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第23話≡行こうぜ!!色んな店!!



桜が学校に行くようになってから初めての休日になった


桜はいつも通り朱音と公園を走り回ってから家でぐーたらしていた


「暇だなー」

「暇だねー」

「うんしょ…次は…」


皆の布団を干している水奈を除いた二人は暇だった


水奈は手伝わなくていいって言うしな…暇だな…


水奈は自分の仕事は自分でやりたいようで本当に忙しくない限りは手伝わせてくれない


「ふぅ…布団も干し終わりました。

天気がよくてよかったです」

「そうなんだよな…天気がいいんだよな…」


あ、残額確認がてら家具でも買いに行くか


「二人とも買い物でも行くか」

「行きたいけどまたスーパー?」

「今欲しい食材はありませんよ」

「違う違う」


桜はそういいながら立ち上がった


「まずは自転車を買いに行こう」

「「自転車?」」


桜は学校や公園に行くのに不便だった事を思い出していた


「そう、自転車。あると便利なんだよね」

「私は乗ったことないからわからないけど、面白そう!!」

「私も興味がありますね、欲しいところですが…」

「ほら、遠慮しない」


水奈も慣れればいいのにな


「…私も自転車が欲しいです」

「素直でよろしい。それじゃ二人とも出かける準備よろしく」

「はーい!!」「わかりました」


朱音と水奈は自室に戻っていた


ま、ガーゴイルで20万くらいは入っただろから自転車くらいは買えるだろうな


桜はそんな事を思いながら自室に戻り着替えて財布と携帯だけ持ってリビングに行き少し待つと赤い色をベースにした服を着た朱音が現れた


「朱音は赤が好きなんだな」

「そういうご主人様は黒が好きなんだね」


桜はファッションに興味がなかったため服を買おうと思わなかった


「白や黒しか持ってないんだよね」

「ふふふ、仕方ない私が服を選んであげるよ」

「いいって」

「む?ご主人様は私のセンスを嘗めてるでしょ」


…単に服選ぶのが面倒臭いなんて言えないよな


「い、いや違くて」

「むー、絶対ご主人様と服屋に行く!!」

「大丈夫だって、な」

「イーヤーだー絶対に行くー!!」

「朱音さん、ひとまず落ち着こう」

「これが落ち着いていられるかー!!きゃう!!」


朱音が変な声をあげると頭を抑えだした


頭を抑える朱音の後ろには水色をベースにした服を着た水奈がいた


「水奈ー、何するのー?」

「あなたはご主人様に何をしているんですか…」


どうやら水奈が興奮している朱音の頭を叩いて落ち着かせたようだ


「だってご主人様が…」

「ご主人様がじゃありません。奴隷のあなたが何をしているんですか」

「私は奴隷じゃなくてご主人様の家族だもん」


おお、家族って言ってくれたのは嬉しいな


「だもん、じゃありません。前から思ってましたが」

「まあ、水奈も落ち着いて、俺も怒ってる訳じゃないから」

「でも」

「水奈も朱音を止めてくれてありがとう」


桜はそう言いながら水奈の頭を撫でた


「…ご主人様がそう言うなら」


水奈はすぐに桜の手から逃れた


ありゃ、流石に慣れ慣れしかったかな?


「ご主人様、私もー」

「あーはいはい」


抱きついてくる朱音の頭をできるだけ優しく撫でた


「えへへ」


本当、可愛いは正義だな…

朱音や水奈を見てると本当にそう思えてくる


「行かないのですか?」


水奈は桜たちをジト目で睨んだ


「はい、朱音終わり。行こうか」

「えー。わかった」


これ以上水奈からジト目で見られるのは…

…可愛かったけどダメだな


桜は家に鍵をかけて近くにある自転車屋に向かった


「それにしても私達奴隷がこんな風に外出できるなんて…驚きですね」

「俺は奴隷だからうんたらかんたらってのが苦手だからな。それに二人は家族だからな」

「えへへ、かーぞくー」


朱音はそう言いながら抱きついてくる


「ちょっ、歩きづらいからやめろって」

「いーやー」


この子には羞恥心というものはないのか!?


「わ、私も家族ですから」


水奈はそう言いながら桜の袖を少し握ってきた


なにこの可愛い生物達…


「じゃなくて!!離れろー!!」


桜の声で水奈は離れて朱音はひっぺ剥がした


「ご主人様、照れちゃってー」

「うるさい!!さっさと行くぞ」


桜は足を速めた


「あ、待ってよー」

「ご主人様!?」


本当反応に困るな…





「合計49940円になります」

「カードでお願いします」


桜は男性店員に青い色のカードを渡すとカードを読み込む機械にカードをセットした


「では暗証番号を」

「えーと」

「ご主人様、早くー!!」

「ご主人様?」


男性店員は気色悪そうな視線を桜に送った


「番号ですよね、はいできました」


これは早く改善しないとまずいな…


「…確認しました。レシートです」

「あ、ありがとうございます」


男性店員は視線に含ませる意味を変えずに桜にレシートを渡した


「よし、朱音、水奈。行こうか」

「やっとだー!!」「楽しみですね」


朱音はメタリックなスポーツタイプの自転車を水奈ピンク色の自転車は渡され先に外で自転車をいじっていた


さて、店員さんからの視線も辛いからさっさと行くか


桜も店員に外に出してもらっていた黒い自転車に手をかけた


「またのご利用をお待ちしています」


男性店員は見事な作り笑いをしながら桜達に礼をした


「それじゃ、二人とも行こうかな。近くの公園まで歩くよ」

「はーい!!」「わかりました」


ひとまずは公園で練習かな


桜達は自転車をおしていつも走ってる公園に向かった





「うーん、休みは子供連れが多いな」


桜達は公園の草地にいた


「ご主人様、何するの?」

「自転車に乗る練習だよ」

「でしたら違う服を着てきましたのに…」


いやー二人が自転車初めてって事すっかり忘れてたんだよね


「ま、できるだけ汚れないようにフォローするから」

「お願いしますよ、ご主人様」


…なんか重大なことになってきたぞ


「それじゃ…」


桜は二人に自転車のこぎ方をレクチャーした


朱音は元々運動神経がのかすぐに乗ることができそこら辺を走り回っている


水奈も朱音程では無いが運動神経はよく、桜が何回か転んだのを受け止めたくらいですぐに走れるようになった


「すみませんご主人様、迷惑をかけてしまいました」

「気にしなくていいって。そろそろ大丈夫?」

「はい、大丈夫です」


水奈の服も汚れてないし大丈夫かな?


「朱音ー!!そろそろ行くぞー!!」

「はーい!!」


朱音は初めてとは思えない乗りこなしを見せてくれた


「朱音は本当運動神経いいよな」

「えへへ、もっと褒めてよ」


桜は朱音の頭を撫でた


「………」ジトー

「さ、お昼も近いし行くとするか」

「む、もう終わり?」

「早めに行きたいからな」


それとさっきから水奈からの視線がいたいからかな

いやー無言の威圧って本当にあるんだね


「それでご主人様、行くってどこに行くんですか?」

「家って今家具が全然ないじゃん。

だから皆の部屋を模様替えがてら買いに行こうかなって」

「皆って私達もですか?」


水奈はそう言いながら自分を指差した


「そうだよ。布団じゃなくてベットとか欲しいじゃん」

「ベット!?私もベットで寝れるの!?」


朱音、いつになくテンション高いな


「朱音はベットがいいのか?」

「今まで(わら)とかだったからねー。布団ですら感動してたんだよ」


藁って…どんだけ過酷な生活してたんだよ


「わ、私もベットいいんですか?」

「俺や朱音だけベットって訳にもいかないだろ」

「おお、懐かしいですね」


そう言えば水奈はお姫様だっけ


「ま、二人ともこれから行くところで好きな物選んでよ」

「楽しくなりそうだね 水奈」

「ご主人様でよかったですね、朱音」


そう言って微笑む二人


「それじゃ行きますか」

「「はーい」」


本当、二人が楽しそうで何よりだな


桜達は近くの家具屋に向かうことにした


「…へー、旦那が気に入りそうなのがいるじゃねーか」


桜は自分達―朱音と水奈をみる影には気づくことができながった





オネダンイジョウ~♪


「…あれー0の桁が…」


桜は近くの家具屋につきカードの残額が気になり朱音達を待たせてATMで確認をしていた。

ATMにカードを通して確認するとそこには


「400万って…えー」


そこにはきちんと4,000,000の文字が書いてあった


「ひ、ひとまずは安心できたし朱音達のところに戻ろう」


桜は自販機で朱音にオレンジの炭酸飲料、水奈にココアを買ってから戻った


「お待たせ。はいこれ」

「おーこれは!!ありがとう!!」

「これは初めて飲みますが…」

「美味しいから飲んでみて」


桜は二人に缶ジュースを渡した


「あっ美味しいですねこれ」

「だろ」

「それでご主人様、金銭は大丈夫でしたか?」

「うん…大丈夫ってか入りすぎじゃないかな?ってくらいには入ってた」

「まあ、ガーゴイルやアイアンゴーレムを倒したんですから当然だと思いますよ」


でも400万って…実感わかねー


「たしかガーゴイルは一般的には70、アイアンゴーレムは180くらいでしたね」

「それ以上の金額だったんだが」


それだと大体100万くらいの差になるよな


「ガーゴイルはアイテム持ちでしたので一匹100万、後は情報のミスで上乗せしてくれたのでしょう」


アイテム有り、無しで金額って変わるものなんだ


「ま、そういう訳だから家具を買うにしても自由に買っていいからね」

「やったー!!ベットが選べる!!」

「ご主人様、本当によろしいのですか?」

「水奈はいつも家事をやってくれてるからね、そのお礼」


ご飯が美味しいのはマジで救われる


「あれは私の趣味みたいなものですから」

「いいから、こんな形でしか感謝できないんだから受け取ってよ」


桜がそう言うと水奈は微笑んだ


「ありがとうございます、ご主人様」

「ご主人様、私には?」


朱音はそう言って身を乗り出してきた


「朱音もいつも朝の練習に付き合ってくれてありがとう」

「えへへ、どういたしまして」


危ねー、全然思い付かなかった…


桜は誤魔化すように朱音の頭を撫でた


「さ、見に行こうか」

「わーい、楽しみ!!」

「私も楽しみです」


桜達は皆で色々なところを見ながら家具を揃えることにした


「いやー買った買った」

「本当にいっぱい買ったね」

「こんなに家具を揃えてもらえるなんて…ありがとうございます」


まあ、届くのは2、3日先になると思うけどな


「さて、帰ろうか」

「ねぇねぇ、いつ届くの?」

「2、3日先になるらしいよ」

「届いたらまた大忙しだね」


次の日の筋肉痛がな…


「私の腕がなりますね」


水奈もいつも通り平常運転だな


「お願いするよ、水奈」

「任せてください!!」


うん、平常運転だ


「ご主人様、お腹減った」

「そう言えば食べてなかったな」


桜は家具を揃えるのに夢中になりすぎてお昼を取るのを忘れていた


「それじゃ時間もあれだしそこら辺で食べるか」

「何を食べるのですか?」

「ん?中華を食べようかな?って」

「中華…ですか…」


水奈は中華と聞いて少し悩みだした


「水奈は中華が嫌いなのか?」

「い、いえ。中華は食べたことがないので」


そういうことか、なら是非だな


「安いとこだけどいいか?」

「うん!!私は構わないよ!!」

「私も食べたいです」

「なら決定。さ、行こうか」


桜達は近くの中華屋に向かうことにした





「旦那、あいつらが…」


男は黒塗りの車から走っていく朱音達を見ている人がいた


「へぇー、可愛いじゃん…俺好みだな」


男はそう言いニヤリと笑った

読んでいただきありがとうございます!!

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