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474話 「誰か、タスケテ」


昔、新型肺炎が世界中に蔓延し沢山の人たちが亡くなる。


その亡くなった人たちが吸血ゾンビとして甦り、生者に襲いかかり鋭い牙を生者の身体に打ち込み血を啜った。


吸血ゾンビに血を啜られた者も吸血ゾンビになり次の犠牲者を求めて徘徊する。


吸血ゾンビ供は頭を撃ち抜かれても首を切り落とされてもその傷や首が直ぐ再生され、生者を襲う。


ニンニクや銀の弾丸はその再生を暫く阻害するだけ。


勿論十字架なんて無視された。


でも、映画や小説の中のゾンビのように知能は無く、本能のままに生者を追い襲い牙を打ち立て血を啜る。


だから笑い話のような事も起きた。


砂漠の真ん中にある街で街の住民の殆どが吸血ゾンビになる。


一人だけ吸血ゾンビの手を振り切った男は街の外に駆け出し砂漠の果てにある隣街に向けて走る、男を追う数千数万の吸血ゾンビを引き連れて。


数時間後、東の空が明るくなり太陽が顔を出した途端、男を追っていた数千数万の吸血ゾンビが全て灰になったらしい。


そんな吸血ゾンビが徘徊する街で私は生きている、大河の中洲に立て籠り中洲に掛かる橋を全て爆破する事で。


流れる水に吸血ゾンビが浸かると吸血ゾンビは水に溶け再生しないから此処は安全地帯だった、昨日までは。


台風による雨で大河の上流にあるダムが決壊、凄まじい量の水が中洲を襲う。


今私は、中洲に生えていた木にしがみつき助けを求めている。


「誰か、タスケテ」





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