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372話 珍味
昔から私は珍しい食物に目がなく、世界中を旅して珍しい珍味を食してきた。
珍味は殆どゲテモノの類いだったけど。
昆虫だったり毒キノコや毒草の類いなど毒のある食物だったりだ。
今未開のジャングルが広がる土地を旅していて知り合った現地の人に、彼が所属する部族の部落で滅多に手に入らない珍味を食わせてあげると言われて彼について行く。
それが罠だと知らずに。
その部族は食人を行っている奴等で同じ人種や白人の肉は食い飽きていて、私のような黄色人種は珍しく珍味として食われていたのだ。




