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昔俺は漫画の影響を受け、夜な夜な峠に行き明け方近くまで走りまくった。


あの日も気持ちよく制限速度を無視して走っていたら歩行者を撥ねてしまう。


制限速度を大幅に超過したまま撥ねた所為もあり、歩行者は心肺停止状態だった。


周りを見渡し目撃した者が誰もいない事を確認して、歩行者の遺体を崖下に破棄してその場から逃走する。


事故の発覚を恐れその日限りに峠に行くのを止めた。


あの日から十数年の年月が経ち事故の記憶も薄れて来た今、知らない電話番号で電話が掛かって来る。


電話に出ると相手はこう言った。


「俺だよ、俺、十数年前あんたの車に撥ね飛ばされた挙げ句、崖下に破棄された哀れな男だよ。


やっとケータイのエリアが広がって、あんたに電話を掛けられるようになったんだ」




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