第2話≡え?俺って死んだの!?
当分は説明回になると思います
「で、柚汰さっき人間卒業とか言ってたけど。なんぞそれ」
柚汰
性別:男
身長:約160㎝
身長については悩んでおり、桜の高校での友達1号さんだ
「…説明だるいな…まずは見た目からだよな」
「俺にもわかる説明しろよ!!」
ビシッと左腕で柚汰を指差した
「…まずは心の準備をだな」
「………うん。これはビックリした」
…えーとこれ誰の腕?
桜の左腕は白銀の毛が生え、獣のような腕になっていた
「…これはなんですか?」
桜は腕を左右にブンブンと確かめるように振った
…なんでこんなに馴染むんだ?
なんか生まれてからあるような…謎な感覚だな。
「始めから説明するから落ち着け」
「できるだけkwskな」
桜と柚汰は近くにあった椅子の上に腰かけ、面接のような雰囲気になった
「まずは桜お前どこまで覚えてる」
「どこまでと言うと?」
「フェンスのところのやつ」
「あーはいはい…
えーとフェンスにぶつかって、目の前に銀色っぽい狼がいて…
声が聞こえたら気を失ってたってところかな?
あ、お前が来たのはギリギリ覚えてるよ」
間違ってないよな…
空から男の声が聞こえたら痛くなって力入らなかったんだもんな
「なるほど…結論から言うとお前はあそこで斬られて死んだんだ」
…死んだ?俺が?…幽霊とか?
「ひゅーどろどろ?」
「何やってんだ?」
「すまん」
幽霊になったからには驚かさないといけないと思うじゃん
この時桜はまだ自分のおかれた状況を甘く見ていた
「じゃあ俺は幽霊?」
「違う違う、ちゃんとした人間だよ。足だってあるだろ?」
お、本当だ。
となると死んだのに生きてる?
なんか頭がこんがらがってきた
「どういうこと?」
「死んだって証拠はあるんだよ」
「証拠?どこに?」
「サキュバス、鏡」
「はい」
女の人の声が聞こえたと思ったら柚汰の影から黒髪ロングの女の人がでてきた
「えーとなにそれ?リア充?」
てかえ?何?俺はまだ夢の中だったりするの?
桜は目の前の現象が信じられずふくらはぎをつねったが確かに痛かった
「違うって…桜、これから起こることはファンタジーだと思ってくれ」
「?ファンタジー?」
頭に?マークを浮かべる桜を後目に黒髪ロングの女の人は桜の前まできて手を出した
その瞬間左目がうずきだした
「『アイスミラージュ』」
女の人の手中心に氷らしきものが広がっていった
「え?え?」
そのまま広がっていき鏡のようになった
「できました」
「…できましたって…
………え?誰こいつ?」
「お前だが」
鏡に映っていたのは黒髪に白メッシュ。
右目は赤、左目は黄色。
犬のような耳が生えているがハリウッドスターも驚くような少年がいた
「…子供の成長ってはやいんだね」
「成長っていうか変異?
てか見るとこそこじゃないからな。胸だからな」
「胸?」
服をめくると肩から斜めに腹らへんまで痕が残っていた
「それが斬られた痕だ…
ビックリしたぞ俺が見つけたときに体がくっつき始めるんだから」
…なにその怖い現象。本物の幽霊もビックリするんじゃないか?
「ちょ、ちょっと待ってくれ。
なんかもうごっちゃになっちまって…」
サキュバスと言われた女の人は柚汰の座っている椅子の横に正座をしていた
「そうだな…
桜、もののけとかって日本に話として残ってるだろ?」
「えーと河童とか、天狗とか?」
「そうそう
…でもさ、そういうのってなんで言われ始めたんだろうね」
…柚汰が何を言いたいのか桜はまだわかっていないようだ
「…空想とかそういうのじゃないか?」
「でも絵とかにも、きっちり描かれてるんだぞ」
柚汰が言おうとしてる事はわかった…わかったが納得いかないな
「火の無いとこからは煙はたたないだろ?」
「それじゃなんだ、空想の生き物が実在すると?」
「そういうこと」
あっさり肯定しやがって!!その方が面白いのはわかるけど…
「桜の体の現象とか今のサキュバスとかの説明とか科学でつくか?」
「……科学とかわからんけど」
「だろ?俺も最初は理解できなかったけど、今はできるようになっちまったんだよな…」
柚汰はそう言うとサキュバスの頭を撫でた
「うーん…にわかには信じられん」
「だよな…それじゃこれでどうだ?」
柚汰はサキュバスと言われた女の人に耳打ちして柚汰の影に消えていった
「それも不思議なんだよな」
「仕組みとかわからないが、すぐに馴れるよ」
「馴れって怖いな」
「本当にそうだよな」
桜はひとまず状況を整理するために柚汰と軽い会話をしていた
「ご主人様」
「うお!?」
女の人は影から頭を出していた
「出てきていいよ」
「失礼します」PBR>
女の人はまた影からでてきた
これだけで本当じゃないかって思えてくるんだよな
「これです」
柚汰が受け取った物は黒い拳銃のような物だった
「…なあ、柚汰。それって本物じゃないよな?」
「どうだろうな?」
柚汰は椅子から立ち上がった
バンッバンッ!!
銃声が響き、銃口は椅子に向かって煙を噴いていた。
椅子を見るときちんと穴が空いていおり拳銃がおもちゃかおもちゃじゃないのか一目瞭然だった。
「それじゃサキュバス…俺を撃て」
「はい」
桜は驚いて何もできなかった
バンッ!!
柚汰を女の人は銃で撃った
「…マジで」
柚汰に当たる前に何かが光り燃え尽きていた
「と、まあこれで俺は信じた」
「…ちょっと待ってくれよ」
…えーとつまりどういうことだ?
「今のは何?」
「魔術って俺達は呼んでるな。
分かりやすくいうと魔法だな」
柚汰は火の玉を作り出しお手玉を始めた
「柚汰、つまり世界には魔法みたいなのがあって、科学とは別のファンタジーみたいなのがあると」
「わかってるじゃん。
簡単に言えばそういうことだな」
…本当ファンタジーだな
「もう少し詳しい説明いるか?」
「…欲しいな」
そりゃほしいに決まってるだろ。
いきなりこんな話信じれないって
「んじゃついてきて」
サキュバスは柚汰の影に入り、柚汰は俺を案内するために扉を開けた
「あ、ファンタジーの世界ようこそ。」
そうとだけ言った柚汰の後を追っていくと、廊下も木製の事からここは木製の家なのではと桜は推測した
でもここなかなか広いけど流石は岩手だ。土地だけは余ってるんだな…
「ここだよ」
扉は装飾されいかにも偉い人がいます感を醸し出していた
トントン
『開いとるぞ』
中から老人の声が聞こえた
「失礼します…ほら桜も」
「し、失礼…します」
中に入ると髭が長い老人とメイド服を着てる女の人、そして色々な動物(?)がいた
「この人が気絶してるお前に部屋を用意してくれたんだよ」
柚汰がボソッと教えてくれた
「この節はありがとうございます」
「いいんじゃよ。わしも新しい契約者が増えて嬉しいしの」
ん?契約者?新しい単語がきたぞ
「お主、名はなんと言う?」
「桜です」
「では桜、すでにこやつから世界の裏事情を聞いたかの?」
裏事情とは多分魔法とかの事だろう。
「はい。マナと言うものがあるというのは聞きました」
「そうか…ここで一つ言わなきゃならんことがあるんじゃが。
この世界の裏は知られたからにはそれ相応の対応をしてもらわないと困るんじゃ」
「対応?」
「協力しろって事だよ」
協力?なんの協力だ?
「もしですが協力しない場合はどうなるんですか?」
「居なくなってもらうしかないのー…世界から」
ひえー…俺今日死ぬかもしないのかよ
「さて、桜とやらお主なぜこの世界に魔術があるかわかるかの?」
「い、いえさっぱり」
「うむ、実はの世界には“魔物”と呼ばれる生き物がいるんじゃよ」
「魔物?」
本格的RPGの世界になってきたぞ
「魔物は人間の命を食ろうて、生き永らえれいるんじゃ」
「…もしかして魔術を使って魔物を倒すって事ですか?」
「そういうことじゃ…じゃが大体の者は魔術なんぞ使うことができぬ」
…えーと、だったらどうやって倒すんだ?
「では、どうすればその“魔物”を倒すことができるんですか?」
「そやつも奴隷を持っておるじゃろ」
「奴隷?」
柚汰は影から女の人を出した
「皆、奴隷と契約をかわして力を得るんじゃ」
「それじゃ柚汰も?」
「うん。
俺もサキュバスと契約して、魔術を使えるようになったんだ」
なるほどな。
契約をかわすと戦ったりするときの特典が着くってことか…
あれ?俺誰かと契約をした気が…
「そこでじゃが桜」
老人は持っていた杖で桜の事をさした
「お主既に何かと契約をかわしたな?」
「え?あー、はい。たぶん?」
あの時聞こえた声にも契約がどうって言ってたからだけどな
「わしもお主みたいな例は初めてなんじゃが…
その腕の主がお主の奴隷じゃろうな」
……あの銀狼か
「すまんがこれから長くなる、座ってくれ」
俺と柚汰は老人と机を挟んで対峙した
読んで頂きありがとうございます
誤字脱字がありましたら教えて下さい