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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
始まりの銀色
15/115

第15話≡えー、なんでこんなことになってるの?

今回は主に戦闘!!

いちゃいちゃはもうちょい先!!



「おはよう、フェイク、シキガミ」


フェイクとシキガミが戦って一日がたった

今、桜は本部にいてフェイクと朝飯を食べているシキガミに出会った


「おはよう」

「おはよう、クー。今日はジュースごちそうさま」

「言ってろ」


目にもの見せてやる


「あれ?お前らもう会ってたの?」

「まあねー」

「俺がチャラ男に絡まれてるチャラ男を助けたからな」

「おい」

「確かにクーはチャラ男だよな」

「どこがだよ!!」

「「全部」」


俺は今泣いていいはず


「ところでジュースってなんだ?」

「それはな、フェイクが俺に勝負しようぜって事でな」

「ああ…それは」

「ま、この“ジャイアントキリング”の俺が初心者なクーに負けるわけ無いんだけどな」

「そ、そうだなー」


そう言って目線を反らすシキガミ


「シキガミ、あの時は俺に朱…銀狼ちゃんが憑いてたから仕方ないって」


危ね…銀狼ちゃんの事、朱音って言うところだった


「だよな…そうだよな!!よし、フェイクと終わったら俺とやれ!!」

「おいおい、俺と戦った後とかクーが持つわけ無いじゃん」

「俺は別にいいぞ」


マナは尽きないしな


「よっしゃー。あ、フェイクは気にせず殺っていいからな」

「おう、気にせず殺るから安心しろ」


…おかしいな。こいつらリア友のはずだよな?

なんで命狙われてる気がするんだ?


「おはようフェイク。君はいつも週末に来るんだな」


桜の後ろから話しかけてきたのは白を基調とした服を着て洋剣を腰に携えた女の人だった

ついでに胸は中々大きい


「あ、アヌビスさんおはようございます」

「おはようアヌビスさん」


あ、名前はアヌビスっていうんだ


「ん?君は…見ない顔だな」

「ども」

「こいつ新参でまだギルドも決めてないんですよ」

「そうかそうか。

私はアヌビス。“突風の砦(ブラストバスティオン)”の副団長だ」


おうふ、すごい人だったみたいです


「俺はクー。無所属です」


なんかボーイッシュな人だな


「今日、こいつと戦うのでよかったら見に来てください」

「そうだな、今日は暇だからな…そうだクー君、一つ賭けをしないか?」

「賭けですか?」


何で賭けをするんだろう?


桜の問いにうんと頷くアヌビス


「今日、フェイクと戦って負けたら私達のギルド“突風の砦(ブラストバスティオン)”に入ってくれ」


…俺、今のとこギルドに入る気、無いんだけどな


「ではアヌビスさん。俺が勝ったらどうなるんですか?」

「そうだな…

ではこれをやろう」


アヌビスがそう言って取り出したのは白く小さい石だった


「アヌビスさん、そんな高級な物を!?」

「アヌビスさん、流石にそれは…」

「えーと、なんですか?それ」


うーん、ダイヤモンド的な何かかな?


「これは魔法石と言って、濃縮されたマナがここに眠っているんだ。

これはAランクのマナが眠っているな」


…正直、要らないけど、調べてみるのもありかな


「アヌビスさんがそれでいいなら構いませんよ」

「本当か?…これで…」


アヌビスは何かを考え始めてしまった


「ではアヌビスさん、試合になったら俺から連絡入れますから」

「う、うん。ありがとうフェイク」


アヌビスはそう言うと、どこかに行ってしまった


「で、フェイク。なんで負けたら入るんだ?弱かったら要らないだろ」

「ここでは二つのギルドがいっつも何かで戦ってるからな…単に数を揃えたいんだろう」


新人を早い内に手駒にしようって事か


「後、あの魔法石っていくらくらいするの?」

「俺はわからないからシキガミよろしく」


いきなり話を振られたシキガミは食べる手を一旦止めて話始めた


「Aランクだったら大体10億くらいかな?」


じゅ、10億!?


「ど、どうしよう…そんなの賭けられたらフェイクに勝てなくなるぞ俺」

「安心しろ、勝つのは俺だ」


…アヌビスさんには何かで返そう


「ごちそうさま」

「よし、シキガミも食べ終わったし行くか」

「はぁ…なんか憂鬱になってきた」

「いいから行くぞ」

「はぁ…わかってるよ」


桜とフェイクはバトルフィールドに向かった




「ただ今他の方がお使いとなられていますので12時からとなります」

「わかりました、それでお願しゃーす」


フェイクがバトルフィールドの受付さんにそう言って一旦離れた


「さて、後…一時間か。どうする?」

「皆適当に過ごして時間になったらここに現地集合でよくね?」

「「賛成ー」」


という事になりシキガミは今やってる試合の観戦に行き桜とフェイクはその場に残った


「フェイク、ここら辺で奴隷だしてゆっくりできるところないか?」

「…そうだな、俺も最近構ってやってなかったしちょうどいいか。

店とかじゃないけどいいよな?」


あるなら十分だな


「案内よろ」

「あいよー」


フェイクに案内されてる最中いつもジュースを買っている店に寄りオレンジジュースを二本、グレープジュースを1本買ってからその場所に向かった


「ここだよ」

「いいじゃん。やるじゃん」


そこは森が開けた場所で風通しもよく、日差しもまあまあ、寝るのには最適なところだった


「ジャイアント、出てこいよ」


フェイクがそういうと

フェイクの影から黒髪の小さい女の子がよいしょよいしょと影から這い出てきた


「俺の奴隷の“ジャイアント”だ。襲うなよ?」

「うるさいロリコン!!」


このタイミングでなら俺が言っても誰も咎めはしないだろうな


「それは誉め言葉だ」

「もう遅かった!!」


するとジャイアントはフェイクの服を少し引っ張った


「ろりこんって何?」


ぶふっ…頑張れよ聖ww


「そ、そんなことよりクーも出せよ」

「ねー主様ー」


頑張れ、聖。m9


「朱音」


バッ…クルクル、スタッ


朱音は影から出てくるなり空中で回転を華麗に決め見事に着地した


「朱音ちゃん華麗に参上…だよ!!」


桜の目の前に


「凄い…凄い」パチパチ


ジャイアントだけが朱音の登場の仕方に拍手を贈る


…めっちゃビックリした。いきなり目の前に降ってくるんだもんな


「朱音、それもう禁止な」

「えーなんでー」

「着地が目の前とか心臓に悪いわ!!」

「ちぇー、わかったよー」


フェイクは興奮するジャイアントに服を引っ張られながらポカーンとしていた


「この子が俺の奴「家族」の銀「朱音」ちゃんだ

って俺の台詞に被せて話すな!!」

「事実だもーん」


そう言って朱音は桜の腕に抱きつく


…なんだこのマシュマロは……はっ


「危なく飛ぶところだった」

「どこに?」

「…夢の中?」

「私に言われてもわかんないよー」


すると朱音は桜から離れジャイアントを誘って木登りを始めてしまった

桜はフェイクに近づき椅子になりそうな木に座った


「てか、お前の奴隷本当にジャイアントか?俺の想像とだいぶ違うんだけど」

「あいつはまだ子供だからな」

「…誘拐」

「お前とは違うんだよ」

「おい、どういう意味だ」


そんな会話の中、木登りしてる二人をみて桜とフェイクは和んでいた


「お前って奴隷に名前つけてるのか?」

「まぁな…」

「なんで?」


…うーん、あの時は確か


「呼ぶとき不便だから…かな?」

「そうか…でも、他の奴等がいるところでやるなよ」


あ、ジャイアントちゃんが転んだ…

と思ったら朱音がフォローしてる…流石お姉ちゃんだな


「お前誰とも付き合えなくなるぞ」

「うーん、それは困るな。

でも今はさそんなことより」

「「癒されるよな」」


重要な話をしてるはずなのに和んでしまった

そして、二人を見ていたら一時間なんてあっという間に過ぎてしまっていた




「で、お前らは何してたんだ?」

「「和んでたかな?」」

「何してたんだよ」


桜とフェイクの感想を聞いて頭を抱えるシキガミ


「ま、いいや。ほらさっさと戦って俺に順番回せ」

「はいはい、んじゃフィールドで」


桜はそういって控え室に向かった




『さーて、始まりました!!

期待の新人“ジャイアントキリング”こと“フェイク”対無名の新人“クー”

実況は私“カラカサ”がお送りいたします』


うぉぉぉぉぉ!!


…おかしい

…なんでこんなことに


『解説はアヌビスさんです』

『よろしく頼む』

『はい、よろしくお願いします。

お、さっそくフェイクが入場してきましたよ』


うぉぉぉぉぉ!!

ピュー、ピュー!!


フェイクは登場するなり皆に手を振りファンサービスをした


「はぁ…気が重いよ」


『おっとクーも登場です』

『彼の力は未知数だからな。どんな試合になるか…』


ピュー!!ピュー!!

「簡単に負けんなよー!!」


はぁ…戦いづらいな…


ため息をつきながらフェイクと向き合った


「おい、フェイク。これはどういうことだ?」

「ごめん。まさかアヌビスさんが宣伝するとは思わなくて」


元凶はあの人か…


『さーて、場には揃いました!!もうすぐ開始のゴングが鳴ります!!』

『クー君の戦い方が楽しみだな』


「…なんかもう…本当ごめん」


…まあ、なっちゃったし仕方ないか


「まあいいよ。たまにはこんなのもありだろ、フェイク?」

「…それもそうだな」


桜とフェイクは影から武器を持った奴隷を出した


「頼んだよ、朱音。

後、ジュース渡しといてくれた?」

「うん。ちゃんと置いといたよ」


…置いといたか



「俺はフェイク!!“突風の砦(ブラストバスティオン)”所属だ!!」



「俺はクー!!無所属だ!!楽しもうぜ!!」



『さあ、今二人の一戦の幕が』


Fight!!


『切って落とされたー!!』


「ふん!!」「アシスト:スピード!!」


フェイクは地面にハンマーを叩きつけ地形を変動させた


『でたー!!フェイクの十八番、地形変動!!』

『クー君は逃げ切れるかな?』


フェイクが起こした地形変動は地割れや凸凹しながら桜に向かった


「ご主人様、避けられる?」

「俺は平気だよ」

「安心したよ」


朱音はあえて凸凹に突っ込み、うまく避けきってみせた

桜は銃をジェットにして空中に逃げた


『おーと、クーの武器はあのハズレ武器として有名な魔銃だー!!』

『ふふふ、クー君は本当面白い』


桜は朱音の近くまで飛び、着地した


…あれ?ジャイアントちゃんがいなくなってる


地形変動をかわしフェイクの方をみるとすでにジャイアントの姿はなかった


…確か武器はライフル…物陰に隠れたか


「朱音はフェイクを頼む、一撃がでかいから避けること優先な」

「わかったよ」


朱音は二槍を構えてフェイクに突っ込んだ


『おおーと、ここでクーの奴隷がフェイクに仕掛けたー!!早い、早いぞー!!』


さて、これでジャイアントちゃんが俺を狙う条件は揃ったぞ


桜が何もせずにただ立っていると赤いラインが桜に走ったのを桜は見逃さなかった


「やっぱりか…」


桜は半身ずらして銃弾をかわした


『なんとー!!クーはフェイクの奴隷の銃弾をかわしてみせたー!!』

『凄い反射神経だな』


桜はその後もいくつもくる弾丸をかわしてみせた


「…あそこだな」


桜が狙いを定めて数発打ち込んだ


『おおーと、フェイクも…』


お、朱音も頑張っているみたいだな


ジャイアントとフェイクのHPは目に見える程度に減っていた

どうやら桜が放った弾丸はジャイアントに当たっていたようだ


よし、ジャイアントちゃんはなんとかなるな

…ちょっと試したい技があるんだよな


桜は素早く朱音に近づいた


「ん?今度の相手はクーか?」


『クーは一体何をするきなんだー!!』


「朱音、あっちにジャイアントちゃんがいるから相手お願い」


桜が指差した方を見ると地面の亀裂からよいしょと這い上がってるジャイアントちゃんがいた


…本当ジャイアントちゃんは一個一個の動作が和むよな


「わかった、遊んでくるね」

「隙ありー!!」


朱音がジャイアントの方に走ると同時にフェイクがハンマーを振り下ろしてきた


「ざんねーん」

「え?」


桜はハンマーをかわしフェイクの懐に入り込み腹に銃を突きつけた


ラッキー、このままやってみるか


「『破裂する空気(エアーボム)』」

「ぐふっ」


銃に空気で小さな爆弾をつくりフェイクを上に打ち上げた


この時フェイクは持っていたハンマーを落としてしまった


フェイクのHPは全然減っていない


『エアーボムですか…HPの減りからみて、Dランクですね』

『…打ち上げたかったのか?』


おやおや、冴えているね


桜は銃を使って飛んだ


「『銃弾の小刀(パレットナイフ)』」


桜は片手で制御して、残った手で銃を連射した


『…技の派手さに対して全然HPが減ってないですね』

『でも、制御の時違う弾を出しているが…あれは?』


これから繋がればいいんだけどな…


「『棘となる弾丸(パレットニードル)』」


フェイクが桜の攻撃で浮いている下から設置していた弾が細くなり下からフェイクを貫く


フェイクのHPは3分の1にまで減っていた


『素晴らしい技のコンボてす!!

さあ、フェイクはこの状況を打破できるのでしょうか!?』

『あははは、面白い!!私にもっと魅せてくれ!!』


桜はフェイクの上から空に向かって大きな弾丸を放ちフェイクの真下に入った


「とどめだ!!『三角柱となる弾丸(パレットランス)』!!」


弾丸が大きな3角柱になりフェイクに襲いかかる


「なめるなぁぁぁぁぁ!!」


フェイクは渾身の力でランスを殴った


「…お前、本当馬鹿力だな」


パリーン!!


“パレットランス”がフェイクの拳での殴りで砕け散った


『や、破ったー!!フェイクは拳一つでランスを破りましたー!!』

『流石はフェイク。…でも』


「ま、これで終わりだ」


真下に入った桜は銃を上に向けた


「『氷河の塔(アイスタワー)』」


桜の体から冷気が溢れだし足元が凍り始めた


「フィニッシュ!!」


桜から氷の柱ができ、一気にフェイクを凍らせた


You Win!!


『き、決めたー!!

新人のクー、なんとノーダメージで“ジャイアントキリング”のフェイクを沈めたー!!

一体何を何者なんだー?!』

『うちのギルドに是非とも欲しくなったな!!』


それは是非遠慮しておきます。

…あれ?そう言えば朱音は?


「まてー」

「こ、来ないでー」


…本当和むよな


聖との初めての戦闘は桜の勝ちで幕は降りた

読んでいただきありがとうございました!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします!!

感想くれると喜びます!!

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