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406話 全滅
2020年7月予約投稿
昔、世界中に未知の伝染病が 蔓延し沢山の死者が出た。
国内の都市で感染者数が激増した民主主義の幾つかの国では、都市に住む人たちに外出自粛要請が出される。
しかし市民の中にはそれを無視する者もいて伝染病の封じ込めは上手くいかない。
対して共産国では軍や警察を動員して都市を封鎖し外出自粛命令が出され、街の中を兵士がパトロールして違反者を捕らえる。
今、未知の伝染病は国内で蔓延していないと言い切っていた独裁国で、未知の伝染病が発生し軍や警察が都市を封鎖。
独裁者に部下が問う。
「兵士に街の中をパトロールさせますか?」
独裁者は答える。
「必要無い、都市に住む者が全滅すれば伝染病も無くなる。
だから死に絶えるまで封鎖を解くなよ」




