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轍
昔、悪性の未知のウィルスが全世界で蔓延し人が次々と亡くなった。
今も悪性のウィルスが世界で猛威をふるっている。
Aが最初にウィルスを見つけたCに罵声を浴びせた。
「お前の所で作ったウィルスだろう、責任を取れ!」
Cが反論する。
「私だって被害を受けているのだ!
お前の所で作って感染させたのでは無いのか?」
「何だとー。
変な言いがかりをつけるのなら戦争だ!」
Rが慌てて仲裁に入った。
「止めろ、止めろ、人類と同じ轍を踏むつもりか?」
蔓延するコンピューターウィルスの撲滅に手を焼き、声を荒げたAとC2つのスーパーコンピューターが互いに謝罪する。
「「すまん、言い過ぎた」」
未知のウィルスの流出元を巡り幾つもの国が以前から対立していた国々に罵声を浴びせあい、何処の国が最初に発射したのか不明だが、互いにICBMを撃ち込み人類は滅亡していた。




