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虐殺
昔私が子供の頃核戦争が勃発する。
私は政府与党の幹部だった祖父のお陰で両親と共に、政府が秘密裏に造っていた核シェルターに逃げ込めた。
この核シェルターは原子力発電所や地下水脈を利用した水力発電所があり、食糧を自給できる設備が整えられていて恒久に立て籠る事ができる物。
シェルターに逃げ込んだ人たちは、衛星や被害にあわなかったカメラから送られてくる映像をモニターで眺める。
モニターには核爆発の直接の被害は免れたが、放射能に被曝してのたうち回りながら死んでいく人たちが映し出されていて、それは放射能により虐殺されているような光景だった。
あれから数十年経った今、私のような外の世界を知る者達は外の世界を知らず知らないまま死んでいく世代の者達に責任を追及され虐殺されている。




