第4話≡俺戻れないの!?
流石に前みたく毎日更新は無理かもです
唸れ俺の厨二病ー!!
『ご主人様、起きてよー』
ん?この女の子声だれだ?
『柚汰様が来てるよ』
柚汰?遊ぶ約束でもしてたかな…
『何を寝ぼけているの?いいから早く起ーきーてー』
あーはいはい、わかったから、今起きるから
桜は目を開けベットからゆっくりと体を起こした
「ここどこ?」
コンコン…ガチャ
「桜、起きてるか?」
「柚汰か?おはよう…ふぁ…」
「相変わらず寝起きは酷いな」
桜はまだ眠そうに柚汰を見た
「あれ?なんで柚汰が?てかここ…」KBR>
桜は辺りを見渡し少しずつ思い出してきた
「…あれはガチだったんだ」
「何一人で頭抱え込んでるんだ?
そんなことより朝飯食いにいかないか?」
「飯?どこに?」
桜は段々と目覚めていき、もう少しでちゃんと覚醒するようだ
「近くに旨い飯屋があるんだよ」
「俺は今…金欠だ!!」
「威張って言うことじゃないよな
…はぁ、俺が奢ってやるから安心しろ」
「お?マジで?流石我友」
「…金の切れ目が縁の切れ目ってよく言うよな」
「ん?」
この子は一体何を言っているんでしょうね?
私にはワカリマセン
「はぁ…ついてこいよ」
「はーい。あ、俺は朝は食わないタイプの人間だから安心しろ」
「そうか?なら安心する」
柚汰はその一言を悔やむことになるとは思ってもいなかった
案内された場所は外にでてすぐにあった。
てかなかなか広い町になってなかったか?後で探検しよう
食堂も結構広く料理の量が多く味もよかったが少し高めなのが珠に傷だ。
人も男ばかりだが朝なのに人数はいた
「なあ、桜?」
「ふぁにかふぁ、んぐ、我親友」
「お前朝は食わないタイプの人間じゃなかったか?」
「そのはずだったんだけどね…なんでだろ?」
桜の目の前には皿が山積みとなっていた
桜は朝はあまり食べず卵焼きがあれば生きていける人種のはずだった
「…はぁ、ここは安くて量があって助かったぞ」BR>「安い?あ、唐揚げ丼追加で」
「おい」
しゃーねーじゃん。なん
か腹が無性に減るんだもん
ざわざわ…
「なんか騒がしいな」
「そんなことより飯、優先」
「お前は…」
「おはようございます。桜様、柚汰様」
「んぐ?」
「おはよう…あなたが原因でしたか」
桜がチキンにかぶりついているとマスターの部屋で見た、メイドさんが話しかけてきたPBR>
「マスターが朝食を済ませたら私、の部屋に一人で来てくれと」
「…(ごくり)。わかりました。ありがとうございます」
「いえ。後、桜様、ついておられます」
メイドさんが桜の口元についていたソースをティッシュで拭き取ってくれた
うぉぉぉぉぉ!!
な、なんだ!?周りから雄叫びと共に変な目線を浴びるんだが
「すみません」
「お気になさらず。では」
メイドさんはそれだけ言って優雅に消えていった
「…なあ、柚汰。この視線ふぁに?」パク
「食べながら喋るなよ。
あのメイドさんはここではアイドル的存在って言えばわかるか?」
あー俺にあんなことしたから皆が…
「まあ、いいや。飯、飯」
「お前この恩忘れるなよ?」
「ちゃんとできる範囲で奢るから、安心しとけ」パク
「ははは、期待しないで待ってるよ」
柚汰の顔には苦笑いしかなかった
「そんなことよりだワトソン君」
「俺は柚汰な。んで?」
「俺はここを知らないから絶対に迷子になる。そこでだワトソン君」
「柚汰な」
「ワトソン君には道案内を頼みたい。おk?」
「はぁ…そんなことだと思ったよ…わかった」
「よかったよ。あ、抹茶のアイス追加で」
「…お前自重って言葉しってるか?」
桜は今、柚汰に案内されてマスターの部屋の前まで来ていた
「んじゃ困ったら携帯にでもメールくれ」
「おう。ありがとな」
お前普段は絶対に携帯出ないのにな
「気にすんな。でも、飯分は何か奢れよな」
「それなりに潤ったらな。んじゃいってくる」
「おう、逝ってこい」
ん?心なしか…いや気のせいだろう
桜はマスターがいる部屋の扉をノックして入った
「おはようございます」
「うむ。おはよう、さ、さ…」
「桜様ですよ」
あー、やっぱり歳には勝てないもんだな
「そうじゃ、そうじゃ。おはよう、桜。気負いせずに腰かけてくれ」
「は、はい」
桜はメイドさんが無言で引いてくれた椅子に座った
「では、さっそく話すとするかの」
「あれ?メイドさんはいいんですか?」
「うむ、わしでは色々と説明不足の点もあるかも知れんからの」
「わかりました」
話題にされているメイドさんは部屋の奥に行き何かしているようだ
「では、昨日は何を話したかの?」
「えーと、契約と 4種類のマナ、魔術についての説明はもらいました」
「うむ。
では、まずは魔術の補足説明からするかの。
こやつにあれを渡してくれ」
「はい。桜様これを」
メイドさんはジャストタイミングで奥から現れ、桜に紙を数枚渡した
渡された紙の1枚には真ん中に火、水、風、土と円形にかかれておりそこから色々と線やら文字がかかれている
「魔術というのは4種類が基本じゃが、他の属性と混ぜることで違う属性にできるんじゃ」
「違う属性ですか…」
「そうじゃ。その紙をみてわかるかの?」
「いえ」
「そうか、では説明するから大体で覚えるんじゃぞ
火と水で霧魔術。これは視界を悪くしたり主に隠密に使う魔術じゃな」
火と水を見ると線で繋がっており霧とかかれていた
「次は…」
マスターの話をまとめると
火と風で爆撃魔術
物や空気をを使って爆発させる魔術でダメージは高めだが自分にもダメージが入る恐れがある
火と土で溶岩魔術
火の魔術より威力は高いが発動と進行が遅いのが難点だとか
水と風で氷魔術
敵の動きを止めたりできる。
込めるマナによって固さが変わる
水と土で粘土魔術
氷魔術よりも動きを止める事には優れており地形を少し変えたりするのに便利なのだとか
風と土で風化魔術
物を脆くでき発動も早く空気があればできるそうだが脆くするのに時間がかかる
火と水、風で雷魔術
威力も高く発動も早いが土属性の魔術により半減以下から消滅くらいの威力になってしまう。さらに使い方を間違えれば術者に牙をむくそうだ
火と水、土で宝石魔術
威力は高く、速度も速いが発動までに時間がかかる。さらに、マナの込めかたを変えると宝石が魔術を帯びるのだとか
火と風、土で鉄魔術
地面から鉄を錬成できるそうだがマナが足りないと何もできなくなってしまう魔術らい
水と風、土で自然魔術
木々を生やし操る事ができる強力な魔術だが扱いが難しく術者すら狙うことがあるらしい
4つ全て混ぜ合わせると光、闇魔術
世界に4つ全ての魔術を操れる者はおらずこの魔法のことはよく知らないという
番外魔術として音、空間、時間というのがあるらしいがこれもよくわからないということだ
「普段の生活をイメージすると覚えやすいかも知れんの。頑張って覚える事じゃ」
「は、はい」
「粗茶ですが」
「あ、ありがとうございます」
はあ、緑茶うめー
「さて、一服したところで次はアイテムについてじゃ」
「アイテム?」
「魔物は本来人間が魔術を使えたとしても倒せるほど甘い存在じゃないんじゃ。
そこででてくるのがアイテムじゃ。アイテムは奴隷と契約したときにもらえる特典の1つで何かしらの特殊な力をもらえるんじゃ」
「特殊な力?」
俺にもあるのか?
「例えば魔術を使わなくても空を飛べるようになる『エアウォーク』。
アイテム自体が聖剣になっており『エクスカリバー』や『七星剣』等があったの」
「それじゃ俺にも」
「うむ。持っていて名前もわかるがの…能力までは使ってみないとわからんのじゃ」
「名前からわかったりしないんですか?」
「お主が持っているのは『エンドレス・フォートン』。
無限の泉という意味になるんじゃが…」
「無限の…泉?」
さっぱりでてこない…何か噴き出すとか?
「デビルも聞いたことないというしの」
「申し訳ありません」
「い、いえ気にしないでください」
メイドさんが深々と頭を下げて謝ってきたからちょっとビックリしたて
かデビルって…悪魔の事だよな
「能力はいずれ解る事じゃ。今は気にせんでもよかろう」
「…そうですね」
魔物と戦っていれば解ることだしな…たぶん
「次は武器についてじゃが、これはそこまでいうことがないんじゃ」
武器というとライフルとかの銃とかじゃダメなのか?
「RPGでも剣や杖は見たことがあるじゃろ?ああいうのを使って戦うんじゃ」
「…ライフルとかを使った方が早いのでは?」
「化学兵器はダメじゃ。あれは魔物共には効かぬ」
「効かない?」
柚汰に銃弾が届かなかったのに関係があるのか?
「マナを使うものには特殊な結界みたいなのが張ってあっての、その結界に鉛弾が当たった時鉛弾の方がダメになるんじゃ」
「…燃え尽きたりとかですか?」
「なんじゃ見たことがあるんか。その通りじゃ。自分の持ってる属性によって鉛弾の弾かれ方は変わるらしいがの」
「それじゃ銃は使えないんですね」
「いや、銃にマナを込めて打ち出す武器はあるからないとは言えんが穴を開けるほど強い威力は無いの」
あるぶんにはあるが剣とかで戦った方が早いってこと。まあ、大体理解したしいいか
「さて、次はお主の体の事についてじゃが」
ついにきたか…
どうして俺の体は変異したか気になったんだよな…
「前例が無いからわしらの考えじゃが…
お主の体に奴隷が入ったとしか考えられないんじゃ」
「奴隷が、入った?」
「うぬ。お主は魔物と契約したみたいじゃが何があったか覚えとらんか?」
…契約って単語ならあの時に
「確か俺の名前を聞かれました」
「契約には名前が必用じゃからな。他には何かないかの?」
「えーと銀狼って言ってた気が…」
「確定じゃな。お主体に銀狼が入ってしまったんじゃ」
え?なにそれ怖い
「えーとそれは出てきたりは」
「前例が無いといったじゃろ。わしらには全然わからないのじゃ」
…俺、このまま戻れないかもしれないって事じゃんorz
「確かに今のお前さんは異形の塊じゃが、この世界では気にする事ではないの」
「そ、そうですか…」
はぁ、人間卒業ってレベルじゃない気がしてきた。
もう人類卒業の域だよ
「時にお前さん、目は何色じゃ?」
「え?えーと両目茶色でしたね」
「…お主は本当異形じゃな」
え?俺何かしちゃったの?
おろおろする桜をしりめに部屋の隅にいる犬(?)に餌を与え始めるマスター
「はぁ、ポチは本当癒しじゃの…」
「…あのー」
「マスター。稀な事が起きすぎて混乱するのはわかりますが、現実逃避はやめてください」
「うぬぬ、すまぬ。
ついの…さて、次は目についてじゃな」
「…目も何かあるんですか?」
これって銀狼とかってやつの影響じゃないの?
「お主、死ぬ寸前に契約したじゃろ」
「はい。たぶん」
「これは稀にじゃが、魔物か人間が死ぬ寸前に契約すると、魔眼や邪眼と呼ばれるものが発現するんじゃ」
これまた厨二病臭いものが
「…となると俺は魔眼か邪眼が」
「いや魔眼や邪眼というのは大体片目にしか発現しないんじゃ…
それにお互いに違う色…」
静寂がその場をつつんだ。桜はその空気の中話を切り出すことはできないでいた
「あり得んことじゃが両方発現してしまったんじゃな」
「あり得ない?」
「そうじゃ、邪眼は人間が発現させる時の名称。
魔眼は魔物が発現させる時の名称じゃからな」
…それじゃ俺だけじゃなくて銀狼も危なかったって事か
「発現させた銀狼がお主の体にはいり、お主に宿ってしまったんじゃな…
本当異形じゃな…」
「魔眼や邪眼が発現すると何かあるんですか?」
「魔眼や邪眼はアイテムと同じと考えてもらっていいの…
じゃからお主には実質アイテムが3つ宿っていることになるの」
…でも、実際に使わないとわからないと
…使えるのか使えないのかよくわからないな
「さて、話すことは話したぞ。何か質問はあるかの?」
「えーと、今のところは」
「そうかそうか」
マスター手で追い払うジェスチャーをするとメイドさんが奥に下がった
「では、お主にはここでギルドカードでも作ってもらうかの」
「ギルドカード?」
「身分証明書みたいなものじゃ。それがないとここでは生きていけんぞ」
「マスター持ってきました」
メイドさんが持ってきたバックからはジャラジャラと音がしていた
「…かなり怖いんですが」
「安心せい、痛くはないからの…痛くは」
ん?なんで痛たくないってのを復唱したんだ!?
怖くなり椅子から立ち下がる桜は壁に当たり逃げ道を失った
あはは…俺の命日って今日かも…
読んでいただきありがとうございます!!
やっと説明回終了しましたー