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水増し


「お婆ちゃん危ない!」


「大丈夫だって、あんたも分かっているだろうに」


私と曾祖母は沢山の人でごった返す繁華街で買い物を楽しんでいた。


私が生まれる千年程昔、人類は種の寿命を迎え衰退し始める。


人の寿命は千年前の数倍に伸びたが、その半面子供の出生が減り続けて最近では全世界で生まれる子供の数は一桁万台。


政府はクローン技術や人工受精で子供の数を増やそうと努力しているが焼け石に水。


人の数が減り繁華街に近い住宅街でも空き屋が目立つ。


数年前ある地方都市で住民の殆どが亡くなりただ1人残された若者が寂しさから自殺した。


その事を知った者たちがそのような悲劇が繰り返されないようにと立ち上がる。


そう私の周りにいる曾祖母を含む大勢の人たちは幽霊。


今この周辺にいる生者は私と、コンビニのレジ脇のカウンターに頬杖して眠そうな小母さんの2人だけだった。




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