
「おやすみ」
「はい。お休みなさい」
桜の腕から黒いもやが生まれるとケルピーの目の回りにすっと溶けた
「………」
「お?寝たか。よっぽど疲れてたんだな」
桜の闇の魔術にはアイマスク、防音、リラックス、目のマッサージ効果もついているため睡眠がとりやすいのだ
いやー、あの時目のツボについて勉強しといてよかった
桜はそんな事を思ってから満足したのか宙で赤い布団をかけて寝た
一回でいいからこの魔術で寝てみたかったんだよな…
桜は布団では味わえない寝心地に包まれて寝た
次の日、桜達はリビングに降りていた
「お嬢様は寝起きがなかなか悪くございます」
「なるほど」
桜の奴隷は全員起きて準備をしていたがガルシオンだけはまだ寝ていた
「んじゃ、あれやるか」
桜は水の魔術を作ってガルシオンの額につけるとその瞬間水は蒸発した
「…熱があるとか?」
「お嬢様は無意識のうちに魔術を使ってしまう癖がありますから」
「はぁ…ケルピー頼んだ」
「すみません。こうなってしまっては…」
はぁ、まさか水奈よりも寝起きが悪いやつがいるとは
ガルシオンが起きたのは8時30分を回ってからでそこから皆で朝食となった
「もう、ケルピー。どうして起こしてくれなかったんですか?」
「申し訳ございません」
「全くもう…あなたは私の執事で…」
ガルシオンはそれからケルピーにだけなにやら言っていた
「桜さん。学校を遅刻させてしまい申し訳ありません」
「ん?ああ、いいよ。気にしなくて」
桜は自分の感情を出して朝食の和やかな空気が悪くなる事だけはしたくなかった
「さて、行きますか」
「そうですね、行きましょう。
ケルピー、この事は後で」
「承知いたしております」
桜とガルシオンは学校に行く準備をして家を出た
さて、ここなら大丈夫かな?
「なあ、シオン」
「は、はい。なんです?」
「俺、やっぱりお前の事好きになれそうにないわ」
「……え?」
桜は思った事をそのまま口にした
読んでいただきありがとうございます!!
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感想くれたら喜びます!!
×いちよ ○一応
これ治る気がしなくなってきた…




