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稲荷寿司


昔、小学校の遠足で町の近くの山の上の神社に来た。


町を一望できる山の上からの景色を楽しみ、リュックサックからお婆ちゃんお手製の稲荷寿司が詰まった弁当箱を取り出し食べようとしたとき、後ろから「美味そうな稲荷寿司だな、神社の神使である儂に奉納しろ」と声をかけられる。


後ろを見たら巫女さん姿のキツネがいた。


キツネは俺の手から弁当箱を取り上げ、取り返そうとした俺を蹴り飛ばしうつ伏せにして背中を片足で押さえつけ、稲荷寿司を「美味い、美味い」と平らげる。


小学生低学年だったあの頃は太刀打ち出来なかったが、高校生になった今は逆に巫女さん姿のキツネを足で押さえつけ、涎を流し必死に稲荷寿司に食らいつこうとするキツネに、婆ちゃん特製の稲荷寿司を見せびらかしながら食べている。




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