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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
激怒する桃色
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第52話≡決勝戦~VSガルシオン~後編



桜は地面に手をついてナイフを量産してマントの中に潜ませた


「いきますよ」

「くんな!!」


ガルシオンのランスがアイテムと合わさり3発ワンセットの攻撃が何回も桜を襲う


「うーん…おかしいです…」


ガルシオンの攻撃は桜のマントに穴を開けるだけで本人には一度も当たらなかった


「どうして目が見えないのに当たらないんでしょう?」


『カラカサさん。

アルファ選手のアイテムは“大地の贈り物(アースウェポン)”ですよね?』

『はい。その通りです。

二つ持ちと言うのは聞いたことありません。

かといっても邪眼持ちというのは聞いてませんし…』


「(…すいません。実質3つ持ってますし、邪眼も持ってます…)」


桜は心の中で謝りながらガルシオンの連撃をかわしていく


「きゃっ!!」


桜は隙の生まれたガルシオンに蹴りを決めて距離をとった


『おお!!アルファ選手並びました!!

流石決勝戦!!熱い戦いが繰り広げられています!!』

『でも、アルファ選手に対するブーイングも熱くなってますね』


「(聞こえなくてよかった。

絶対心折れるもん)」


「…もしかして…ケルピー」

「かしこまりました」


「(…なぜ了解できたし)」


ケルピーはガルシオンに近づき肩にタッチしてから朱音との戦いに戻った


「いきます」


『アルファ選手、アイテムを使ったガルシオン選手を止める事が出来るのか!?』


「え?アイテム?」


桜は正面から突撃してくるガルシオンのランスを避けて回し蹴りを放った


『『は?』』


桜の蹴りは観客からみれば全然違うところを蹴っていたがガルシオンは吹き飛ばされている


「…これも違いますか

…一体どんな仕組みになってるんですか?」


実はケルピーのアイテムは視覚、聴覚の感覚をそのままずらすという“本物の偽物(ギミックデコイ)”というアイテムを持っているのだ


「…そういえば音がずれてた気が」

「音で探ってる訳じゃないんですね」


ガルシオンはランスの先を地面に向けて考え始めた


「来ないなら俺から行くぞ」


桜はそういうと地面に手を当てて“グラウンドソーン”を発動させ、ダッシュした


『アルファ選手、攻撃を仕掛けたー!!

ガルシオン選手はどのような行動に!?』


「ふふ、そんな魔術じゃ傷つける事もできませんよ?」


ガルシオンは“グラウンドソーン”の攻撃線上に“炎の壁(イルフェルノウォール)”を発動させ棘は止まった


『止められてしまったー!!』

『でも、まだ終わっていないみたいですよ。

アルファ選手は“氷の鏡(アイスミラージュ)”を発動させていますね』


炎の壁の脇から巨大な一個の氷の塊がガルシオンに向かった。

その後ろに桜が一緒に走っている


「これが全力ですか…」


ガルシオンがランスを突き出すと氷の塊はこなごなく粉々に碎け、二度目の突きで桜の体に穴が空いた


「ハズレ」

「え?」


ガルシオンが突いた桜は粉々に碎け、その後ろから桜がナイフでガルシオンを斬りつけた


『す、すごいぞ!!

棘、塊、そして自分自身がまさかの囮だ!!』

『見ていて思ったのですがアルファ選手の攻撃はトリッキーなものが多いですね』

『パワー、マナ、アイテムに恵まれたガルシオン選手に対抗する戦術としては考えているぞ!!』


ガルシオンのHPは6/10まで減らすことが出来た


「…離れてくれませんか?」


桜はガルシオンからすぐさまに離れるとガルシオンは炎に包まれた


「…ま、やるだけはやったか」

「ケルピー、あれで行きますよ」

「…かしこまりました」


ガルシオンのもとにケルピーが駆けつけ、桜はすぐに朱音を自分の近くに移動させた


戦いは中盤戦を迎えようとしていた




side:朱音


「あー!!全然当たんない!!」


朱音の攻撃はケルピーに当たらず空虚を斬っていた


「もー!!なんなのよ!!」

「どうしましたか?

まだ、ダメージといえるものはもらってませんよ?」


朱音の槍はケルピーのデコイだけを斬り、その後のケルピーの攻撃を防ぐ事しかできずにいた


「落ち着け…落ち着け…」


朱音は深呼吸をして気分を落ち着けた。

この時既に朱音のHPは半分以上持っていかれていた


「(…そうだ!!地面についてる足跡を見てやれば!!)」


朱音はケルピーの攻撃を地面を見て攻撃したがそこに本物のケルピーはいなかった


「ケルピー、あれで行きますよ」


ガルシオンに呼ばれたケルピーは朱音を放っといてガルシオンの元に駆けつけた


「朱音、ひとまずこっちに来てくれ」

「わかったよ」


「(あ、そうだ。お兄ちゃんなら何とかできるかも)」


「お兄ちゃん、攻撃が全然当たらないの。どうしよう」

「そうだな…

槍を大降りにして攻撃してみるのはどうだ?

外してももう一本で防ぐ事位はできそうだが」


「(あ、その手があったか!!)」


「流石お兄ちゃん!!頼りになるね!!」


朱音は桜に抱きついた


「(うん。お兄ちゃんに抱きつくと落ち着く…)」


「あ、朱音!?今試合中!!」

「あ、うん。家でするね」


朱音に宣言された桜の顔は苦笑いしか浮かべていなかった


「私の裏技行きますよ」

「だってさ。行くぞ朱音!!」

「うん!!」


「(ふふふ、お兄ちゃんがいればどんな技だって怖くないもんね!!)」


sideout:朱音


side:桜


『キター!!ガルシオン選手の裏技!!』

『なかなか見ることができませんからね。

私も楽しみです』


「(うん。何か来るっぽいな)」


すると動きがあったのはケルピーの方だった。

ケルピーは人間の姿から上半身が馬、下半身が魚の生き物が浮いていた


「…それでどうなるんだ?」


ガルシオンはケルピーの背に乗りランスを構えた


『さて、出てきました!!

ガルシオン選手のナイトモード!!

アルファ選手はあの早さについてこれるのか!?』


「なるほど。朱音、俺たちもやってみるか?」

「うーん…できるかな?」

「ま、ものは試しさ」


桜は地面に手をついて大剣を錬成し背中に担いだ。

朱音は狼の姿になり一吠えしていた


「よっと…大丈夫か?」

「うん!!これくらいなら平気だよ!!」


『おーと!!アルファ選手もナイトモードになりました!!

しかし、ガルシオン選手のように動くことが出来るのか!?』

『見よう見真似でなんとかなるものでもありません。

やはり実践経験の多いガルシオン選手に軍配があがるのでは?』


「まあ、馴れてないしな。

朱音、俺が馴れるまで自由に動いてくれ」

「わかったよ」


桜は背中に担いである大剣に手をかけた


「ついてきてくださいね」


ガルシオンがそう言うと人では出せない速度でガルシオンが迫ってきた


「振り落とされないでね」

「うお!?」


桜は急な加速に少し戸惑ってしまった


「だ、大丈夫?」

「お、おう。なんとかする」


桜は風の魔術を使って支えを作って体を安定させた


「っと朱音!!すぐ避けて!!」

「え?」


桜は大剣を振るってガルシオンのランス止めた


「当たったと思ったんですが…」

「くそぉ…腕が痺れるな…」


速度に乗ったガルシオンの突きはとても重いものになっていた


『アルファ選手、止めたー!!

しかし、反動も大きかったようだ!!』


朱音は地面を駆けて距離をとった


「ありがとうお兄ちゃん」

「いえいえ。って来るみたいだぞ」


朱音は速度を上げてケルピーに向かった


ガキン!!ガキン!!


朱音とケルピーが交差するたびお互いの武器がぶつかる音が響いた


「いいね、お兄ちゃん!!すごいよ!!」

「うーん…目が使えたらって思うんだよにゃ」


「(し、舌ー!!

なにこれめっちゃ痛い!!)」


桜が朱音の上で口を押さえていると朱音はケルピーから体1つ分横に逸れていた


「朱にぇ、もうしゅこし右」

「え?でも」

「いいから」


観客からみれば朱音はケルピーに真っ正面からぶつかろうとしていた


「(てか、朱音今のよく読み取れたな)」


『ど、どうしたと言うんだ!?このままではぶつかってしまうぞ!!』


「お兄ちゃん!?」

「大丈夫だって」


ガキン!!


朱音がケルピーとぶつかるときケルピーの姿に朱音が溶け込み火花が散った


「え?」

「な?大丈夫だろ?」


『な、なんという事だー!!

アルファ選手はケルピーのアイテムを見抜きガルシオンの攻撃を防ぎきった!!』

『やはり、アルファ選手は音や目以外の方法で敵の動きを探っているようですね』


「(ま、詮索は無しの奉公で)」


その後、桜はアイテムを使ってるガルシオンと何回かぶつかりお互いにノーダメージで白熱の戦いを繰り広げていた


「よーし、やっと感覚をつかめた」


桜は朱音の走った後に小さな風の弾丸を作った


『おや?今度はアルファ選手が何やら仕掛けるようです』

『あれは“微かな風の抵抗(ウィンドウショット)”ですね。

C等級の魔術ですね。当たってもあまりダメージはありませんが数がありますから受けるのはオススメできません』


桜が蒔いたウィンドウショットに当たり地道に削られていくガルシオン


「これは嫌になりますね」


ガルシオンは体から炎の渦を発生させウィンドウショットを全部消した


「あらら。消されたか」


だが、桜の地道な攻撃の成果もありガルシオンのHPは半分まで削ることができていた


「ま、これだけ削れれば大したもんだろ」


『アルファ選手、ついにガルシオン選手のHPを半分まで削りました!!』

『伊達に決勝まで勝ち上がって来ていませんね』


「よし、このままいけば」

「…仕方ありませんね。あれを使います」

「かしこまりました。お気をつけて」

「信頼してますよ」


ガルシオンはケルピーから飛び降りて地面にランスを刺した


「これもかわせますか?」


ガルシオンの背後に巨大な火の魔方陣が組まれていく


「…これを防ぐのは辛いな。

朱音、上に(・・)逃げるぞ」

「う、上!?」


桜は朱音から飛び降りてすぐに人形に戻した


炎の大津波イルフェルノ・ショック・ウェーブ!!!!」


ガルシオンがそう叫ぶと背後から炎が波のように溢れだした


「お嬢様」


地面に立っているガルシオンを獣の姿のケルピーが回収して空中に浮いた


「ど、どどどどうしよう、お兄ちゃん!!」


桜は朱音の手を握った


「こうするの」


そして“エアーボム”を使って飛び上がり、空中で足場を作り火の届かないところまで逃げた


「…うわー」


地面は燃え盛りとても人がいれるような場所じゃなくなっていた


『これはすごい魔術です!!

解説お願いします!!』


「(すごいって言っといてわからないのかよ!?)」


『これは炎A等級魔術ですね。

しかし、炎が地面に残るまでの威力…極めればS等級も難しくはないでしょう』


「こちらを有利にさせていただきました」


声の聞こえた方にはガルシオンがケルピーに乗ってランスを構えていた


「…これは地面使えないと負けるかもな」


桜はボロボロのマントをはためかけナイフをばらまいた


「ちょっと逝ってくる」

「え?行ってくるって」


桜は足場から地面に向かって飛び降りた


『アルファ選手一体どういうつもりだ!?』


桜の体とばらまいたナイフに水が生まれ渦を巻き始めた


「突撃ならランスの方がいいっか」


桜はまだ残っているナイフの全部を使ってランスを作った


「あ、足りね。

(…バレなきゃ大丈夫だよな)」


桜は足りない分マナで補いランスを完成させた


「…あれ?」


桜だけ水の力が増した


『これは“雨水の一撃レイン・ショット”から“滝の一撃フォールス・レイン”に変化しました!!

まさか、C等級からB等級へアップグレードするとは…

いや、きっとこれがアルファ選手の最大火力なのでしょう』


「(いやいや、俺C等級の魔術しか使ってないんだけど)」


そんな事を思っていると地面に近づき桜のHPは熱で減っていき残り1割だけになった


ボォシャー!!シュー…


地面の炎は桜の水の魔術が雨のように降り鎮火され、武器は地面に着くと同時に粉砕してしまった


「朱音、もう大丈夫だ」


朱音は飛び降りてきて桜はそれを風の魔術で受け止めた


「流石、お兄ちゃんだね!!

でも大丈夫?」

「これだけ残ればいい方だろ」


「(でも、B等級使ったからな…)」


「これは驚きですが、もう死にそうですよ」

「これだけあれば戦えるさ」

「…まだ私の事をバカにするんですか?」


ガルシオンは地面に立ち、ケルピーも人の姿に戻った


「朱音はケルピーの方よろしく」

「わかったよ!!」


桜は地面に手をついてナイフを錬成してガルシオンと肉薄した


「ふふふ、久々の面白い戦いですね」


ガルシオンの口元はつり上がり戦い楽しんでいた


「そうか?俺は早く終わらせたいんだが」

「そうおっしゃらずに」


ガルシオンのランスをナイフを使って避けながら周りを確認していた


「朱音、考えがあるから後ろに跳んで」


朱音は後ろに跳び桜も同じように跳んだ


「逃がしませんよ」


ガルシオンとケルピーは二人を追って跳んだ


「(よし、釣れた)」


桜は“エアーボム”を使った


『アルファ選手逃げる…え?』


「はい?」

「ちょっお兄ちゃん!?」


エアーボムを使って空中に打ち上げられたのは朱音の方だった


「…はっ、ケルピー」

「はい」


ガルシオンと朱音を狙っていたケルピーは桜を狙って武器を振るった


『決まったー!!アルファ選手、最後は呆気ない終わり方をしたぞ!!』


桜は二人に交差されるように斬られHPが0になり地面に墜落した


「ぐはっ」


「(痛い…地面めっさ痛い)」


「勝てました…」

動けない桜の代わりにガルシオンから近づいてきた


「お疲れ様。いい試合だったよ」


桜はそう言って相手を讃えたがガルシオンの顔はなんとも言えない顔をしていた


「…釈然としません」

「俺はミスして自滅した。

それよりも優勝おめでとう」


桜はそう言ってフィールドから出た


「はぁ…疲れた」

「お疲れ様でした」


桜は試合後すぐにマスターのいるところに向かった


「マスター、2位だったんですが何かあるんですか?」

「いや。1位以外は表彰されないんじゃよ。

実力社会は怖いの…」

「それならそれでいいですよ。

皆帰ろうぜ」

「はい」「うむ」

「疲れたー。水奈お風呂お願いしていい?」


…なんか忙しかったな


「クー君も帰りましょう?」

「…ああ、そうだな。

あ、神楽。家に帰ったら背中踏んで」

「う、うむ。

…兄上よ、こんなところでそんな性癖を暴露せんでもいい気がするんじゃが」


桜は自分に少しおかしな日常が戻ると思っていた

読んでいただきありがとうございました!!

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