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アリとキリギリス


昔この家を購入して引っ越して来たとき隣人も同じ日に引っ越して来た。


挨拶を交わしたら私達夫婦と年齢や結婚式を挙げた日が同じで、仕事先も同業他社の職務も職位も同じだと分かる。


でもその後が違った。


私達夫婦は子供をつくらず、本来子供に掛かる金を自分達の娯楽、外食や観光旅行に充てる。


それに対し隣人夫婦は次々と子供をつくり、隣家の子供の数は現在15~6人。


台風で家の前を流れる川が氾濫し引っ越しを余儀なくされる。


私達夫婦は会社の近くの賃貸しマンションに引っ越しを決めたのに対し、隣家は坂の上の高級住宅街に家を建てるとの事。


今、隣家の夫婦が挨拶に来て言う。


「こういう時の為に子供を作っていたんですよ、子供達に保険をかける金の捻出は大変ですけど、2~3人いなくなるだけで9桁の大金を手にする事が出来るんです。


お宅等も此から頑張って子供を作ったらいかがですか?


それでは失礼致します」


そう言われて隣家の子供の数を数えたら、数人減っている事に気がついた。





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