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5話 親父狩り
昔俺は底辺高校に在籍していて勉強もせずに学校の友人達と遊びまわっていた。
遊びには金がかかる。
その金を得るため俺達は金属バットなどを手にして夜な夜な集まり、親父狩りと称して帰宅途中のサラリーマンを襲撃していた。
殺しまでは至らなかったけど、皆で寄ってたかって袋叩きにしたから大怪我した奴もいたと思う。
ま、反省なんてしなかったけどな。
そして今俺は頭を割られ血を流して死にかけている。
金を欲した高校生の孫が家に押し入り俺の頭を金属バットで力一杯殴りつけたからだ。