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時空機士クロノウス  作者: 宰暁羅
時空転移編
7/115

それぞれの夜




「やぁやぁエィデル、その後テルブ領はどうなってるかな?」

「アルキウス!」


 王城の入り口にいたルーニ・テルブ・ヴァナン・エィデルは、アルキウスが姿を表すと、直ぐ様最敬礼で迎え入れた。


「あなたの寄越してくれた援軍のおかげで、なんとかフィオルグニスは守られそうです!」

「そうですか、それは良かった」

「アルキウス、今日はそんなことを訪ねにきたわけではないでしょう」


 そう言って脇から口を挟んだのは、セララ・ガムルド・ヴァナン・マホマニテ。

 この戦乱の世にあって、女性の強い意思を尊重するような老婆である。


「その髪の色と顔色、勇者召喚の儀を行ったのでしょう? どうなったのですか?」

「勿論、召喚には成功しましたよ。私がしくじるはずがない」

「おお! 流石ですな、義兄上。」


 そう言って褒めそやすのは、ナセレ・ダロン・ヴァナ・レオース。

 フィオーネの弟であり、ダロン領の全てを司る美青年だ。


「しかしお労しや。そのお姿は……」

「ああ、まったく、ベッドから出られなくなりそうだよ。ここはいいね、霊体で済むんだから」

「やはり、生命力の低下は避けられなく……?」

「避けられないね。長くて、あと一年の命だろうか。フィオーネには、迷惑をかけっぱなしだな」

「姉上……ですか?」

「君のお姉さんは、そりゃもう凄いモテてね。それが私の妻になったのだ、嬉しかったよ……当然、子供を期待されるわけさ。私と彼女の遺伝子だ、才能ある子どもが生まれるってね。でも私は、以前の勇者召喚によって、生命力が失われた。フィオーネには迷惑だったろう。ようやく産まれた子供も、最近反抗期でね……」

「ええい、貴様の下世話な話はどうでもいい! 勇者は召喚出来たのなら、最前線に送ったらどうなのか!」


 強面の男性、ケリン・トホ・ヴァナン・ドゥルーヴが怒鳴り声を上げる。

 恵まれた体格は今も引き締まっており、元軍人という経歴を否応なしに自覚させる。


「これは失礼。しかし勇者様は、いささか問題がありまして……いや勇者様の人格等に、問題は一切ないのですが」

「どういうことだ?」

「あまり大きな声では言えんのですが……『時空』を、操れないようなのです」

「な、なんだと!?」


 震えた声を上げたのは、イリカ・ナロニ・ヴァナン・カカミ。

 いささか初老の、髪の毛に白いものが混じり始めた学者風の男である。


「どういうことだ? 召喚に失敗したんじゃないか!?」

「『時空』が何を考えているものか、私にはとんと分かりませぬが……とりあえず、明日から訓練を始める予定です。それで、原因も判明することでしょう」

「頼むぞ。今早急に救うべきはテルブ領だが、我がナロニ領も苦難に喘いでいることに変わりないのだ」

「存じております。今回の勇者様は覇気こそありませんが、実に素直で聞き分けも非常に良い。必ずや、『時空』を操り、この世界を救ってくれることでしょう」

「ふん……」


 マホマニテが、小さく鼻を鳴らす。

 まるでそれが合図だったかのように、小太りのジーリーム・マガシャタ・ヴァナン・バイラザイタがその場に姿を現した。

 手に持ったハンカチで額の汗を拭い、荒々しい息を吐くのは営業に出かけているサラリーマンのようにも見える。


「ふぅふぅ、間に合いましたかね?」

「バイラザイタ殿。何か領内で問題でも?」

「いや、娘がまたとんでもないことを……」

「娘? エルベド殿が何か……?」


 バイラザイタの娘、エルベドは何年か前に既に嫁として出している。

 バイラザイタは大慌てで首を横に振る。


「いやいや、何の問題もありませんとも!」

「……」


 その場にいる領主一同が、バイラザイタを冷ややかな目で見つめる。

 即ち――「こいつ、まさか隠し子が?」という疑惑の目だ。


「バイラザイタ殿……領主の子息の数はしっかりと報告するべきと、知っていましょうね……?」

「わわわ、マホマニテ殿、そう険しい顔はなさらぬよう!」

「しかし、真実です。子が存在しない私が申すのも何ですが、そこはきちんと申告していただきたい」


 レオースがバイラザイタに詰め寄る。レオースはまだ結婚しておらず、子はいない。

 バイラザイタは困惑顔のまま、詰め寄るレオースを脇にどかそうとする。


「いませんよ、私は妻が二人に息子が三人と娘が一人だけ! 知ってるでしょ!」

「それ以外の、私達の知らぬ娘さんの存在を、隠している可能性があなたにはある!」

「無いですって! 子供のいないあなたには、わからない世界があるんです!」


 バイラザイタは追い詰められて叫んだ。

 それは、追い詰められて出した無意味な回答。当然異に介することはない、と思いきや……


「くっ……うぅ…………」


 レオースはその場に崩れ落ち、苦悶の表情を浮かべている。

 一体何事かと、先刻まで共にバイラザイタを詰問していたマホマニテが問いかけると、


「また……振られたのです……! 私に子供が出来るのは……いつの日か……!」


 レオースがそういう場面でもないのに男泣きをしている。

 各領主たちが躊躇する中、真っ先に駆け寄ったのはアルキウス。彼の肩に手をかけ、語りかける。


「まさか、()()()()を見せたのかね?」

「…………は、はい」

「馬鹿だなぁ! ()()()()は将来妻になる人にも、生まれた子供にも見せてはならないと言われていただろうに!」

「理解を……求めたく」

「アルキウス。()()()()、とは一体?」

「え、あ、あぁ……レオース君は、その、虫が大好きで大好きでたまらぬとだけ」


 その言葉に、マホマニテとエィデルは顔を青くして震え上がった。

 復調したのか、バイラザイタが「僕はわかってますよ」といったオーラを出しながらレオースのもう反対を肩に手をかける。


「レオース君。君の趣味を理解することは、ちょっとその女性には難しかったようだね」

「バイラザイタ殿……」

「しかしくじけることはない。虫が大好きだという女性は必ず存在する。その……仲間を見つけることだね」

「……はいっ!」


 いい笑顔でレオースが立ち上がる。その純粋無垢な笑顔は女性を惹き付けるものがあり、その分犠牲が増えるんだろうか……とエィデルとマホマニテをげんなりさせる。

 カカミは呆れ、ドゥルーヴは面倒臭そうに大仰なため息をつく。


「……それで? 今日集まったのは、レオース君の特殊な趣味の話を聞かせてもらうわけではあるまい」

「くっ……失礼しました」

「はは、そうですね、議題は召喚した勇者殿について! 『時空』を操れないため戦闘力に関しては語れませんが、まぁ、それ以外に関して私見で宜しければ」


 皆が王城に向かって移動する中、マホマニテが真剣な表情で、アルキウスに小声で問いかける。


「お披露目に関しては……」

「ええ、わかっております。『勇者殿が行くのは構わないが、こちらのほうから誘いかけるのは駄目』ということで」

「結構」


 一番の心配事だったのか、マホマニテはほっと胸を撫で下ろした。






 フィオーネに連れられ、郊外の屋敷に辿り着く。

 もう夕方だ。こっそり携帯電話を覗いてみれば、時刻は8時を過ぎたあたり。

 日にちを訪ねてみたが、僕が異世界に連れられたのと同じ4月中旬だった。となると、この場所はより赤道に近い南側ということになる。

 しかし、その割に気温差は感じなかった。ここは日本と同じ温帯なのだろうか?

 生えている植物なども、日本の春に咲く植物をよく見かけた。


「では、私はこれで。明日も様子を見に来ます」

「あの、ラヴァン君には、ちゃんと晩ごはんを出してあげますよう!」


 フィオーネは返事をせず、屋敷裏の倉庫にクロノウスを放り込むと、去っていってしまった。

 ラヴァン君はちゃんと晩ごはんにありつけられるのだろうか……

 そんな心配をしつつ、鮫介は屋敷の表側に回り、玄関をノックするか迷った。


(ドラマとかでは、ノックは不要ですよ~とか言ってるけど……)


 やらないわけにはいくまい。

 息を吸い込み、ドアを三度、力強く叩いた。


「失礼! ここに住むよう言われて来た……んですが……」


 言葉尻は弱い。慣れていないのである。

 やがて心配になる程度の間が空き、返事が屋敷の内部から聞こえてくる。


「勇者様ですか!? すみません、掃除をしていて……今すぐ向かいます!」


 それから十数秒の後、屋敷の門が風情もなく開け放たれる。

 そこには『執事』という言葉から連想される服装を来た美少年が立っていた。

 イケメンだ。しかもそれが悪いと感じさせない。

 執事の少年は完璧な礼をこなし、鮫介を内部へと導いた。


「ようこそ勇者様! ムー大陸はフェグラー領へ!ここは勇者様のご自宅です、どうぞ自由にお使いください!」

「あ……うん」

「それと申し訳ありません! 勇者様のご帰宅に間に合いませんでした! なんなりと罰を与えてくださいませ!」

「えぇ……」


 何かきらきら表情で視線を下に下げている執事に、鮫介は言った。


「そんなので罰なんて与えてられないよ。これからは、こっちが大なり小なり迷惑をかけることになりそうだし」

「なんと、お優しい……慈悲深き主人を持てて光栄です!」

「いいから、部屋に案内してくれ。それと……お腹が空いたな」

「はっ! ご心配なく、メイドが食卓にいますので、準備のほうは終えております」


 そういえば、メイドもいるって言ってたな……

 メイドさんか……執事が美少年だったし、美少女かな……

 鮫介はうっすらと笑う。島にメイド喫茶など存在しないため、それは触れたくても触れられない幻想の存在。

 鮫介は、割とメイド萌えするほうであった。


「この部屋となります!」

「おぉ」


 執事に連れられて到着したのは、十五坪くらいありそうな広い部屋に、机、椅子、チェスト・キャビネット、何も入ってない本棚、それから2坪くらいありそうな巨大なベッドが鎮座してある。


「……え? この部屋貰っていいの?」

「はっ!」

「マジで?」

「マジです」


 マジなんですか……

 今更ながら、自身の『勇者』という称号の誉れの強さを実感する。

 そっか、勇者というのはこんな立派な部屋に暮らせるのか……


「食事の用意が出来るまで、こちらでお待ち下さい」

「じゃあ質問に答えてくれ。君の名前は?」

「はっ! ジルトエ・フェグラー・レギ・ゴードンと申します!」

「ん? その名前は……」

「私の祖母がアメリカ人だったと聞いております」


 そうか、クォーターなのか。そうだよな、ムー大陸人だけが住んでるわけじゃないってことか。


「じゃあ、名前の『ネア』ってどういう意味だ? 職業を表す、とかなんとか」

「『ネア』は、この世界に7人しかいない虹の七機士の乗り手を現しております」

「それなら、僕もネアなのか?」

「はい」

「じゃあ僕の名前はオトナシ・領名……都道府県でいいのかな……ニーガタ・ネア・コースケってことになるのか」


 ようやく自分の名前を言えるようになった。


「ちなみに、君の『レギ』は?」

「『レギ』は、使用人という意味です」

「ふぅん。なら、『スタル」は?

「スタルは、成人年齢たる十五歳に届いていない子供のことです」

「ははぁ」


 成人年齢は十五歳か。

 イニミクスとやらの攻撃で、大人はどんどん戦場で死んでいるのだろう。

 ラヴァン君は十一歳。

 あと四年、子供をやってろと言われれば、まぁ、勇者なんてストレスの素か。


「君たちの言語は?」

「ムー語ですが」

「言語が通じるのは何故だ? フィオーネさんは、それが当たり前のように話してたけど」

「王が残したとされる、言語解析の塔『バベル』ですね。王城にあるそれが、言語に関してサポートしてくれているとか」

「それは言語だけか?」

「そう聞いてます。文字に関しては、効果が無いとか」

「ふぅむ……」


 言葉が通じるのに、文字が通じないのは痛いな……

 ……仕方ない、文字を覚えなくては詐欺られる可能性がある。

 そのうち、そういう教科書を用意してもらおう……恥ずかしいけど。


「明日からは、『時空』を操るための訓練となります」

「訓練?」

「勇者様の近衛兵となられる方がいらっしゃるそうです」

「はぁ」


 近衛兵……そういうのもいるのか。

 いや、そりゃいるよな。いないほうがおかしい。

 筋肉モリモリのおっさんに護衛と称して囲まれる絵面を想像して、少し気持ち悪くなった。

 出来ることなら、外見がいい人間がいい。このゴードンみたいな。

 と、そんなことを考えているうちに、部屋の扉がとんとん叩かれた。


「勇者様、晩御飯の準備が整いました」

「では勇者様、行きましょう」

「うん」


 扉を開くと、メイド服に身を包んだ少女が頭を下げていた。

 美少女だ。顔立ちはクール系。アルキウス……グッジョブ!

 じっと彼女を眺めていると、少女は困惑して言った。


「あの……何か?」

「あ、すまない。僕の世界だとメイドさんってもうコスプレ……って言ってもわからないか……とにかく偽物しかいないから、新鮮で」

「はぁ……」

「君、名前は?」

「マレナ・フェグラー・レギ・カルディアと申します」

「じっと見ててごめん。それじゃ」


 下心のない笑顔で手を降って、別れる。

 ……あっぶねー! これじゃエロご主人様だっつーの!


「気に入りましたか?」

「まぁ、ね」

「彼女は貴方様の従者。寝室に呼びつけることも可能ですよ」


 ゴードンがこちらを振り向かずに言う。だからそんなことはしないっつーの!

 案内された食卓は、お米やじゃがいもを蒸した料理、かぼちゃや豆の煮込み料理、それからメインディッシュであろう種別のわからない魚がデンと置いてある。

 食べられるもので良かった。ゴードンが引いてくれる椅子に座る。

 後ろから付いてきたカルディアが頭を下げ、料理の解説をしてくれる。


「勇者様は転移したばかり。高級食材を用いず、勇者様の故郷の味付けを頑張って再現してみた次第でございます」

「うん……ん?」

「お米はこのフェグラー領で収穫出来るフェグラー米を使用しました。じゃがいもはダロン領で取れたものを蒸し、かぼちゃはナロニ領、マガシャタ豆はマガシャタ領より取り寄せました。メインディッシュはアルキウス様が釣り人に命じて釣らせたアカノコウオでございます」

「自分で釣り上げたんじゃないのか……」

「それは厳しいかと」


 ふむ。説明してくれたのは嬉しいが、何言ってるのか全然分からない。まだ領関係の位置を把握してないからだろうか。

 マガシャタ豆とかアカノコウオとか何だそれ。おそらく、このムー大陸に自生する食材なんだろうが……

 とりあえず、掌の皺と皺を合わせて、いただきます。

 まず最初に、お米に手を出してみる。置いてある箸を右手に構え、いざ。


「もぐもぐ……現代日本のお米とは食感が違うなぁ。食べたことないけど、タイ米とかそんな感じなのか……?」

「申し訳ありません。日本のお米は、非常に貴重でして……」

「ああいや、怒ってるんじゃないよ……ところで」


 鮫介は食卓の反対側で料理の解説をしてるカルヴィア、背後で待機しているゴードンを順繰りに見渡した。


「君たちは食べないのか?」

「コースケ殿が食べ終わったら、私達も食べさせていただきます」

「やっぱり……そんなの落ち着かないよ。一緒に食べよう」

「しかし」

「命令だ。『僕と一緒に料理を食べること』」

「……承知しました」


 二人が動き出し、料理を置き始める。


「……礼儀というものを知らないので、不快に思われるでしょうが……」

「礼儀なんて知らないのは僕も同じだ。粗相があっても見て見ぬフリをしてくれたら嬉しいな」


 そうして、二人を交えて夕食を取る。

 うーん、テレビでやってた通りだ。僕は礼儀よりご飯の美味しさを取る。みんなで取る食事は美味しい。


「この魚、骨、多っ!?」

「ははは。頑張って取ってください」

「アカノコウオは小骨が多いことを有名なんですよ」

「アルキウスー! 何の嫌がらせだー!?」


 食後に歯磨き等を終わらせれば、風呂に入るまで時間が空いた。

 鮫介はトイレで用足し(ちなみに水道はちゃんと通ってた)してから、ゴードンを伴って自室に戻る。


「さてゴードン。お前に一つ訪ねたいことがあるのだが」

「はっ」

「食事は……本当にあれで良かったのか? 僕はなにか、お前たちに失礼なことをしていないだろうか?」

「まさか。ご配慮いただき、まことに感謝しております」


 頭を下げられる。


「それで? これだけのために呼ばれたわけではないでしょう」

「ああ……これから風呂に入るわけだが」

「はい」

「……お前ら、また余計なこととかするんじゃないだろうな?」

「余計なこと……とは?」

「そりゃ……体を洗うとか言って入ってきたり……とか」

「カルディナに、そういう命令が出てる可能性は否定出来ませんね」

「否定してくれ」

「かしこまりました。他には?」

「寝るときに、添い寝するとか」

「否定出来ませんね」

「否定しろよ!」

「実際、そういう命令は多いんですよ。いいじゃないですか、コースケ様が相手をして差し上げれば」

「ゴードン!」

「わかりました。そういう命令は全て解除させていただきます」


 まったく。

 人がどれだけ気を使ってると思っているんだ。


「ちなみに添い寝ですが」

「ん?」

「私のほうが、抱きまくらになるサポートもございますが」

「……」

「……」

「解除」

「了解」


 まったく、この世界の貴族は変態しかいないのか?




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