表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
440/531

440話 国境警備隊


ある国と西の大国の国境の密出入国を取り締まる国境警備隊の監視は、昔から笊だった。


国境を監視する警備隊員に袖の下さえ渡すことができれば、ある国から逃げ出したいある国国民でも、ある国国民が必要としている物資を密輸出しようとする西の大国の密貿易商人でも、誰でも密出入国できる。


それは未知の伝染病が国内に蔓延することを恐れたある国の独裁者が、国境を閉鎖するように命じたあとでも変わらなかった。


しかし国境沿いの町で未知の伝染病の感染者が見つかり、未知の伝染病を持ち込んだ者が密入国者だと分かった結果。


その密入国者から袖の下を受け取り入国させた警備部隊の全将兵が拘束され、責任ある立場の将校は家族共々銃殺。


直接袖の下を受け取っていた下士官や兵士は、本人は銃殺され家族は再教育収容所に送られた。


処罰された部隊に代わり、ある国と隣国との国境警備からある国と西の大国の国境警備に異動した部隊は、前任の部隊の最後を教訓にネズミ1匹通さないぞという覚悟で任務に精を出す。


国境を監視している警備隊の目に、沢山の荷を担ぎ密入国しようとしている多数の者達が映る。


警備隊は警告の声を上げ警告に従わない者達を銃撃し、その殆んどを射殺した。


今、密売人の群れを銃撃し射殺した部隊の将兵は拘束され処刑されるのを待っている。


密売人を組織したのが骸骨姫こと独裁者の妹だった為に。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ