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４４８話 コンクリート
昔、高度成長期の頃から首都などの大都市はコンクリートで覆われていく。
河の土手をコンクリートで覆い補強するだけでなく街の中を流れる小川もコンクリートで覆い、遊歩道や公園にされた。
幹線道路だけで無く泥が跳ねるからと細い脇道もコンクリートで覆い、学校のグラウンドや公園なども水捌けを良くする為という理由でコンクリートで覆う。
街をコンクリートで覆えば覆うほど、夏に気温が上昇するヒートアイランド現象が起こる。
暑さから逃れようと皆が皆クーラーを使用する為に電気の消費が膨れ上がり、地球温暖化が加速した。
地球温暖化による海面の上昇により、人々は生活する土地や食物を生産する土地を求め争い核戦争が勃発。
今、私たち人類の生き残りはコンクリートで覆われた核シェルターの中でのみ生存を許されている。
