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冷凍睡眠
昔地球に巨大な隕石が落下してそれを契機に氷河期が到来した。
巨大な隕石が地球に落ちて来ると知った地球統一政府は、地下深くに氷河期が終わるまで籠る事を決定する。
世界各地の地下深くに沢山の避難施設が造られ、地球統一政府の国民は皆そこに避難した。
避難した国民の中に私たちの先祖は含まれていない。
地球統一政府に税金を納める事ができなかった御先祖様たち貧民は、地上に取り残されたのだ。
それでも御先祖様達は避難施設に通ずる穴を密かに開け、隕石が落下するギリギリの時に避難施設に入り込む。
今、ギリギリに避難施設に逃げ込んだ者たちの子孫である私たちは、避難施設の中の冷凍睡眠装置内で氷河期が終わるのを待っている人たちを食料にして、生活している。




