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母なる惑星、地球
昔、文明がドンドン進歩して民間人でも気軽に宇宙旅行に出掛けられるようになる。
宇宙開拓時代の幕開けだ。
世界の国々や世界的大企業は入植できる惑星を求めて偵察宇宙船を四方八方に飛ばし、見つけた惑星の開拓団を募集して人々は次々と宇宙に出ていく。
逆に地球の人口は減っていき、地球に残っていた最後の一家族も宇宙旅行に出発した。
それから数百年の年月が過ぎた今、大金持ちの宇宙船が地球に立ち寄ろうと戻って来たら、地球が見当たらない。
月に置き手紙が残されていた。
「子供達(人類)が皆旅立ったので私も好きにさせてもらいます。
探さないでください」