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第16話≡完全に変質者じゃん!!

バトル無し


友達にデータ消されて書き直しなのでテンションが…

…くそぉ



「おつー、フェイク」

「お前最後のあれなんだよ…」


試合が終わった桜は控え室からでてフェイクと話し込んでいた


「あれはね…俺が銃の技で考えたその名も『対空銃連撃ガンズエアリアルコンボ』だ!!」

「まんまじゃねーか!!」


他に思い付かなかったんだよ、しゃーねーじゃん


そこにシキガミも加わって話を始めた


「さて次は俺の番だな」

「キシシ、空中コンボを決めてやりますよ~」

「笑い方!!てかあれは止めてくれ」


えーダメなんですか?やだー


「あ、そうだフェイク」

「ん?どした?」


桜は聖を呼び小声で周りに聞こえないように話した


「なんだよ、俺は仲間外れかよ」

「まあまあ…で、お前の技だけど……」ごにょごにょ

「…なるほど…そんな使い方も…」

「ま、次があったら使ってみろよ」


使えるかどうかはわからないけどな


「よし、クー。さっさとやろうぜ!!」

「はいはい、わか」

「お待ちください」


桜が言い終わる前にメイドさんが桜達を呼び止めた


ん?…またマスターだろうな…


メイドさんは三人の前まで来るとお辞儀をして桜の目の前に立った


「クー様、マスターがお呼びです」


ほら来た。今度はなんだよ…


「メイドさん、それって今すぐ?」

「はい、大至急だそうです」


しかも急用とな


「はぁ…てな訳だ。悪いなシキガミ」

「マスターに呼ばれたんならしゃーないか」


桜は謝るジェスチャーをシキガミにした


「そうだ、お前暇ならフェイクと戦えば?」

「でもフェイク二連戦じゃん」


あれ、俺の時とリアクションが違う


「よし、シキガミ俺と勝負しろ」

「大丈夫なのか?」

「体力は問題ないし、マナも使ってないからな」


…もしかしてナメプして負けたのかこいつ


「クー様」

「ああ、ごめんメイドさん。んじゃまた後でな」


桜はそう言って二人と別れた




「それで今度はどうしたんですか?」


桜はふかふかの椅子に座りながらマスターに聞いた


「お主自分の力がわかっておるのか?」

「えーと、はい、いちよは」


あれ?俺何かしたっけ?


「なんでお主はあんな観衆の前で戦っておったんじゃ」

「あーそれはですね、俺の対戦相手のギルドの上の人が集めちゃったみたいでですね」

「…はぁ…全く…」


これって俺は悪くないよね?


「お主の力は強すぎるんじゃ…それを自覚しておるのか?」

「俺がイレギュラーだってことくらい自覚してますよ」


桜はメイドさんがだしてくれた紅茶を飲みながら答えた


「そうか…自覚してくれてればいいんじゃ」

「でも、いきなりどうしたんですか?」

「お主が観衆の前で力を使っておったからの」


マスターも一口お茶を飲んで桜を見た


「お主が目立ったことをするとそれに目をつけた輩がお主を狙いにくる可能性があるんじゃ」


あはは、そんはまさか


「お主がそやつらにたぶらかされ変な事に力を使われたらわしらが危ないんじゃ」

「でも、マスターなら」

「暴走したお主の力をわしは止められる気はしないぞい」


…マジかよ…俺ってそんなに危険なの?


「そういう事じゃからお主にはできるだけ目立ってほしくはないんじゃよ」

「大体理解しました。でも俺にどうしろと?」


桜がそういうとマスターがニヤリと笑った


「何簡単な事じゃよ」


マスターはメイドさんに手で何かのジェスチャーをするとメイドさんが黒い布と紺色の仮面を持ってきた


「ま、また何かのアイテムですか?」


マスターが持ってくるアイテムにいい思い出がないからな…


「さっきお主は何をすればいいのかと聞いたじゃろ?」

「あ、はい」

「簡単な事じゃ、お主には他人との交流を無くしてもらうだけじゃ」


えーとつまり…

マジか!!俺にぼっちになれと!?


「幸いお主は入ったばかりで余り交流がない」

「…マジですか?」

「わしはいつでもおおマジじゃ」


はぁ…不本意だがそうしないと色々とまずそうだ


「わかりましたよ、協力します」

「流石話がわかるの」


…パーティとかって夢になったな


「さて、クーよ。お主にはこれから色々としてもらうことがあるぞ」

「…まだ俺に何かあるんですか」

「まずはその目じゃ」


マスターは桜の顔らへんを指差す


「お主の目は目立つからの、なんとかしないといけないわい」


あー、この口ぶりだと何かあるな


「そこでこれを取り寄せたんじゃ」


やっぱりか…


マスターが立ってメイドさんが持ってきた仮面近くにいったので桜もマスターの側にいった


「これがわしが取り寄せた目隠しじゃな」


マスターが広げて見せたのは長い紐に四角く切られた黒い布がつけられたものだった


布には金色の線が入ったもので

目隠しの紐は余っており後ろで結べるようになっている


あれ?これって俺、目が見えなくなるんじゃね?


「クーよ、これを着けるのじゃ」

「あー、はい」


紐が髪の毛に絡まっていずいし痛いな。

そして、案の定目の前が全く見えない


桜が目隠しをすると顔の半分くらいが布で覆われてしまった


「あのーマスター、これ前が見えないんですけど」

「安心せい、ちゃんと考えておるわい」


マスターはそういうと一口お茶を飲んだ


「お主のマナを薄く地面に敷くんじゃ」

「薄く敷く?」

「そうじゃ。まあ、やってみる方が早いかも知れんの」


えーとこんな感じでいいのか?


桜は少量のマナを地面に這わせ始めた


「おお、そういう事か」


地面に這わせたマナから物の形だけはわかった


「もっと薄く敷くのじゃ」

「もっと薄く?」


桜は言われた通りにマナを二分の一にして範囲は変えず地面にマナを這わせた


「そう、そんな感じじゃよ」


桜は薄く地面にマナを這わせる事に成功し目隠ししてても地面にあるものはわかるようになった


うーん、削ったマナで何かできないかな?


桜はマナの敷き方を変え、触れた物をある程度認識できるように改良した


よし、これで…ん?


桜はマナを通じてマスターが手に何かギザギザしたものを持っていることがわかった


「お主、今両目を開けておるか?」

「はい、開けてますね」

「そうか」


桜は赤い線が布越しに見えた


「危なっ」


桜はマスターからの一撃をかわし少し距離を取った


「マスター!?何するんですか!!」

「流石『剣龍人の邪眼ソード・オブ・ドラコニュート』じゃな」


パララララン


マスターは桜を殴ろうとした物を手に当てて音をだした


あの音にギザギザ…あれか…


「マスター、なんでハリセンなんですか?」

「お主の『剣龍人の邪眼ソード・オブ・ドラコニュート』が目隠しの中でも使えるのか試したんじゃよ」


はぁ…止めてくれ…心臓に悪い


「さて、目隠しについてはこれで終了じゃが、次は」


マスターは仮面を桜に手渡した


「仮面があるなら目隠し要りませんよね?」

「考えてみるんじゃ、仮面の奥に見える赤と黄色の光…ちょっとした話題になるじゃろ?」


確かに…ちょっとしたホラーだな


桜は目隠しを上に上げて仮面を見た


紺色の仮面に口は無く、目は三日月のようになっており笑っているようにみえた

正直怖いタイプの仮面だ


「さっさと着けるのじゃ」

「はいはい」


仮面を着けると顔に引っ付いたような感じがした後、違和感が無くなった。

桜が仮面から手を離しても仮面は桜の顔から落ちることはなかった


「マスター、なんでこれ落ちないんですか?」

「それは吸着の魔術じゃな。そんなことより具合はどうじゃ?」

「大丈夫ですね、ちゃんと呼吸もできますし」


不安なのは見た目かな?


「お主がその格好で街中を歩いていたら即通報ものじゃろうな」

「…マスター他のないんですか?」


今の桜は黒いローブに紺色の仮面…完全に変質者である


「他のと言われてもの…どういうのがいいんじゃ?」


…仮面っていったらあれしかないよな


「狐のお面なんてないんですか?」

「今はないが…お面も仮面も大して変わらないじゃろう。

わかった、探しておくから見つけたら連絡するわい」


よし、これで見た目は少しはましになるな


マスターは自分の椅子に座りまたお茶を飲んでいた


「マスター、話はこれだけですか?」


桜は目隠し、仮面を取って椅子に座った


「いや、もう一つ大切な話があるんじゃ」


…ま、暇だしいいか


桜は椅子に座りぬるくなった紅茶を飲み干した


「どうぞ」

「あ、ありがとうございます」


…メイドってなんなんだろうな


「それでの大切な話というのはの」


桜はマスターの話を聞きながら温かい紅茶を飲んでいた


はぁ…舌火傷したなこれは…


「お主は普通に暮らせるかもしれない話じゃ」


これはすごく大切だな


桜はカップを置きマスターの目をみた


「お主の姿はもう普通に暮らしていける程度には回復したかの」

「そうですね、多少髪の毛の色が違うだけですからね」

「そこでお主にはある選択をしてもらうんじゃ」


…この選択で普通に暮らせるかが決まるのか


「お主はまだ学校に通っているようじゃからの

一つ目は『学校を辞めて両親と共に暮らす』

二つ目は『両親と離れ学校に通う』

の二つの選択じゃ」


なるほど、確かにこれは大切だ


「軽い説明をするとの

前者ではお主の学校を辞めてもらい通信制の学校に入ってもらうんじゃ」


…柚汰が学校辞めて通信制に行ったのってこれが理由か


柚汰は二年の始まりから来なくなりそのまま通信制の学校にいってしまっていたのだ


「後者はこの本部から書類上の親になってもらいお主が成人になるまで助けてやれるものじゃな。

じゃがこれはあくまで書類上の親じゃ。お主にはわしが提供する家で一人暮らしになるぞい」


なるほど、てかこれは聞くまでもなく選べるな


「さて、お主はどちらを選ぶんじゃ?」


マスターはニヤリと笑いながら桜に質問した


「後者の『両親と離れ学校に通う』にします」


桜も満面の笑みで即答した


「…お主…もっと考えるとかしないのかの…」

「考えるまでもありませんよ。俺は早くあの人から離れたいんで」


桜が言うあの人とは桜の母親である

職無しで家事もしない、ご飯を作るのは桜か親父で、ゲームにはまれば一日中やってる人だ


「本当にいいんじゃな」

「構いません」

「わかった、さっそく手配するわい」


…よし、これで解決したな…そういえば


「俺の親になるひとって誰になるんですか?」

「それはもう決めてあるんじゃ」

「はぁ…その人の前でも隠さないといけないのか…」

「それは安心していいじゃろ」

「へ?」


俺の事を知ってる親代理…まさか


「まさか」


桜は震えながらマスターを指差した


「お主、本当勘だけはいいの…」


マジかー!!俺の親代理ってマスターかよ!!


「わしは『陽童(ひどう) 源次(げんじ)』じゃ。

よろしく頼むぞ、陽童桜」


うわー!!ドッキリとかじゃないのかー!?

読んでいただきありがとうございます!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします!!

感想くれたら喜びます!!


次回桜がでない……こともないかも!!

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