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泣き声
昔家があった場所は高級住宅街。
それなのに家の周りに保育園や幼稚園があった。
あるだけなら構わなかったのだが、昼間、ガキの騒ぎ立てる声や泣き声が住宅街に響き渡り煩くて我慢できなくなる。
だから保育園や幼稚園のガキ共がハロウィンのときお菓子を求めて家に来たとき、毒を混ぜた菓子を子供等に与えた。
今、毒入りの菓子を食ってのた打ち回って死んだ沢山のガキ共が入園していた保育園や幼稚園は他の場所に移転していったが、住宅街には昼夜を問わずガキ共の助けを求める泣き声が響き渡っている。




