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抹殺

2020年3月予約投稿


昔からある国では物資の横流しが公然と行われてきた。


それはある国一の権力者である独裁者の命令で建設が決まった建物でも例外では無く、セメントや鉄骨などが横流しされる。


今、ある国の国内では一切蔓延していないと公言している未知の伝染病の罹患者を収容する病院を建設し、国内の罹患者を全てそこに収容するようにとの命令を独裁者が下す。


兵士も動員されて突貫工事が行われ、病院は命令が下されてから3カ月で完成した。


完成した病院に未知の伝染病の罹患者が次々と運び込まれる。


病院の前で独裁者が国内の新聞やテレビ局の記者団に向けて演説を始めようとしたとき、ブシュン! 独裁者がくしゃみをした。


独裁者のくしゃみをした数秒後、ドンガラガッシャン! と音をたてて病院が倒壊。


倒壊した病院を唖然とした表情で見ていた独裁者は気を取り直し、記者団に向けて語った。


「此れで分かっただろう、我が国には未知の伝染病の罹患者は存在しないのだ」




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