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俺の知ってる日常はどこか違う  作者: Mgl5566l
始まりの銀色
12/115

第12話≡今すぐ解れとは言わないよ

展開を早くする方法がわからないorz



「んじゃ、俺は適当に見てるから買いたいの選んだら俺を探してくれ」


桜達は服屋に着き、

着るものはウンディーネと銀狼に任せてブラブラすることにした


「わかりました、予算は?」

「50万以内でよろしく」

「そんな額があるなら予算って言いませんよ」


ウンディーネはクスクスと笑った


「では、行ってきます」

「行ってくるね」

「いってらー」


さて、時間でも潰すか


桜はズボンやシャツ等を見て一般的な価格(一部を除いて)であることを確認した


てか、マナが織り込まれた服ってなんだよ

1着100万ってどういう事だよ

…あ、そういえば


桜は体全体を見渡せる大きな鏡を見つけた


えーと、腕は直ったけど白のメッシュと両目は赤と、黄色のままか…

普通に生活できるレベルにはなったな


桜はそんな事を思いながらブラブラして、時間を潰していた


「ご主人様、これをお願いできますか?」

「ん?わかっ……た」


そこにあったのは篭二つ分の服があった


「首輪はこれだよ」


銀狼が持っていたものは白い羽が四角形の窪みの両方から生えている綺麗な首輪があった


「どうよ」

「恐れ入ったよ」

「ふふふ、私はセンスがある銀狼だからね」

「流石だよ。あ、銀狼ちゃん首輪貸して」

「ん?はい」


銀狼から首輪を貸してもらい金額を見てみると


5万円


服とあわせるとどうかわからないけど

まあ、買えるだろ


「それじゃウンディーネちゃん、手伝ってもらえる?」

「わかりました」


まだ軽い篭をウンディーネに持ってもらいレジに向かった


「これをお願いします」

「え?わ、わかりました」


やっぱり困惑しちゃうよね…

店員さんごめんなさい


店員さんがレジを二つ使ってくれてなんとか会計が終わった


「合計20万円になります」


服で20万って…俺使ったことないんだが


「ご主人様…いいんですか?」

「予算内だからね…店員さんこれでできますか?」


桜はギルドカードを取り出して店員さんに見せた


「ご利用できます。カードをこちらへ」


店員さんにギルドカードを渡してマナを水晶に送った


「はい、こちらお返ししますね」


桜はギルドカードとレシート、大量の紙袋をもらった


「…皆手伝ってもらえる?」


…これは頑張んないとな


「あの…」

「はい?」


レジとかで迷惑をかけた店員さんが後ろから話しかけてきた


「宅配サービスもありますが…」

「お願いします」


桜は店員さんの問いに即答した


「この量ですと、1万円ほどかかりますが」

「お願いします」


桜はその後、店員さんに書類を渡されので書き、服屋を後にした


「宅配サービスが無かったらどうしようかと」

「よかったですねご主人様」

「ご主人様!!ジュース!!」

「はいはい、今買いに…」


ん?なんか今、目線を感じた気が…


「どうしたの?」

「いや、なんでもないや」


どうせ気のせいだよな


「あ、ご主人様!!ジュース専門店もあるよ!!」

「あーはいはい。今行くから、腕を引っ張るな」

「はーやーくー」


桜は銀狼先頭でオレンジジュースとグレープジュースを数本買いようやく部屋についた


部屋の前には段ボールが二、三個重なっていた


「よし…二人とも先に入って休んでいてくれ。

これ運んでおくから」

「いいの?」

「力仕事は男の仕事ってよくいうからね」

「後で何か言わない?」

「言わないって

ほらちゃっちゃと運ぶから入ってて」

「ありがとうご主人様」


そう言って銀狼は先に部屋に入っていった


「………」


ウンディーネは顎に手をやって考え事をしているようだ


「ウンディーネちゃん?」

「…お言葉に甘えさせていただきます」


ウンディーネちゃんは一体どうしたんだろう?


桜は部屋で休んでる銀狼達の邪魔にならないように段ボールを運び込んだ


「ふぅ…終了」

「お疲れ様」

「この後は風呂だからね、多少汗かいても問題ないっしょ」

「ご主人様汗臭いー」


銀狼は鼻を摘まむジェスチャーをした


「え?マジで!?」

「嘘だよ。う・そ」


桜と銀狼は笑いあっていたが

ここでもウンディーネは黙りとしてた


「ウンディーネちゃん、どこか具合が悪いの?」

「……ご主人様、話があります」


…えーとまた俺が何かしたかな?


桜がウンディーネに向き直った


コンコン


「あっと。ウンディーネちゃん、ちょっと待ってね」


桜は扉を開けた。するとそこにいたのはメイドさんがいた


「あ、こんにちは」

「こんにちはクー様、主から部屋に奴隷を連れて来るようにと」


…まさか、ばれた?


「では」


メイドはそういうとスタスタと廊下の奥に消えた


…これは色々とめんどくさいな


「ご主人様どうしたの?」

「うーん、ちょっと皆で呼び出し食らった」


ひとまず風呂を焚いとくか


「ウンディーネちゃん、ごめんね。話は帰ってきてからでもいい?」

「構いませんよ」


桜は風呂を焚いてからマスターのところに向かおうとした


「あ、ウンディーネちゃん。姿消せる?」

「はい、ちゃんとできますよ」

「それじゃ隠す方針でお願い」

「わかりました。では少し失礼して」


ウンディーネは桜の影を踏むと水のようになりそして消えた


奴隷って皆影に姿を隠すんだな…


「ご主人様、早くいこ。私早くお風呂入りたい」

「だな」


桜はウンディーネを消して、銀狼を出してマスターの部屋に向かった




コンコン


『入っていいぞい』

「「失礼します」」


桜と銀狼はマスターの部屋に入るとメイドさんが扉を閉めてくれた

そして椅子を1つだけ引いてくれた


「クー様はこちらへ」

「えっと銀狼ちゃんは」

「奴隷は立っているのが基本です」

「あ、そうですか」


銀狼にごめんねとジェスチャーをしながら桜はマスターに向き直った


「それでどうしたんですか?」

「うむ。まずはこれを見てもらうのじゃ」


マスターが取り出したのは腕輪だったが数がなかなか多い


「お主、前に鎖がうるさいと言っておったからの

取り寄せてもらったんじゃ。何礼は要らぬぞ当然の事をしたまでじゃ」


…こいつ絶対わかっててやってるだろ


「ではクーよこれを着けてから鎖を外すのじゃ」

「…わかりました」


桜は両方の二の腕に銀色の腕輪と手首に腕輪を着けた


「うお、なんだこれ」


手首の腕輪から銀色の何かが腕に巻き付きながら二の腕へと上がっていった


「鎖よりはましじゃろ」

「…そうですけど」


正直、気持ち悪かったぞ、これ


マスターは桜の手錠に手をかざし何かを唱えると手錠はあっという間に外れた


「これで手錠とはおさらばじゃな」

「新しい物には出会いましたけどね」


桜がそういうとマスターはふぉふぉふぉっと笑った


「これで終わりですか?では、風呂を焚いてるのでこれで」

「何をいっておるんじゃ?

これからが本番じゃぞ」


…ちっ、まだ続くのかよ


「お主、わしに何か隠しておらんかの?」


マスター絶対わかっててやってるだろ


「してませんが」

「お主、わしが言いたいことわかってて誤魔化しておるじゃろ。

まあいいわい。お主の烙印を今一度見せるのじゃ」

「はぁ…どっから漏れたんだか」


桜は諦めてマスターに烙印を見せた


「…お主これはどういう事じゃ?」

「はぁ…それはですね」


桜は烙印をいじって奴隷を複数持ちにできる経緯を語った


「…お主は本当訳がわからんの」

「失礼ですね、これでも頑張ってるんですよ」


語り終えた桜が喉渇いたのがわかったのかメイドさんは冷たいお茶を出してくれた


「ありがとうございます」

「いえ、メイドですから」


マスターは熱いお茶を桜は冷たいお茶を飲んで一息ついた


「お主のもう一匹の奴隷を見せてくれんかの?」


…うーんやっぱり奴隷とか、匹扱いってのに抵抗があるよな


「わかりました。ウンディーネちゃん出てこれる?」

『はい、ご主人様』


桜の影から黒い水が出てきたかと思うと水色になっていき宙に浮いた

水は段々と人の形になりウンディーネが姿を現した


「クー様の奴隷。ウンディーネでございます」


ウンディーネは姿を現すとスカートを掴みゆっくりと礼をした


「うぬ。確かにクーの奴隷の様じゃな」


ウンディーネはにっこりと微笑むと銀狼の方に向かった


「クーよ。首輪の事は知っておるかの?」

「はい。今朝買ってきました」

「うむ。だったらいいんじゃ

わしが話したい事は終わったがお主が話したい事はあるのかの?」

「いえ…風呂に入ろうと思っていたのでもう帰っても?」

「いいが…お主が奴隷を複数持っているという事は、ばれてはいけないからの」


…これからは注意しよう


「そういえばマスター。なんで俺が複数持っているってわかったんですか?」

「デビルが教えてくれたんじゃ」


桜はメイドを見た


「クー様がお買い物しているところを偶然見かけまして」

「あの時感じた視線って」

「私です」


…変に知らない人じゃなくてよかった


「なんで隠れたんですか?」

「メイドとはそういうものです」


答えになってねー!!

てかメイドって言えばなんでも通ると思うなよ


「ご主人様、お風呂」


銀狼が桜のマントを引っ張る


「そうだったね。ではマスター、これで」

「うぬ。くれぐれも気を付けるのじゃぞ」

「わかってます」


そう言って桜は部屋をでた




「ご主人様、少し話があります」


桜達は部屋に戻り全員が風呂に入ってからウンディーネが言い出した


「言ってたことだからね。それで話って?」


ウンディーネはすぅ…はぁ…と深呼吸を数回繰り返した


「失礼を承知で言わせてもらいます。

ご主人様は奴隷に対して優しすぎます。何か目的があるとしか考えられません

一体ご主人様は私奴隷に何をしようと思っているのですか?」

「あ、それ私も思った。

ご主人様どうしてそんなに優しくしてくれるの?」


えーと、ウンディーネちゃんが言いたいのは奴隷に優しすぎますから何か酷い事を要求されるのでは?って事だよな


「えーと、二人とも聞いてくれ。

正直、俺は奴隷とかってよくわからないんだ

でも、折角繋がりが出来たんだ。それを楽しい関係にしたいと思うからそういう風にしてるって事じゃダメかな?」


桜がそういうと二人とも桜を睨みだした


「ご主人様、そんな言葉を信用する事は出来ません」

「そうだね。流石に私も無理だよ」


あれ?なんでこんな険悪なムードになってるんだ?


「人間はいつでも裏があります。私はそれを嫌と言うほど見てきました。

ご主人様もその一人だと私は思ってしまうのです」

「私もそうだよ。甘い事言って最後は結局裏切る。それが人間だよ」


なるほど。人間ってだけでこれか…よっぽど根が深いと見える


「だったら二人とも今は俺を信用しなくても構わないよ」


俺の一言に二人とも睨みを強くする


「俺はこのスタイルを変える気はない。

だけど二人が俺を信用できるだけの働きを俺はするつもりだよ」

「口ではどうとでも言えるよ」

「そうですね。私も勇者にそう言われて騙されましたから」


勇者ってあいつか…世も末だよな


「だから今はいいって言ってるじゃん。

でも1つだけ言うと俺は強制をする気はない。頼み事はするかもしんないけど」


すると二人は睨むのは止めたが険悪なムードは続いている


「私にはわかりません」

「私も同じ」


そう言って二人は桜の影に入ってしまった


「…今すぐ解れとは言わないよ」


桜の呟きに答える者は誰も居なかった

読んでいただきありがとうございます!!

誤字脱字がありましたら報告お願いします

感想をくれると作者がビクビクしながら喜びます


次回

あのチャラ男とバトル!!ライバルも登場!?(予定)

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