昔と今の物語

４５５話 嫌がらせ

昔から東の島国国内で犯罪を行う者の２～３割りは、東の島国国籍を持っていない者達だった。

その事に対処するため東の島国は、国籍を持たない外国籍の犯罪者とその家族をそいつ等の全財産を没取してから国外追放処分にする。

国外追放処分にする奴等が所属する国と国交が有ろうと無かろうと関係無く、犯罪を犯した本人とその家族は国外追放になった。

冬が終わり食料が１番不足する春先の今、懐に大金を突っ込まれホクホク顔の西の大国の地方政府高官に指示された、西の大国とある国の国境を警備する西の大国の国境警備隊が、東の島国国内で犯罪を行ったある国系人の犯罪者とその家族をある国に向けて追い立てている。

それを、ある国に対する嫌がらせの為にこの時期を選んで犯罪者とその家族を追放処分にした係官が笑顔で眺めていた。