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信じてくれよ!
私は殺人を生業にしていた。
昔、子供の頃はそれが金にかなるなんて知らなかった事もあって、人が死ぬのが面白いからと次から次に人を殺す。
中学生になってから読んだ本でそれで金を得る事が出来ると知り、金と引き換えに殺しを請け負うようになる。
中には私が殺した事を信じず金を支払う事を渋る奴もいたけど、そういう奴はターゲットと同じようにあの世に送ってやった。
それが今、好きになった女に勧められた宗教に感化され、殺しを行って来た事に良心の呵責を覚え警察に出頭する。
それなのに、私が行った殺しを誰も信じてくれない。
私が殺したと主張する人たちは全員、心筋梗塞や脳梗塞で死亡したのだと言われる。
だから!
それは私が生まれた時から持っていた超能力で、ターゲットの心臓や脳の血管を握りしめたからなんだよーー!




