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盆 (弐)


昔両親を赤ん坊の時に交通事故で亡くし施設で育った俺の下に弁護士が来て、天涯孤独だと思っていた俺に身寄りがいる事を告げる。


死んだ親父と喧嘩して絶縁した祖父がいるとの事だ。


死が間近になった爺が先祖代々の墓を守る者がいなくなる事に気が付き、絶縁した親父を探し俺に辿り着いたという。


爺はくたばる寸前まで墓の事を口にしていたが、ろくに遺産も残さずに墓を託されても言うことを聞くわけが無いだろうが。


だいたい俺は両親の墓の場所さえ知らないんだぞ。


だから面倒を嫌い墓に葬らず海に散骨した。


当然墓参りなどの面倒事は一切していない。


そして今、お盆休みを利用して海に遊びに来て遠泳していた俺の足を怨みがこもった顔の爺が掴み、深みに引きずり込もうとしている。




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