表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/531

代償


昔中学生の頃自分の失敗を同級生に擦り付けそれをネタに同級生を虐めた。


あれから50年以上経ち世界的大企業の子会社の専務取締役になったのに、社長に身に覚えのない横領を告発される。


身の潔白を訴えようと親会社の会長に直談判を申し入れたら会って貰える事になり、喜び勇んで東京の親会社に向かった私を待っていたのは、中学生の時虐めた同級生だった。


親会社の会長である元同級生にこう言われる。


「お久しぶり、覚えているかい?


君に中学生の頃虐められていた者だよ。


君が在籍していた会社を吸収したのは君に復讐するためだ。


此れで分かるだろう。


君には自分の身の潔白を証明する手立てが無いのだよ」と。


そして私は横領したとされる金を返還するよう訴えられ、退職金も貰えず会社から放逐された。


それだけで無く孫娘の結婚が破談になり妻に離婚を切り出される。


元同級生が最後に言った言葉が脳裏に浮かぶ。


「虐めを行った君は50年も前の事は覚えていないかも知れないが、虐められた私は50年経った今でも覚えているのだよ、鮮明にね」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ