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盆 (漆)


私は山の麓にある限界集落に住んでいる。


昔、太平洋戦争が終わった直後くらいまでは山越えの支度を整える集落として栄えたらしいが、車社会になった現代では無用の長物となり、若者たちは次々と街へ出て行ってしまった。


それでも大半の住民が70代以上だが人が残っているだけマシだろう。


うちの集落を越え山に分け行ったところにあった集落は廃集落になって、人1人住んでいない。


人1人住んでいないが、お盆の時期になると犬や猫の鳴き声が聞こえて来る。


集落に住んでいて亡くなった人たちの霊は、集落を離れ街に引っ越して行った人たちに迎えられたのだろうが、心無い者達に捨てられ廃集落で死んだ犬や猫の霊が帰って来て鳴いているのだろう。


今、廃集落の近くを車で通りかかったら、犬や猫の鳴き声に混じって赤ん坊の泣き声も聞こえていた。




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