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希望


昔、1匹の蝉が木の樹皮に卵を産む。


数ヵ月後卵から孵化した蝉の幼虫たちが這い出て来た。


彼らは地中に潜り成虫になれるまで長い、長い時を大地の奥深くで過ごす。


長い年月が過ぎ去り成虫となる時が来た。


1匹の蝉の幼虫が地上に這い出てくる。


這い出てきた蝉の幼虫は地上に顔を覗かせ刷り込まれている記憶との違いに首を傾げた。


刷り込まれた記憶では地上は沢山の命で満ちた世界の筈なのに、見えている光景は命の欠片も見当たらない焼け野原。


それでも蝉の幼虫は本能に従い焼け残っていた木に登り羽化する。


そして今、成虫となった蝉は異性を求めて大空に飛び立った。



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