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386話 スライム


暑い! 暑い! 暑い!


身体が溶ける!


暑くて身体が溶ける! なんて思っていたら俺の身体が本当に溶けた。


身体が溶けたら思い出す。


俺は人間では無くスライムだった事を。


何でこんな大事な事を忘れていたんだろう?


昔異世界から召喚され、召喚した者から与えられたスキルで人間に擬態していたんだ。


召喚した者が何故そのような事をしたのかなんて分からない。


でもそんな事はもうどうでもいい。


今スライムだった事を思い出した俺は水辺を塒にして、人間を餌に仲間を増やしている。




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