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バター犬


昔から俺は女にモテた事が無い。


春を売る女を買う金も無かったから60を過ぎたこの歳になっても童貞のまま。


襤褸アパートの窓から見える土手の上を散歩する綺麗な女の子に連れられた小型犬を見ながら、俺はその小型犬を羨ましく思う。


だってあの小型犬がチョット目線を上に向ければあの綺麗な女の子のスカートの中を見放題なんだぜ。


女の子のスカートの中を妄想しながら恋人の右手を動かし最高潮に達したとき、心臓が鼓動するのを止め昇天した。


最後に女の子に連れられていた犬を羨ましく思ったお陰なのか、俺は綺麗な女の子に飼われている小型犬に転生する。


そう、女の子のスカートの中を見放題の身分になったんだ。


小型犬の次は巨乳の美女に飼われる猫に転生。


何処に行くときも巨大な胸に抱かれて移動。


その後も小型犬や猫に転生を繰り返しラッキースケベを堪能したが、不満もある。


何度転生しても童貞を切る事が出来ないって事。


飼い主の意向で異性との出会が無かったからだ。


何度目かの死を迎えたとき気が付いたら俺は白い部屋にいた。


だからその部屋にいた老人に異性とチョメチョメしたいと訴えたら、俺は何度転生を繰り返しても童貞のまま死ぬ運命にあると言われる。


でも哀れに思ったんだろうな、次に転生した今、俺はバター犬になっていた。




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