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植樹


春、高い山に登り周囲の山々と何処までも続く大平原を見下ろす。


昔、山々は杉の木で覆われ大平原には色とりどりの花が生い茂っていた。


だが今はその全てが薄桃色に覆われている。


梢一杯に花を咲かせた桜の木々が生い茂っているからだ。


核戦争が勃発して山々も大平原も全てが焼け野原になる。


その戦争で亡くなった人たち1人1人を埋葬する事など不可能だった。


だから私達は大地を覆い尽くすように桜の木を植樹して墓標の代わりとする。


何時か人間が地下のシェルターから出てきたとき桜の木を眺め教訓にして欲しいと、大平原を見下ろしながら1体のアンドロイドは思うのだった。




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