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バス
中学生の頃両親と共に此の町に引っ越してきた。
転校した中学校で仲良くなった友人に、この町で昔から語られている幽霊話しを教えられる。
深夜バスに乗ると幽霊に出会うと言う話しだったが、中学生が深夜徘徊していると直ぐに補導される土地だった事もあり、社会人になった今まで聞いた事を忘れていた。
残業で帰りが遅くなり駅からタクシー乗り場に向かおうとしたら、バスがバス停の前に止まっていたので乗車。
バスが走りだし駅と家の中間付近にあるお寺の墓場の前のバス停に停車したら、乗客も運転手もバスも消え去り1人墓場の前に取り残されていた。
 




