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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
迷い混んだ金色
41/115

第38話≡俺がここにいるのはまずいから!!

次の更新も遅くなります。

あんざい先生、バトル描写が書きたいです



「お兄ちゃん、これなんてどう?」

「うん。俺に聞くことじゃない事は確かだよな」


桜は朱音に黒い下着を見せられて困っていた


「クー君がしっかり見てくれないと買えないじゃないですか」

「いや、だから俺がここにいる事がおかしいよね!?」


桜は駅地下にある女性用下着売場で叫んでいた


…なんでこんな事になったんだよ


この状況説明するには少しばかり時間をさかのぼる必要がある





「え?買い物に行きたいの?」


桜は寒い中ランニングを終えソファーでのんびりしていると朱音に買い物に行きたいと言われた


「うん!!そろそろ寒くなってきたからね」


あぁ、確かに12月に入れば寒くもなるし、女の子は服とか買いに行きたいんだろうな


「了解。今から行くか?」

「うん!!それに前に約束してたもんね!!」


…そんな約束してたな


「それじゃこれから二人で」

「二人でどうするつもりですか?」


朱音の後ろには不思議と怖い笑顔を浮かべた水奈が立っていた


「私だって久しぶりにお兄ちゃんと二人きりになりたいのー!!」

「朱音はいつもランニングの時二人きりじゃないですか!!私とクー君の時間も下さい!!」

「ふーん。私がお兄ちゃんの初めてなんだからダメだもーん!!」


朱音と水奈が言い合いを始めてしまった


また始まったよ。


ここ最近、朱音と水奈が桜の事(本人は知らない)で言い合いをよくしている。


はぁ…今日も日本は平和だな…


桜は窓の外の青空を見ながらそんな事を思っていた


「お兄ちゃんはどうなの!!」

「クー君、言ってやって下さい!!」


二人はものすごいプレッシャーを放ちながら桜に聞いた


「お、おう?」

「お兄ちゃん!!」「クー君!!」


…俺にどないしろと言うねん


桜は答え(身の安全を確保できる方法)を必死に考えた


「…天気もいいし、市内に行ってみるか」

「「え?」」


二人は考えこみはじめた


「…うん!!行く!!」

「そうですね。私も行きたいです」


二人はそう言うと足早に自室に入って行った


「……本当よくわかんないよな」


そんな事を呟きながら桜は部屋で適当な服に着替えジャンパーを羽織った。

リビングには誰もおらずテレビを見ながら二人を待った


「お待たせー」


むぎゅ…


ソファーに座ってる桜の後ろから朱音は抱き締めた


「くるふぁ!?

…朱音、気配消して近づくの止めろとあれほど」

「だって、お兄ちゃんのリアクション面白いんだもん」


朱音は最近よく気配を消して桜に近づき、ビックリさせてくる。

桜はそんな朱音を軽くいなして離れるようにしている


てかビックリしてるのは朱音がその凶器(むしろ胸器)を押し付けてくるからなんだよな


桜は朱音から逃げるようにソファーの別の場所に座った


「むー、お兄ちゃんが逃げたらつまんないじゃん」

「もうすぐ出かけるんだからのんびり待とうか」


桜がそう言うと朱音も渋々従ってくれた。

それからすぐに水奈がリビングに現れた


「すみません。お待たせしました」

よし。んじゃ買い物にでも行きますか」


桜達は家を出て自転車で近くの駅まで行き電車に乗って市内にいた


「へー、ここが市内ってとこなんだね…」

「すごいですね…」


いや、ここ田舎だから全然だからな


「時間はあるし、ゆっくりとするか。

はい、二人ともこれ」


桜は朱音と水奈に二万円ずつ渡した


「なんですかこれは?」

「お小遣い」


桜は二人が1円も持ってない事を思い出してお小遣いを渡した


「お兄ちゃん、これって何?」

「手っ取り早く言えばお金」


朱音はいまいちピンとこないまま一万円札を見ていた


「クー君、これはなんですか?」

「だからお小遣い」

「そうじゃなくてどうして私達にくれたんですか?」


桜はひとまず渡しておこうと思っただけで深くは考えていなかった


「えーと…日頃から頑張ってくれてるから」

「それは私達も同じですよ。それに奴隷が貰うような…」


桜の目がキラリと光った


「二人は俺の“家族”。

家族に感謝して、それを物で表すとこうなるから受け取ってくれ」


…これで拒否されたらどうしようか


水奈は桜の言葉を聞いて複雑な表情をしている


「普段は俺が奢るにしても俺がいないと色々と大変だろ?」

「…そうですが」


水奈は裁縫を趣味としている。

近所付き合いでもらえる布には限界がある


「朱音もそれがあれば色々と買えるぞ」

「…お菓子とか?」

「それりゃもう」

「じゃあ貰う!!ありがとうね、お兄ちゃん」


朱音は純粋で助かったよ


「…わかりました。ありがとうございます。クー君」


よかった…

ま、これで皆自由にお金が使えるだろうし。朱音の事は水奈に頼めばいいし。


「よし。それじゃ冬服でも買いに行こうか」

「うん!!」「はい」


三人は駅の中にある服屋等を見て回り相談の結果めぼしい物を見つけて後でまとめて買うことにした。


俺としては大荷物を持たなくて助かったんだよな


「…水奈ちょっといい?」

「どうしたんですか?」


朱音は桜に聞こえないように水奈に何か言っている。

桜は不思議に思ったが何も聞かなかった


ま、女の子だしな。何かあるんだろう


「いい考えです」

「でしょ?」


朱音達は話が終わり、桜に近づいた


「さ、お兄ちゃん行こう」

「ん?もういいのか?」

「はい。まだまだ見足りませんから」


ウインドウショッピングしてる二人はなかなか楽しそうだったもんな


「はいはい、んじゃ行きますか。

買いたいのあったらちゃんと言えよ」

「うん!!」


こんな事を言ってしまった俺は後々後悔するのであった


「どうしたの?早く行こうよ」

「体調が優れませんか?」


二人が心配そうに桜を見つめてくる


「いや、なんでもないさ」


なんてマンガみたいな事あるわけないよなww


朱音と水奈はパンフレットを見ながら歩みを進めてある店の前で立ち止まった


「…じゃ、俺は違うところ見てくるから」


桜はわりと全力でその場を離れようとした


ガシッ


な、なんだとー!!


桜の腕を掴んでいたのは朱音だった


「あはは、お兄ちゃん何言ってるの?」

「そうですよ。

買いたいのあったら言ってくれって言ったのはクー君じゃないですか」


そう言ってる朱音と水奈の顔は満面の笑みだった


「いや、でもここはまずいって!!」


桜が指差しているのは女性用下着売場だった


「でもクー君が来てくれないと私達は買い物なんてできませんよ」


桜は財布を出して二人に見せた


「それしゃこれ渡すから買ってきてくれよ!!」

「私、お金ってわかんないんだよね」


そうだった…ま、水奈がいるし


「私もお金についてはちょっと…」

「ダウトー!!」


水奈は桜と視線を合わせずに答えた


「いや、水奈はわかるよね!!

ほら、目、合わせて」


水奈は言われた通り桜と目を合わせた


「…///」

「いや、照れられても困るんだけど」


…このまま流して逃げれば


「水奈もわかんないって言ってるし行こー!!」


ズルズル…


「いや、だからまっ」

「クー君のご飯だけ手が滑ってしまう気がしてきました」


水奈は暴れる桜に聞こえるように呟いた


……水奈さん?俺に何をする気なんです?


桜は素直に(死にたくはないから)朱音達に従った。

そして冒頭へ繋がる


「だーかーらー、俺がここにいるのはおかしいだろ!!」

「主であるクー君に奴隷である私達の服を選んでもらう事おかしいところなんてありませんよ」

「これ服じゃないやん」


桜はあんまり騒いで店側に迷惑をかける事とお客さんである女の人の視線を感じて声を押さえながツッコミをいれた


「朱音、クー君をいじるの面白いですね」

「ねー、お兄ちゃんって面白いですよね」

「…よし、俺は店の外にいるから」


桜は二人にそれだけ言って外に出て近くの椅子に座った


「…これ疲れる」

「桜にそんな趣味があるとは思わなかったよ」


桜は声の聞こえた方を見るとそこそこ交流のある同じクラスの女子二人が立っていた


「よ。

買い物って疲れるもんなだな」

「まさか、桜が女子の下着屋から出てくるなんて…

いい話のネタができたよ」


…そう言えば俺は下着屋から出てきたんだ誤解されても仕方ないか


「私今チョコレート食べたいな」

「あ、私マックのシェイクがいいなー」


くそ!!あからさまに催促しやがって!!


「はぁ…」

「クー君、お待たせしました」


桜が出てきた下着屋から朱音と水奈が出てきた


「…それじゃまた学校でね」


女子二人は朱音達を見てそそくさとその場を離れた


…あいつらは何がしたかっただろう


「お兄ちゃん、今のは?」

「同じクラスの子。会ったからちょっと話してた」


きっと調度いいところにカモ()がいたからなんだろうな


「クー君、ごめんなさい。からかうような事をしてしまって」

「…これからはこんな風な悪戯は無しの方向で」

「はい、適度をわきまえた悪戯にしますね」


あ、悪戯を止める気は無いんだ


「ま、いいや。ご飯にするかか」

「うん!!」「はい!!」


その後桜達は駅の中でご飯を食べ、めぼしい物を買ったりしてるうちに遅くなり家につくのも遅くなってしまった





「…めっちゃ疲れた」

「お疲れ様。マッサージしてあげよっか?」

「頼む」


桜が買った荷物を家に運び入れ、疲れからソファーでぐったりしていた


「おお!?これはいいぞ」


伏せている桜の上に朱音が馬乗りになり背中をマッサージしてくれる


「でしょ?今日の感謝とか色々込めてるからね」


あー、一日の疲れが癒されるー


キュルル…


桜の上から変な音がなった


「…そ、その…お腹空いたねお兄ちゃん」

「そうだね。水奈が作ってくれてるからお腹空いた方がおいしくなるよ」

「そうだよね!!私ペコペコだから楽しみだよ!!」


♪~


桜の携帯からメールが受信される音が鳴った


「どうせモバとか…ん?」


携帯には仙台にいた頃の同級生からだった


「懐かしいな…おお?」

「お兄ちゃん、どうしたの?」

「…二人ともちょっとの間家空けてもいい?」

「「え?」」


メールには

同窓会のお知らせと書かれていた

読んでいただきありがとうございます!!

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