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第43話≡これぞ冬の醍醐味だよね!!

バトルを書くのは少し先になりそうです…


まさかクリスマスと正月の重大イベントを忘れていたとは…


俺は毎年雪が降るとかまくらと雪合戦は忘れずにやってます



冬休みに入り桜達はこたつで暖まっていた


「はぁ…みかんが美味しい季節だね」

「そうじゃの~」

「私最近こたつは兵器なのではないかと思ってきてますよ」


朱音はすでにこたつで寝てしまっていた


「主殿、みかんくださいな」

「ほい、どうぞ…

そう言えば神楽は俺の事主って呼ぶよな」

「そう言われてみればそうですね」


神楽がこっちに来てから一週間がたったが未だに桜の事を主と呼んでいる


「何か問題でもあるのか?」

「実は水奈達から主って呼ばれて周りからの視線が痛くて呼び方変えてもらったんだよ」


いやー、あの時の店員さんの視線は本当に痛かった


桜は自転車の時の事を染々と思っていた


「わらわも変えた方がよいのか?」

「出来ればそうしてほしいんだよな」


てかそうしないと俺が辛い


桜はみかんの皮をティッシュの上に乗せながらそう言った


「うーん…主殿を呼び捨てというのもどうかと思うしの…」

「それはダメですね。

形だけでも私たちはクー君の奴隷なのですから」


前に水奈に自分達を奴隷と言うのをやめてほしいと言ったが何故か断固拒否された


「こっちの世界では年上の男子の事をなんと言うんじゃ?」

「年上の男子?」


桜は神楽の言いたいことがさっぱりだった


「そうですね…朱音はお兄ちゃんでしたっけ?」

「あ、そういうこと」


えーと、兄的な事…和風だと…


「兄上とか?兄じゃだとなんか違うよな」

「兄上?…なんかしっくりくるところがあるの」


神楽はみかんを食べながらそういうことを言ってきた


「決めた。わらわはこれから主殿の事を兄上と呼ぶのじゃ。

よろしくの、兄上」

「お、おう。よろしく」


なんかすんなりいって逆に不安だな…


「兄上、みかんが欲しいんじゃ」

「ってお前もう食べたのかよ!?」

「こたつとみかんの組み合わせには勝てぬのじゃ」


ってさっきまであったみかんはもうなくなってるし


こたつの上に山積みにされてたみかんは全部皮の山に形を変えていた


「…10分前にはあったよな」

「わらわは食べただけじゃぞ」

「私も美味しくてつい」


ついって…まあ、気持ちはわからないことも無いけどな


「んじゃいっちょ買ってくるよ」

「頼んだのじゃ~」

「よろしくお願いします」


どうやらこの寒い中、水奈も出たくはないようだ


桜は手早く外出の準備を済ませて近くのスーパーに向かった


「はぁ…雪も結構積もってきたか…」


桜の前には真っ白な道が出来上がっていた


「今年は特にひぎゃ!?」


桜の頭に雪の玉がぶつかった


「あ、すみません!!大丈夫ですか!?」


そう言って来たのは小さな子供たちと雪合戦をしている男の子だった(子供の中では大きく、年長さんみたいだ)


「うん、平気平気。気にしないで」


頭を下げてくる男の子にそう言って桜はスーパーを目指した


「…そういえば俺も雪合戦とかしてたな」


桜は小さかった頃を思い出して苦笑いをしていた

そんな事を思いながらスーパーに行くとスーパーはもうクリスマス色に染まっていた


「まずはみかん、みかん」


クリスマスツリーに雪だるま、色々なクリスマスを思わせるものが目についた


…そう言えばかまくらって完成させた事無かったな


桜は大量のみかんを買って外に出た

そして桜はスーパーの片隅で男の子達が雪を使って楽しそうに遊んでるのをみた


「…そうだ。折角なら楽しもう」


桜は雪を知らない3人に提案だけはしようと考えた


そうだな…冬と言ったら…

かまくらにこたつ…魔術でちょっと改良すればなんとかなるな


桜は暖かい氷を作るべく帰り道に魔術を組み直しながら帰った


「ただいま」


部屋に入ると朱音が起きていた


「「「お帰り(なのじゃ)(なさい)」」」

「ほい、みかん」


桜はみかんを皿の上に重ねた


「寒いときはこれに限るの…」

「でも爪が黄色くなるのが困りものですね」


やはり和んでいらっしゃる


「さて、皆。雪で遊んでみないか?」


桜がそう言って反応したのは朱音だけだった


「する!!私は面白そうだから付き合うよ!!」


どうやら朱音は体を動かしたかったみたいだ


「よし。二人はどうする?」

「兄上よ。外は寒く雪と言っても水の塊じゃろ?

わらわは風邪を引きたくはないぞ」


OK。神楽が言いたいことはわかったぞ


「私も寒いのは慣れていないので様子見で…」

「大丈夫だよ。無理はしないってのが一番だから」

「すみません」


水奈は申し訳なさそうにしているだけだ


「さて、朱音。外に行く準備だ!!」

「OK!!」


朱音と桜は自室に戻り完全防備で庭に出ていた

神楽と水奈はそれをこたつから観覧している


「庭も雪かきしといて正解だったな」


朱音が動き足りないと言ったとき桜は一緒に庭や家周りの雪かきをしていた


「それでそれで!!お兄ちゃん何するの?」


そうだな…二人だし…


「まずは雪だるまを作ろうか」

「イエーイ!!」


朱音は動くときになるといっつもテンションが高めだ


「まずは雪を手で丸めて」

「こうだね」


桜の動作を朱音も真似をする


「で、転がしていくと」

「おお!!大きくなる!!」


庭で二人で雪をコロコロとしていく


「綺麗な玉を大きいのと小さいの二つ重ねれば出来上がりだ」

「簡単だね!!」


朱音はそう言って小さな玉をどんどんと転がして大きくしていく


俺は上の玉かな?


桜は朱音の様子を見ながら玉の大きさを変えていった


―30分後―


「「出来たー!!」」


桜と朱音はハイタッチをして喜んだ


「後はバケツとかで」


桜は最後の仕上げに顔、帽子、腕を着けて雪だるまは完成した


「雪って凄いね…」

「だろ?」


そこにあったのは全長150㎝位の大きな雪だるまだった


「よし。次はかまくらだ!!」

「かまくら?」

「実はこれが」


そう言った時完全防備の二人が庭に入ってきた


「お?二人とも一緒にするか?」

「見てるだけでは飽きたのでな。

見てたら動きたくなったわい」

「クー君いいですか?」


二人がそう言って来たので桜は雪の玉を作った


「四人も集まったんだ。これしかないだろ?」

「「「?」」」


桜は雪を両手で固めてボールを作った


「雪合戦って言ってな。

雪玉を相手にぶつけるって遊びだ!!」


桜は言い終わると同時に朱音に雪玉を投げた


「のわ!?お兄ちゃん卑怯な!!」

「ナハハ。油断したら負けなあそぶ」


桜の頭に雪玉がぶつけられた


「ちょっ首入った!!冷た!!」

「くふふ…油断は大敵なのじゃろ?」

「何をー」


桜だしゃがんで玉を作り神楽に投げた

すると横から飛んできた雪玉が桜の脇原に当たった


「なんと!?」

「これは確かに楽しいですね」


…味方は居ないんですか!?


と思っていたのも束の間。朱音が他の娘を狙いだして大乱戦となった


やっぱりこうじゃなくちゃ!!


そこには皆の楽しそうな顔しか無かった

雪合戦が終わったのはそれから一時間後だった


「つ、疲れた」

「わらわもじゃ…でも楽しかった」

「私も無理です…」


3人は雪の上に大の字になって休んでいた


「私も流石に疲れたよ」


と涼しい顔をして言うのは朱音だ


「朱音の体力はおかしい」

「全くじゃ。どうしてそんなにケロッとしてられるんじゃ」

「これでも疲れてるんだよ?」


俺達の3人と比べれば全然だと思うがな


「さて、今度はかまくら作りと行きますか」


立ち上がった桜は皆に言う


「さ、流石にさっきのは無理じゃぞ」

「安心して大丈夫だ。さっきのよりは楽なはず」


ま、休み休みやるしな


桜は二本のシャベルを持って3人にかまくらの説明をした


「簡単に言うと雪で小さな家を作るんだ」


桜は3人に作り方を教えるとすぐに役割を分担できた


桜と朱音は雪をひたすら積み上げる係

水奈と神楽は雪を踏んで固める係


役割を決めたら動くのは早かった


朱音が有り余ってる体力を使って雪を山のように積み上げ、二人がそれを踏む


ある程度の高さになったら桜が形を整えてその日は終了した


「実はお風呂を沸かしてあるので入ってきて下さいね」


と言ったので話し合いで朱音→水奈→神楽→桜という順番になった


「さて、待ってる間少しでも進めとくか」


桜は一人残ってかまくらを進めた。

と言っても入口を書いたりしただけだが


「兄上の番じゃぞ」

「はいよ」


風呂が桜の順番になり風呂に入って考え事を始めた


「…クリスマスのプレゼントどうするかな」


桜は3人にバレないようにプレゼントを渡す計画をたてていた


朱音には決まった。水奈にも決まったけど…神楽はどうするかな…


「はぁ…」


ガラガラガラ…


「お兄ちゃんどうしたの?」

「悩み事位なら相談にのるぞ?」


風呂に入ってきた朱音と神楽が聞いてくる


「いやそれが…あれ?」

「どうしたの?」


浴槽に入った朱音がそう聞く


「兄上のところに座れば狭くなくなるの」

「あ!!神楽ずるいよー」

「早い者勝ちじゃー」


桜はあまりの展開についていけず反応ができなかった


「いい湯じゃの兄上」

「お兄ちゃん、背中流そうか?」


桜の頭はようやく状況の整理がついたようだった


「なんで入って来てるんじゃー!!」

「ちっダメだったか…逃げるよ、神楽!!」

「兄上の背中流したかったのにの…」


二人は慣れた動きで浴槽を出ようとした


ツルン♪


朱音が転ばなければ


「キャ!!」


朱音身動きもとれずに転ぶところだった


「危ないから気を付けろよ」


桜が咄嗟に水の魔術でクッションを作らなければ


「えへへ、ありがとうねお兄ちゃん」

「いいから早く出てくれ」


目のやり場に困るんだよ


「…羨ましいの」


神楽が扉の隙間から髪をワナワナさせながら覗いていた


「いいからはよ出てけー!!」


桜がそう言うと二人は急いで風呂場から出ていった


「全くあの二人は…ん?」


桜はさっきの光景を思い出した


「あ、プレゼント思い付いた」


…けど、あの光景は忘れよう


桜はその後、煩悩を振り払うように風呂の中に潜っていた

読んでいただきありがとうございました!!

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