320/531
楽園
昔核戦争が突然勃発した。
地下鉄に乗っていた俺は地下鉄の駅の地下深くに造られていた核シェルターに逃げ込む。
その核シェルターは恒久的に籠っている事が出来るように地下水を利用した発電所を備えていた。
だが造られたばかりで、生活必需品や食料品の備蓄が殆んどなされておらず、直ぐに食料を求めての殺し合いが始まる。
弱肉強食って奴だ。
皆殺した相手の死体を巨大な冷凍庫に放り込む。
考える事は皆同じって事だな。
そして今俺は、俺と同じく最後まで生き残っていた男を殺害。
此れで此の核シェルターを支配する覇者が決まった。
俺は此れから殺さずに残しておいた女達とニャンニャンしながら暮らすんだ!
と思っていたのに、女達とニャンニャンしようとしたら後ろから刺される。
俺を刺した女が俺を見下ろしながらこう言った。
「私達ビアンの楽園に男はいらないの、食料は食料らしく冷凍庫に入っていろ」




