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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
激突する四色
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第36話≡それ何て無理ゲー?

飼ってる犬に手、噛まれた…;;



散々騒いでから数日後。

桜達五人はマスターに呼ばれて部屋まで足を運んでいた


「…で、マスターはまだなのか?」

『知らんて。俺も急に呼び出しくらった一人だから』


皆、マスターに呼ばれたはいいがマスターは部屋に不在。

五人は会話を楽しみながら待っていた


「お?来たみたいだぞ」


部屋の奥からマスターが入ってくるのを萩が見つけた


「すまんの。色々立て込んでおっての」

「いえ、大丈夫ですが。今回なぜ俺達を集めたんですか?」


朔が皆に代わって聞いてくれる


「そこなんじゃが…皆はクーの能力を知っておるか?」

『え?これって秘密事項じゃ無かったんですか?』


もしそうじゃないなら今までの俺の苦悩が…orz


「確かに秘密じゃが、こやつらはお主と関係があるんじゃろ?

遅かれ早かれバレるなら詳細があった方が楽じゃろうて」


うーん、納得できるような…できないような…


「そういえばあの時も光の魔術がうんたらかんたら」

「奴隷を二人も持ってる秘密とか…」

「見たことない魔術を使ってたりとか」

「うちの巫女服ジャイアントが可愛すぎて困ってるとか」


皆が思い思いに桜に対する疑問を言ってきた


『あー、やっぱり不思議がられてたんですね。

聖は写真持ってたら見せてくれ』

「そうじゃろうな。お主はクリーパー以上に特別じゃからな」


クリーパーというのは萩の事だ。

由来は萩→しゅう→シューということらしい


「てかこの中で普通なの俺くらいじゃないか?」


柚汰がそう言った


「いやいや、俺だろ」

「俺なんか普通じゃないか?」

「俺だって負けてないぞ」

『俺』

「「「「黙ってろ」」」」

『はい』


早すぎるだろ…

なんだ?お前ら事前に打ち合わせとかしてたのか?


「お主ら、ひとまずこれを見るのじゃ」


マスターがそう言って四人に紙を渡した


『…マスター、俺には?』

「お主のデータじゃ。お主が見ても何もあるまいて」


そしてその紙を見ている皆が明らかに引いていた。

中には「うわー…」と声を漏らしている者もいる


「…ないわ」

「チーターかよ」

『あーはいはい。そうなることは予測してたよ』


桜は皆の表情をみてこうなることは予測がついていた


『あ、聖がなんか言ったらジャイアントの服作らないように計らうから』

「HAHAHA。俺が友達を馬鹿にするわけないだろ?(棒読み)」


こいつ絶対なんか言うつもりだっただろ


「でも、クーがぼっちな理由はわかったかも」

「そうじゃろ。こやつが変に悪用されては世界の危機じゃからの」

『マスター、世界規模は言い過ぎですよ』


桜はおどけながらマスターに言った


「お主、わしが今冗談をいうと思うか?」


あはは、マスター声がガチだ


「となると、桜はぼっちになりたくてなってる訳じゃないんだな」

『あれ?俺前からそう言ってたよな?』

「俺はてっきり厨二病をこじらせたやつかと」


桜が萩に若干の殺意を持った瞬間だった


「それでマスター。俺達を集めたのってこれだけですか?」


このままだと話が進まないと思ったのか柚汰が進ませてくれた


「そんな訳ないじゃろ。

集まってもらった理由じゃが…クーと戦って欲しいんじゃ」


マスターの言った事に疑問を抱く五人


『マスター、俺は柚汰と聖とは戦ってます。

それに俺のデータを見た後戦いたいってやつはいないと思いますよ』


桜の発言に同意する四人


「うむ。確かにそうじゃが…お主二人と戦った時の服装を覚えておるか?」


服装?市販のジャージと私服だった気が…す…る…


『マスター。俺に仮面を着けたまま戦えって言わないですよね?』


桜の言葉に首を縦にふるマスター


「その通りじゃ。お主はできるだけ素顔を晒して欲しくない。しかし、バトルに参加する可能性もあるんじゃ。

その時のために今から準備しようと思うての」


マスターの口振りからいってバトルさせる気満々じゃないですか。ヤダー


「どうじゃ?目が見えない相手と戦うんじゃ。お主ら四人で同時にかかれば倒せるとは思わんか?」


しかも4対1かよ!!

初戦でどんな酷なことをいってくる気だこのじじい!!


しかし四人はそれでも浮かない表情をしている


「クー。お主、仮に四人と戦うことになったらどうするつもりじゃった?」

『四人が相手だったら光と闇の魔術を使って本格的に攻めてますよ』


桜の言葉に頷くマスター


「当然じゃな。甘い戦い方をして勝てる相手じゃないじゃろうし」


それりゃそうだ。俺だってこいつらになめプして勝てるとは思ってない


「そこでクーには“炎の魔術”は禁止にしてもらう」


…な、なんですとー!?


『ちょ、ちょっと待てって下さいマスター!!なんで炎の魔術なんですか?!』

「お主なら、霧や溶岩を使ってくる気がしたからの」


よ、読まれてた…


桜は霧を使って闇討ちや溶岩を使って足場を全て無くそう何て事を考えていた


『…わかりました。炎は諦めます』

「それからC等級以上の魔術も禁止じゃ」


マスターがそう言ったとき聖達が少しやる気を出した


『…マスター、それってCを使ってからBにしたりなどは…』

「当然禁止じゃ」


えー…どうやって戦えって言うねん…

…あ、マスターさっき“炎の魔術”は禁止って言ったよな

…いや、どちらにしても無理ゲーだろ


「どうじゃお主ら。4対1。更にはクーに特別な項目をつけての勝負じゃ。

これでもやらんと言うか?」

『マスター、俺に拒否権とかは…』

「無いに決まっておるじゃろ」


最近俺の扱い酷くね!?

俺が何したって言うんだよ!!


するとあれから黙ったままだった聖が口を開いた


「マスター、クーには練習になるっすけど俺達には何の得もねーすっよ」


確かにそうだ。俺は練習がてら戦えるが聖達には何もない


「現金じゃのー。わかったお主らがクーに勝てたら何か褒美をやろう」


そういうと四人はざわめき出した

そして数分すると萩が名乗りをあげた


「俺はやりたいと思います」


すると段々と続いて名乗りをあげて四人全員参加することになった


「ホォホォホォ。これで全部参加じゃな」

『…はぁ、これって俺だけ損してないか?』

「そんな事はないじゃろ?」


そうだけど…なんか釈然としないな


「それじゃこれからするかの。無論人は入れないから安心せい」


…てか俺が戦闘しなければ問題無くね?


そんな疑問を持ちながら皆でバトルフィールドへ向かった





『で、なんでこんな事になってるんだろうな』

「頑張ってお兄ちゃーん!!」


桜は苦笑いを仮面下で浮かべながら観客席に手を振った


「クー君!!ファイトですよー!!」

「お主は奴隷に愛されてるのー」


桜はマスターの事を無視してナイフを数本錬成してマントの中へ収めた

周りを見てみると自分の奴隷に手を振り戦闘体制を整える四人がいた


「さて、クー。本気で行くけどいいよ?」

『ダメだが』


桜は即答した


「答えは聞いてないが」

「てか日頃の恨みもあるしな」

「お世話にはなったがそれはそれ。これはこれだ」


うん。全員俺に恨みがあるのか?


観客席には各自の奴隷とマスター、メイドさんだけがいた


『はぁ…負ける気しかしないんだが』

「「「「うっさいチーター!!」」」」


…俺そろそろ本格的に泣くぞ?


桜の目の前に赤文字でシキガミ、フェイク。

青文字でオワリン。

緑色の文字でクリーパーと書かれ

VS

青文字でクーと書かれた半透明な電子番が現れカウントを始めた(桜には見えていないが)


『(さて、よくわからないがやってみるか)』


Fight!!


音がなった瞬間桜しゃがみ、マナを薄く広く伸ばして状況判断から始めた


「先手必勝!!」


ズシン…


『(聖が地形変動させてるんだろうな…)』


桜は安置を見つけてそこにワイヤー付きナイフを投げ移動した


「ちっ、チーターは面倒臭いな」


桜は着地してすぐにバックステップをしてその場を離れるとそこはぬかるみ始めていた

そして同時に風のマナを使いエリアの状況を把握した


「…あいつ本当に見えてないんだよな?」

『(うーん。立体にするのが楽なんだろうが…はぁ今度はこれか)』


桜が感じたのは圧倒的人影だった


「さて、数の暴力にはどう対抗する?」


更には空中から山なりに弓矢が来ている


桜は地面に手をおいて地面から直接尖った石を弓矢に当て撃ち落とした


『(地上は危険が一杯だな)』


桜は足に手を当て靴型の武器を錬成しようとした時だった


『は?なにこれ』


桜が声をあげるのも無理はない。

なぜなら足が一度土に覆われてから武器が作られたからだ


カラカラカラカラ…


っと考えるのは後にしよう


桜は風化の魔術を地面に沿ってフィールド全体にながした


しかしそれで進行を遅らせる骸骨達ではない。

しっかりとした標的()を目指して歩みを続ける


『(ここだな…試すか)』


桜は地面に手を付き骸骨が群れるのを待ってから武器を錬成した


『今!!』


地面から長い槍を抜きながら振り回し桜の周りにいた骸骨は風化の影響もあり粉々になって地面に転がった


桜は足に装備した“スラッシュブーツ”を使い地面から離れて骸骨達の頭上を行く



スラッシュブーツ

武器カテゴリー:靴

属性の力を使って足を中心とした攻撃が可能な武器

桜の履いている物は“風属性”の為主に空を飛ぶことに特化している


「…ブーツとか。また知名度の低い武器を」

「…俺ですら初めて見る武器だぞ」


ブーツは非常に使いづらい為使う人はまずいない


桜は距離を取ってから空中で止まり先に仕掛けてくるのを待った

すると萩と柚汰に動きがあった


『(ん?なんか動きがあるな…弓か?)』


柚汰は弓矢を

萩も新しくできた弓士(アーチャー)を並ばせ桜に弓先を向けていた


ヒュン!!


柚汰が弓を放つのを合図に骸骨達は一斉に弓を放った


桜に百本近い弓矢が殺到した


『(…あれは平気だよな。禁止されてるの“炎の魔術”だし)』


桜が上に両手を向け下に下げると弓矢の矛先が地面に向いた


「は?何しやがった!?」

「…どうやら重力使ったみたい」


大画面には重力の壁(グラビティ・ウォール)と書かれていた


「あいつ番外魔術まで覚えてるのか!?」

「ふざけんな!!どんどんチートが悪化してるじゃねーか!!」


と愚痴ってる中桜は銃を作り出し下にいる骸骨に銃口を向けていた


『さ、攻撃開始だ!!』

読んでいただきありがとうございます!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします!!

感想くれたら喜びます!!


また投稿、遅れると思いますがご了承下さい

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