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戒厳令
昔未知の伝染病が蔓延し対処が後手、後手に回る。
人が集まる場所を起点として感染が広がるのを危惧した政府は人が集まるのを禁止し、最終的に全国民に対し戒厳令を発令した。
ガスマスクを装備した国防軍の兵士や警察官が国中に配置され、戒厳令を無視して外出しようとする者達に警告する。
「マスクだけでは伝染病の感染を防ぐことは出来ません。
直ちに家に帰りなさい」
その警告に従わない者は射殺された。
戒厳令が発令された後も伝染病による死亡者は跡を絶たず、発令した政府関係者も死に絶え、10数年経った今でも戒厳令は解除されていなかった。
 




