表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/115

第27話≡は、謀ったな!!



桜は昼寝をしたせいで夜眠れなくなり外を眺めていた


「昼寝なんてするんじゃなかった…

…眠れねー」


夜空には雲もなく三日月が輝いていた


…月が綺麗だな


現時刻は2時

他の皆も寝静まっているので変に騒ぐことも出来ない


「…これは学校で寝るだろうな。ま、いいや」


桜はそう言い手を閉じたり開いたりして小さい炎を作って遊んでいた


「…あれ?なんか今…」


なんか今ファサっと…


「うーん、気のせい…か?」


桜は好奇心から回りを見渡した


「あ、なんかいる」


桜が見つけたのは人の家の屋根に上っている女の人だった


…あれって魔物か?


桜は女の人が気になり窓を開けて外に飛び出した


「…寒」


すると女の人も気づいたのか桜を見ると逃げ出した


「ありゃ?気づかれたか」


ってなんでこう隠れるように逃げるかな…


「えーと、こっちか」


桜は複雑に逃げる女の人を追いかけ続けた


「今度は…?」


周りには女の人は見つけられず桜は見失ってしまったようだ。

だが、近くの屋根の上に何かあるのを見つける事はできた


「…怖!!」


屋根の上には人の頭の骨が鎮座していた


…よし、寝て忘れよう


桜は多少体を動かしたお陰で少しは眠くなっていた


「…はぁ、今のが幽霊だとかって落ちはないよな」


桜は骨をなんとなく粉々にしておいて家に帰って寝た





「ぬくぬく♪」

「…おはよう朱音。何してるんだ?」


桜が目を覚ますと目の前には朱音の顔があった

どうやらまた桜を起こしに来るはずが布団に潜り込んだようだ


「おはようお兄ちゃん。いやー今日も寒いね」


そして、朱音は桜に抱きついた


「あのー朱音さん?」

「何?今ぬくぬくしてるんだよ?」


うん、何をしてるかじゃないんだよ


「なんで抱きつくんだ?」

「暖まりたいから?」


いやそんな当然じゃんみたいに答えなくても…

てか、なぜ俺に聞く


「ほら早くしないと水奈が起こしに来るぞ」

「もう来てますよ」


桜が扉方をみると笑顔の水奈が立っていた


「お、おはよう水奈」

「おはようございます。クー君」


水奈は笑顔のまま桜に近づき布団をひっぺはがした


「それに朱音も」

「お、おはよう水奈」


み、水奈さん。なんか怖いですよ?


「あ~か~ね~」

「ご、ごめんなさーい!!」


朱音は桜から素早く離れて走ってどこかえと消えていった


「あ、朱音!!全くもう…クー君も何か言ってやって下さい」

「え?うん、頑張ってみるよ」


桜がそう言うと水奈はジト目で桜を見た


「クー君もしっかりしてくださいね」


それだけ言うと朱音を追いかけて部屋を出た


『朱音!!どこですか!!』

『げ。水奈』


ドタドタドタ…


「…皆今日も元気だな」


一人残された部屋でポツリ、桜は呟いた





桜は朱音とのトレーニングも終わり学校に行く準備ができていた


「あれ?二人ともどこかに行くのか?」

「うん。ちょっと散歩にね」

「私は買い物ですね」


…あんなに動いても朱音はまだ体力が有り余ってるのか


「時にクー君、今日は歩いて行ってみるのはどうでしょう?」

「え?いや。自転車で行こうと」

「そうだよ!!今日くらいは歩いて行こうよ!!」


…どうして歩き?


「いやだから」

「ほら!!クー君行きますよ!!」

「いや、だから待てと」

「早く行こうよー!!」


桜は朱音と水奈に両手を引かれて慌てて外に出た


「…で、鍵は家の中なんだが

…説明してくれないか?」


桜がそう言った途端二人が動きを止めた


「わ、私達は何も企んでませんよ」

「う、ううん。何も企んでないからね」


二人は桜と視線を会わせようとしない


…いやいや、わかるから。流石にそんな動きされたらわかるから


「二人ともそれ、わかりすぎるから」

「…クー君、歩きながら話しましょうか」


水奈から急に緊張した空気が流れ始めた


「…わかった。歩きながら話そうか」

「はい」


その時朱音が後ろでガッツポーズをとっていた事に桜は気づかなかった


「それじゃ行こうか」

「はい」「うん!!」


朱音は桜にじゃれつきながら、水奈も桜に寄り添いながら学校に向かった


「で、水奈その話って?」

「それはですね…クー君はお昼どうしているんですか?」

「昼は大体購買で買って食べてるかな」


弁当がない桜はいつも購買まで買いにいったり、途中スーパーによって色々と買ってから学校に行ったりしていた


「この前テレビでお弁当というものを知って…作りたいなぁと」

「おお、それならお願いしたいよ。

いやー、水奈にはいつも感謝だな」


ざわ…


すると水奈は笑顔になった


「私だっていっつも鍛えてあげてるじゃん!!」

「うん、朱音にも感謝してるよ」

「それじゃその意味も込めて」


朱音が頭を刷り寄せて来たため撫でてあげた


「あはは、流石お兄ちゃんだね」


ざわ…ざわ…


「それじゃ水奈、今度弁当箱買ってくるからお願いしてもいいかな?」

「任せてください!!」


そんな会話をしていると学校近くまで来ていた。

そして朱音、水奈が何故か笑みを浮かべている


「ん?どうかしたのか?」

「いやー、目的果たせちゃったから」


桜の問に朱音が答えた


…ん?目的?


「ふふふ、クー君に私達が『一緒に学校までついていきたい』って言っても断れるかと思ったので」

「まあ、そりゃ断わ…」


ざわざわ…


うわー、忘れてた…


桜は変に目立つのが苦手な為、朱音や水奈の事を知られたくなかった


「は、謀ったな!!」

「ふふ、まさかクー君がここまで気がつかないとは思いませんでしたけど」


水奈が大切な話だって言うから集中するじゃん。

そりゃ多少周りが見えなくなっても仕方ないだろ…


「お兄ちゃんの学校もわかったし、これからはお迎えとかできるね」

「…ノーセンキュー」

「うん!!勝手に待ってるから大丈夫!!」


ぜ、全然大丈夫じゃねー!!


「でも、俺は」


キーンコーン…


「クー君、何か鳴ってますよ?」

「だー!!なんだこのタイミングの悪さは!!

まあいい、後は家で話すからな!!」


桜はそう言って遅刻しないように学校へ駆け出した


「行ってらっしゃーい」

「頑張ってねー」


ああ、俺もなんで気づかなかったんだよ!!


~♪


あー、今度はメールかよ!!


桜は走りながら携帯に届いたメールを見た


『渡すのあるから放課後残ってて

by聖』


…ラノベとかって貸してたっけ?


桜はそんな事を思いながら玄関に走った


その後クラスでは桜の事情聴衆が行われた





学校も終わり桜は自転車置き場にいた


「…はぁ、寒いな」


もう11月だし仕方ないか

今年は雪降るのか?


「悪い、掃除で遅れた」

「メールいれろよ。それなら教室で待ってたのに」

「メールするのがめんどかった」


…この野郎


「で、渡すものって?」

「…ちょっと渡しづらいから桜の家でもいいか?」


となると魔術関連か…

家は…まあ、大丈夫だろう


「いいぞ、昨日色々あったからゴミは目立つけど」

「俺は別に気にしないぞ」


ですよねー


「んじゃ、とっとと行くか」


桜は自転車を持ってくる聖を置いて先に校門へ向かった


「お前今日は歩きなんだな」

「…訳あってな」


朝の一件で桜は皆に


『お前あの女の子たちなんだよ!!』

『紹介しろよ!!』

さらには

『問題の答え教えろよ!!』

などと言われてしまった


…本当辛かった

特に教えた答えが違かった時の友達の視線が辛かった


「聖、後ろ乗せろ!!」

「断る!!バランスとれなくなるからな」


ちっ折角楽しよう思ったのにな


桜は自転車の籠にバックを入れた

聖も慣れているのかそこには突っ込みを入れない


「で、その渡す物って?」

「魔法石だよ」


……あー、聖に勝ったらくれるって言ってたっけ


「…お前に勝ったらくれるって言ってたやつか?」

「それそれ」


流石に一週間近く前の事は記憶に残りづらいぞ

…ん?一週間近く前?


「聖。実は渡すの忘れてたとかってオチは…」

「…あ、ああるわけないだろそんなこと」


聖はネタなのか本気なのか桜と目を会わせない


「おい聖」

「うるさい!!お前だってよく小説忘れるだろうが!!」


はぁ…ま、いっか


「まあ、ドタバタしてたしいいや」

「…じゃあ俺がもらっても?」

「はい、そこ黙る」


こんな面白そうな研究材料をなぜ渡さにゃあかんのじゃい


「ですよねー。そう言われると思ってたよ」

「当たり前だろうが」

「そんな事よりなんか小説ない?」


ラノベ?…えーと


「新しく買ったのは…」


桜と聖はそんな会話をしながら桜の新住居へ向かった


「ただいまー」

「お帰りなさい!!」

「ちょぎふっ」


扉を開けると朱音が桜の鳩尾付近に抱きついた


「あ、朱音もう少し落ち着いて」

「あはは、ごめんなさい」


朱音は笑顔のまま謝った


「お前の奴隷は本当自由に生活してるんだな」


鳩尾を押さえて涙目の桜を尻目に聖は玄関に入らず桜を見ていた


「…だれ?」


おいおい朱音。お前は会ったことあるからな


「こいつは俺のダチだよ。…朱音、水奈に友達入れるよって言ってきて」

「うん」


朱音はバタバタとリビングに戻っていった


「それじゃ入ってくれ」

「お邪魔しまーす」


聖は桜に案内されてリビングに入ってソファーに座らせた


すると水奈が桜の近づいてきた


「おかえりなさい、クー君。この人は…」

「こいつは俺の友達で聖。魔術師でフェイクだ」


すると水奈は一礼してからキッチンに下がった


「あ、フェイク。ここなら奴隷だして自由にしていいから」

「マジか。だってさ出てきていいぞジャイアント」


聖がそう言うと黒髪の女の子が影から出てきてソファーの上に立った


「わ、わわわ」


そしてバランスを崩していた


「あ、ジャイアントだ!!」

「わ、わわわわわわ」


朱音がジャイアントに抱きついた事でジャイアントはさらにパニックを起こしていた


「「あ」」


そして二人ともソファーに沈んだ


「…痛いよぉ」

「あはは、ごめんねジャイアント」

「あ、銀狼ちゃん。お久しぶり」


ジャイアントは近くに朱音がいることをみて安心したようだ


きゃっきゃっ


そのまま二人はソファーに座って話を始めてしまった


「…となると聖俺。の部屋に来るか?」

「…だな」


流石にこの中で仕事(?)の話をするのはダメだろう


「皆、ここでは奴隷とか関係ないから自由に遊んでくれ」

「はーい」

「…いいの?」


ジャイアントが聖を下から見つめる


「勿論!!自由に遊べ!!」


聖は親指を立てて答えた


こいつ絶対ジャイアントの可愛さに負けただけだろ


「水奈も適当にみときながら楽しんでくれ」

「は、はい。わかりました」


桜はそう言うと自室に聖を連れてきた


「お前PCないのかよ」

「あーそれも買わないとな」


最近忙しすぎて何を買えばいいのかわからないんだよな


「さて、魔法石とやらを渡してもらおうか」

「えーと、…あったあった、ほい」


聖はそう言って床の上に白い箱を置いた


桜はそれを手に取り中をみると白くくすんだ宝石があった


「へー、これにマナが入ってるんだ」

「俺は魔術が使えないからよくわかんねーけどな」


桜は宝石をよく見た後箱にしまった


ま、調べるのは後でもできるだろ


「…桜、魔法石を俺に少し分けてくれないか」

「え?なんで?」


桜は聖の問に戸惑った


「俺はさマナが低いじゃん。そのせいでジャイアントと遊ぶ時間も少なくてな

…その魔法石があれば少しは長く遊べるかなって思ったんだが…やっぱり無理か」


…はぁ、今日は徹夜だな


「聖、この魔法石を渡すのは無理だけど…ま、楽しみにしてろ、面白いの作ってやるから」

「面白いの?」


桜はニヤリと笑うだけで何も答えなかった


「…キモ」

「うるせー!!わかってるよ!!」


聖の真っ直ぐな感想にそう言うしかない桜だった


「あ、アヌビスさんにありがとうございますって言っておいてくれ」

「自分で…ってお前は無理なんだよな。わかったダルいけど言っとく」


さて、渡されるものも渡されたし戻るか


「聖、用事は終わりか?」

「まあ、渡すもん渡したし終わりかな」

「んじゃ合流するか」


桜はそう言って立ち上がった


「そうするか。俺のジャイアントがこんなロリコンに襲われたらたまったもんじゃないしな」


そう言いながら聖も立ち上がる


「おい。俺よりもお前の方が危ないだろ」

「俺は大丈夫だ。いっつも可愛がってるからな」

「すでに手遅れだった」


二人はいつものテンションでリビングに戻った


「ね?可愛いでしょ?」

「朱音なら似合うと思いました」

「朱音ちゃん可愛い…」


リビングにはミニスカメイドの格好をした朱音がいた


「…桜」


聖が桜の肩に手を置いた


「警察に行こう。今なら軽くすむ」

「犯罪者扱い!?」


桜がそう突っ込むとその声で皆が気づいた


「お兄ちゃん!!これどうよ」

「…お兄ちゃん…だと…」


聖が膝をついて落ち込んでいる


「…朱音、その格好なんだ?」

「クー君、それ私が作ったんです」


水奈が小さく手を上げながらそう言った


え?水奈が!?


「ご近所の皆さんが古着をくれたのでテレビでみたこの服を作ってみたんです」


…ご近所?水奈はいつの間にそんな関係を…

それにテレビを見て作ったとか…


「頼みがあるんだが…」

「ん?聖どうした?」


聖は桜ではなく水奈を見た


「ジャイアントに似合う巫女服を作ってくれ」


こいつも変態だったー!!

…おい今類は友を呼ぶって思ったやつ出てこいよ

魔術コンボ決めてやるから


「材料があれば作れると思いますが巫女服というものがわかりませんので…」


「桜!!サポートよろしく!!」

「お、おう」


こいつ必死すぎるだろ!!


桜達は聖の圧力に負け巫女服を作らなければならなくなってしまった


「ご主人様、どうしたの?」

「ふふふ、待っていてくれよジャイアント」

「…うん」


聖がジャイアントの頭を撫でるとジャイアントは頬を染めてはにかんだ


「お兄ちゃん、私もー!!」

「あーわかったら押し付けるな」


桜は頭を押し付けてくる朱音の頭を 撫でた


「クー君、わ、私も…」

「あーはいはい…って水奈!?」


水奈も頭を寄せて来た


…水奈ってそんなキャラだっけ?


「…クー君」


…よし、下から覗くのは無しにしよう。可愛すぎる


桜は照れをごまかす為に水奈の頭を撫でた


「…これ気持ちいいですね」

「お兄ちゃんは特に撫でるのが上手いからね」


そしてリビングでは謎の集団撫であいが始まってしまった


「皆、ひとまずソファーまで行こうか」


桜と聖が動くとつられて他の人も動くため簡単にソファーまでの移動はできた


「…どうしてこうなった」

「…さあ」


そこには頬を染めるジャイアント(幼女)

とろりとした表情をしている朱音(メイド服)

頬を染めながらも微笑んでいる水奈(巨乳)

が男二人に撫でられているという光景が出来上がっていた


「…これ警察に見つかったら即BANだな」

「…せやな」


うん、犯罪臭しかしないね


この集団なでなでは朱音のお腹がなるまで続いたという

読んでいただきありがとうございました!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします!!

感想くれたら喜びます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ