昔と今の物語

迷路

昔からこのお寺の周辺に住んでいる子供達は、墓地で鬼ごっこやかくれんぼなどをして遊んでいた。

お寺の住職に罰が当たるぞと怒られ、親達に墓石が倒れて下敷きになる可能性があるから墓地で遊んでは駄目だと注意されたが、何度怒られても注意されても子供達は何処吹く風と聞き流し墓地で遊んだ。

小学校の同窓会の帰り酔っ払った私と友人達は、墓地の碁盤割りされた通路を迷路に見立てて久しぶりに墓地で遊ぶ。

今、私達の目に墓地の外が映っているのに、何故か迷路から出られず墓地の中で右往左往していた。