第39話≡やっぱり仙台はいい!!
最近はよくあんまんが食べたくなります
「っていう事で俺、仙台に行きたいんだが」
桜はなぜか正座で二人に説明させられていた。
桜は小6から中3まで仙台に住んでおり高校に入る時、盛岡に移り住んだ。
中学時代の友達から誘いが来たため桜は仙台に行きたいと二人に伝えた
「なるほど…でしたら私達も」
「できれば一人で行きたいんだが」
桜がそう言うと水奈はショックを受け、朱音は涙目で桜をみた
「お兄ちゃん、今日の事なら謝るから嫌いにならないで…」
「ん?なんで俺が嫌いになるんだ?」
すると涙目になり始めた水奈が桜に説明する
「クー君は私達が嫌になったから一人で行きたいなんて言うんじゃないんですか?」
「そんなわけないだろ」
桜の答えを聞き二人は安心したような表情に戻った
「でしたら何故ダメなのですか?
私達は迷惑をかけるつもりはありませんよ」
「理由としては
俺の影に2、3日はいってもらうのはなんか俺が申し訳なくなる。
それと影から出したとしても俺は説明できなくなるから」
それを聞いた水奈は何か考えているようだ
「私は別に影の中でも大丈夫だよ?」
「俺のメンタル的に…な」
てか家にいてくれた方が俺が楽なんだよな
「…どうしてもですか?」
「できればな」
水奈はそれを聞くと諦めたような表情をした
「わかりました」
「え?いいの水奈!?」
水奈の回答に意外そうな声を出す
「朱音。私達がクー君を困らせてはいけませんよ」
朱音はそれを聞いてまだ何か悩んでるようだ
「てか俺が行くのは12月半ばだからまだじゃないんだよな」
「…だったらお兄ちゃん、それまでは色々付き合って貰うからね!!」
「おう。できる限りはな」
「誰かがお兄ちゃんは人間じゃないって言ってたから大丈夫」
誰だよ、そんなこといったやつ!!
犯人は…四人の中なら誰でも言いそうじゃねぇか…
「…それで正座はいいのか?」
「いいで」「ダメ」
「「え?」」
今の雰囲気いいよって言うところでは?
水奈もいいっていいかけたし
ダメと言った朱音は桜の横に座って桜の足の上に頭を置いて寝転がった
「…あのー、朱音さん?」
「なーにー?」
「何をしてらっしゃるんですか?」
朱音の動きを見て何故か水奈は悔しがっている
「膝枕?
この前ジャイアントがきもちいいって教えてくれたんだー」
あの時か…コスプレしてた時、聖がやってたもんな…
「あ、朱音。次は私に…」
「それじゃ夕飯後にね」
「今すぐ作って来ます!!」
水奈はダッシュで台所に入っていった
そして、俺に決定権は無いのね。
あ、足がヤバい
桜は夕飯時、夕飯後に足の痺れに悩まされた
桜から足の痺れに悩まされてから何日が過ぎた頃、桜は荷物をまとめて仙台に行く準備を整えて、家の前にタクシーを停めていた。
ついでに泊まるのはダチの家で、朱音達を連れて行かなくてよかったと改めて思っていた
「そんじゃ、行ってきます」
「できるだけ早く帰って来てね」
「トラブルは起こさないでくださいね」
…バレてるのか?
桜は仙台の魔術関係が気になり秘密裏にマントやら一式は持って行くことにした
「水奈、トラブルって何?」
「いえいえなんでもありませんよ。ただ…いえなんでも」
…怖!!なんでバレてんの!?
「水奈、もしかして」
「ほら、クー君。遅れてしまいますよ」
「…よし!!行ってくる!!」
「「行ってらっしゃーい」」
桜は釈然としないまま二人に送られてタクシーに乗った
最近水奈が怖いんだが…なぜだ?
ゴバンセンニコマチ…コマチ…
「つ、ついた」
…広!!仙台駅、広!!
東京と比べるとだけど盛岡と比べると全然じゃん!!
桜は改めて盛岡がどれだけ田舎なのか痛感した
「さて友達からは…」
桜が携帯にはすでにメールが届いていた
『泉区で待ってるよー』
「となると今度は地下鉄だな」
桜は迷子にならないよう人混みを掻き分けながら地下鉄に乗り泉区をめざした
はぁ…仙台駅って地下鉄に乗るまでが大変なんだよな
桜は荷物を抱えながら椅子に座ってそんな事を思っていると泉区はすぐだった
「んんー!!…はぁ。やっぱり仙台はいいよな」
桜の開口一番はこんな言葉だった
~♪
『今どこ?』
『泉駅前くらい』
桜がそう返すと数分してからメールが届いた
『上?』
『もち。やけに大荷物な少年がいるじゃまいか』
桜がそう返すと前から見慣れた眼鏡をかけたひ弱そうな少年が近づいてきた
「よ、久しぶり」
「え?ねぎま?え?」
桜は中学転校初日になぜか『ねぎま』というあだ名がつけられそれ以来
あだ名>>越えられない壁>>本名
といった式が出来上がり、先生までもあだ名で呼ばれるほど浸透してしまった
「…ねぎ、その年で厨ニ病デビューってのは…ちょっと」
なんで皆そんな反応しかしないんだろう
「ちげーよ。ちょっと熱々の油を頭か被ったらこうなったんだよ」
「…お前のドジッ子属性も進化してるんだな」
「ドジッ子?
おいおい、それ。男相手に使う言葉じゃないだろ?」
「自覚無いってもはや犯罪だよな」ボソッ
友人の呟きは桜には聞こえることはなかった
「ん?」
「なんでも。ほら荷物もあるんだしとっとと行こう」
「はいよ。土産くらいは持ってくれよ?」
桜は友人と久々の談笑をしながら当分の外泊先へと向かった
ガチャ
「ただいま」
「お邪魔します」
桜は友人の後について家の中に入っていった
「お前は俺と同じ部屋で寝泊まりな」
「その方が気楽で助かる」
桜は友人の案内で部屋に行き荷物を邪魔にならない場所に置いた
「で、お前さんの親に挨拶したいんだが」
「今、母親だけだけどいいのか?」
「しないよりはましだからな」
友人はすぐに行動に移してくれて桜は手早く挨拶を済ませることができた
それからは友人と適当に泉区を見て回って
夜はさらに友人が二人ほど合流し、近くのファミレスで10時過ぎまで談笑を繰り広げていた
そして友人(眼鏡)の家に違う友人B(眼鏡と交流が深い友人)が泊まることになりその日はさんざん騒いでから眠りについた
次の日
桜達は朝適当に室内でゲームをして過ごし昼過ぎになった
「そろそろ行くか?」
「だな。遅れるの嫌だし」
桜と友人は今回の目的である同窓会に向かうことにした
地下鉄を使い仙台駅へ
そこからアーケード(盛岡と比べ物にならない大きさ)を抜け待ち合わせ場所行くとすでに何人か集まっていた
「お久ー。お前らはやすぎるだろ」
桜が懐かしい顔ぶれにそう挨拶すると皆威厳そうな目を桜に向けた
「…こいつ、ねぎまだから」
友人がすかさずフォローを入れてくれる
『…え?』
その場にいた4、5人の声が重なった
まあ、この反応を予想してなかった訳じゃないけどさ
「本物だからな」
桜がそう言うと仲のよかった男子から話しかけられ盛り上がりいつの間にか違和感はなくなっていた
はぁ…やっぱり仙台はいいもんだな
その後全員集合し、カラオケ、ボーリング等をして友人の家についたのは12時近くになっていた
「…楽しかったが疲れたな」
「あー、確かに。てかボーリングのせいで腕が痛い」
桜も友人も腕は全然動かしていないためボーリング程度で筋肉が悲鳴を上げてしまった
「俺疲れたからもう、寝るぞ」
桜は友人がそう言うのを待っていた
「はいよ。俺はもうちょい携帯いじってから寝る」
「わかった。んじゃおやすみ」
「おやすー」
友人は布団にくるまり数分すると寝息が聞こえてきた
さて、寝たようだし行きますか
桜は必要な荷物だけ持ち窓を開けて風の魔術を利用し屋根に飛び乗った。
友人はベッドで爆睡しているため桜が窓から出たのは気がつかなかったようだ
「おおー、夜風きもちいい」
桜はいつもの格好(ただし目隠しは着けていない)に着替えた
『さて、仙台の夜を探検しますか!!』
…ま、水奈に言われたから目立った動きはできないんだけどね
桜がそういう風に思っていられるのも数分ともつことはなかった
『ん?魔方陣か?…行ってみますか』
桜はすぐ近くの山の中に魔方陣を見た気がした
『つっても広いここじゃ何が何だか』
桜はマナを広げて探知するがてらマスクの小さな穴から月明かりで綺麗になっている森を見つめていた
…こういう幻想的なものって気がつかないと見れないもんだよな
桜はその場でバックステップをした
ヒュン!!
すると矢が飛んできた。
桜は頭をかきながら矢を射ってきた犯人を見つめた
「ちっ…こんなところにも魔物かよ。となると今回は2匹の魔物か?」
闇の中から弓を持った野球男児が姿を現した。
どうやら桜は格好から魔物と勘違いされたようだ
おいおい、俺まで魔物扱いか?
桜は暗闇から武器である棍棒をとりだした。
桜が棍棒にした理由は致命傷を与えたくなかったからだ
そんな事をお構い無しに野球男児は巨体の奴隷(筋肉質な男)をだして臨戦体制を整えた
…これって朱音とか連れてきた方が良かったんじゃないかな?
巨体の奴隷は周りに生えてる木を抜き取り桜めがけてふり下ろした
ズドォォオン…
落ち葉が舞い桜の姿は消えた
「やったか!?」
うん。それはやってないフラグ
桜は木をギリギリで避けていた
「主、こいつ。速い」
「うるさい!!お前の馬鹿力でどうにかしろ!!」
敵が前にいるのによそ見とは
桜は巨体の男の持っている木に触った。
すると木の根が巨体の男へ向かい地面と縫い付け1本1本が太い幹となった
とまあ、縛りがなかったらこれくらいはね
巨体の男は幹の拘束を解こうと暴れるが幹に異常はない
「俺、動けない。どうしよう」
「ちっ…本当手間のかかるやつだな」
野球男児は桜に向かって弓を構えた
「でも、俺がこいつを倒せば問題ないんだろ?」
桜は野球男児に向かって距離を詰めようとした。
すると野球男児は桜に向かって真っ直ぐに矢を放った
…そういう事
弓矢は急に加速し桜の胸に刺さり後ろの木に縫い付けた
「ま、魔物が何匹来ようと俺にかかればこんなも…ガバッ」
野球男児は最後まで言葉を続ける事ができずに腹を押さえてうずくまった
「てめぇ…どうして…」
野球男児の隣には木に刺さってるはずの桜がいた
『分身の術ってね』
桜が答えた時、野球男児は気を失っていた
『ま、目的果たせたしいっか』
実は桜は野球男児に突っ込む時に、すでに土で外見は自分そっくりの人形を作って攻撃を仕掛けていた。
野球男児は桜と勘違いしてご満悦だったようだ
まあ、弓矢に風の魔術が組み込まれてたからなんかあるとは思ってたけど、加速とはな…いいのも見たぞ
桜は野球男児を木に寄りかからせて巨体の男に守るよう言い聞かせた
さて、面白そうだしここの魔物とも会ってみるか
桜はそう思って森の中の捜索を開始した
…肉まんが食べたくなったから帰りにでも買って帰るか
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今考えてもなんでねぎまだったのかわかりません。
迷宮入りってやつですね




