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誤報
昔、隣国と戦争一歩手前の事態が続いた。
隣国と同じ民族の核兵器を所有する国が隣国に味方して、一緒に我が国を挑発してくる。
そのため国民は何時戦争が勃発するかと気が気でなく緊張の日々が続く。
そんな時国中の市町村に空襲警報が鳴り響いた。
人びとは逃げ惑ったが、数時間後この空襲警報が誤報だった事が分かり皆安堵する。
だがこの警報を真に受けて核シェルターに避難した人たちがいた。
今核シェルターの硬く閉ざされた扉を抉じ開けたら、警報を真に受けて核シェルターに逃げ込みそのまま餓死した人たちの遺体が目に入った。




