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あとがき

評価してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございます。



 これは遥か昔、どこかの大陸の物語です。彼らはまだ、この世界の広さを知らない。この世界の残酷さを知らない。そしてこの世界の名前を知らない。そんな時代のお話なのです。

 地球で言ったらたぶん紀元前五千年とか。やっと文明らしきものが生まれて、でもまだ国という概念はあまりなくて、でも人々は合理的に協力して生きていける斬新な時代。古いのに新しい時代。森羅万象を尊敬して生きることができた時代。国の中のたった一人の王を神たる存在としていた時代。

 そんな閉鎖的に美しすぎる世界。

 今を生きる人々は、まだ誰もこの鮮やかな文明があったことを知らないでいるから。歴史のドコカに埋もれてしまって、いまだ発見されない世界だから。

 歴史学者の知らない物語が、ここでは生きていてほしい。

 栄枯盛衰。

 そんな言葉がぴったりだと思います。



 というわけで、やっと高校のころからのいろんな謎が解けました(笑)会社で昼休みにばらばらの場面を切り取りながら書いて、それをうちに送ってつなげたっていうスゴイ代物なんで、前後の脈絡なかったりとかいきなり一ヶ月後とかってなるけど(笑)

 モチーフはもちろん(?)プレインカとインカ。これはシスティザーナってキャラクターができたときから決まってたのだ。サーラの滅び方とかね。

 ペルーにあったインカ帝国が「白い肌のひとたちは神様だ」伝説を信じてスペインに滅ぼされて、このサーラが「金色を持ってるひとは神様だ」伝説を信じてトゥールに滅ぼされた。文字は知らないところもいちおう同じ。金色(黄金)を大事にしてるのも同じ。ただ、インカでは金は太陽の象徴、銀は月の象徴ってことになってるけど、そこまでおんなじだとサーラ国じゃなくなっちゃうような気がしたからとりあえずやめときました(笑)だって月の色ってふつーにみたら金色だし(笑)。

 あ、寒い山の中って設定もインカっぽくしてみた。生きてく上で暑いよりは寒いほうが弊害は多いだろうってことで。そのわりには食料豊富だなおい、とか自分でつっこんだりしたんですけど(笑)。ファンタジーな世界の古代ちっくな生活ってなんかあんまし想像できないって思ったんだけど、どうなのかねぇ。精霊とか魔法とかあるしさぁーそれなりに便利そうじゃないですか? たとえ車輪とか円周率なんて知らなくてもね。

 だから織物の技術とかはインカのようにはなくって、インカ帝国ができるずっと前のプレインカ時代もちょっと考えてみたりしてる。自然物は多いけど、加工品はたぶん少ないイメージで。

 でも、神話時代ってことで理論とかをすっとばしたカンジもあるから、書いててなんでもありかよって思ったりもして。ま、神話って基本的になんでもありだし(笑)杏楠的にはそれが神話のおもしろいところなのです♪



 ……なんて書いてるけど、実はこの「月姫~」を書こうと思ったのは、ある日の夢のせいなのです。首が飛ぶ夢を見たの。あ、いや解雇ってイミじゃなくって、首がぽんってオノか何かで飛ばされて、地面にごろんって転がる夢(笑)それは森の中で、男の子と女の子が手をつないで何かから逃げてて、そのコたちのおでこには十字架がくっついてて。その二人は僧侶っぽかったの。てか勝手に杏楠がそう思い込んでたのかも、夢見て。んで、もう一人、騎士っぽいひとがその二人を守りながらいっしょに逃げてて。途中でその騎士の後ろからなんか武器みたいのが飛んできて、首がごろんって転がったのだった……。すごい鮮明に覚えてる夢。んで、この話のこの場面をすぐに適当に書いておいたら、この物語になったのだ。しっかし、いくら杏楠がホラー好きで、首がすっとぶ「スリーピーホロウ」って映画が好きだからって、この夢はなぁ……。ま、物語になったからいいんだけど。フロイトに見てもらったらどうなるんだろう?(笑)



とりあえず、先史時代の物語はいちおう完結です。

でもこの大陸の別の時代の話はあちこちで続いていくと思います。

御縁がありましたらまた。



感謝を手のひらに乗せて……

2013年夏


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