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愛国者


昔、月面基地の管制室で1人勤務している時だった。


本国から緊急連絡が入り、第三次世界大戦が勃発した事を知る。


私は即座に愛国者として義務を果たす。


居住区の空気を抜き取るという手段で。


同胞も多数巻き添えになったが祖国の勝利の為に必要な犠牲だ。


核兵器の投げ合いで発生した放射能を含む真っ黒い雲に覆われていく母星を眺めながら、祖国の勝利を願う。


祖国は勝利した。


核戦争の場合どれだけの自国民が生き残っているかで勝敗は決する。


母星は放射能を含んだ雲に覆われ人類の生存は絶望。


だが、月面にいる私が生き残っているから母国の勝利が確定した。


今、真っ黒な雲に覆われた母星が見える月面上に男が1人座っている。


顔に笑みを浮かべたミイラ化した男が。



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