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この宿良すぎない?

シチューウを食べ終わった俺はクスノキを採集するために街の外へと出る。クスノキの採集なんて、木から適当に採集すれば終わりなので結構簡単だ。なので報酬は大銅貨5枚とかなり安い。俺は適当にそこら辺に生えている木を手で折り、採集していく。今回の採取対象は枝葉なので、比較的重量をとるので、今回は100gでは無く300gだ。

採集を始めて数分後、目標の量を採集し終えた。特に街の外ですることもないので、真っ直ぐギルドへと帰っていく。平和だなー、なんて考えながら。



微妙なフラグをたてていたのだが、危機回避スキルが発動しているから、やはり安全に、平和にギルドへと帰ってこれた。俺はもう受付嬢へと依頼完了を報告し、アイテムボックスからクスノキを取り出した。この時に前回の依頼完了の時と同じような反応をされたが省略する。

少しして、依頼完了の手続きが終わったので、俺は気になっていたことを聞く。


「あの、冒険者ランクをあげるにはどうしたらいいんですか?」


俺がこの街に来たのはそもそもダンジョンに入り、魔石を回収するためなので、出来れば簡単な条件を言われることを願いながら聞いた。


「銅貨ランクに上がるには後鉄貨の依頼を2つ、若しくは銅貨の依頼をひとつ完了することで上げられます」


思いのほか条件が簡単だったので、明日には銅貨になれそうだな、と少し喜ぶ。俺は教えてもらったことにお礼を言って、ギルドを出る。この後何をしようか?と考えていると、宿をとっていないことを思い出す。


「どこでもいいけど、出来れば料理が美味しいところがいいな」


〘この道を20メートルほど進んだ場所に料理が美味しい月見亭という宿があります〙


おお、それはいい情報だ。俺はすぐさま月見亭に向かって歩き始める。ギルドから近いし、料理も美味しいとか最高かよ、なんて思いながら。


月見亭は見た目は少し古びていながらも、中に入ると清潔感が溢れており人も溢れている。俺は近くにいた宿主っぽそうな人に声をかける。


「一泊したいんですけど、できますか?」


「はい、大丈夫ですよ。夕食と朝食は必要ですか?」


「両方ともお願いします」


「それでは、銀貨6枚と大銅貨5枚です」


おお、6500円か。結構安いんじゃないか?宿の値段はよくわからないが。俺はアイテムボックスから金貨1枚と大銅貨5枚を出して渡す。


「少々お待ちください」


宿主らしき人はカウンターらしきところの後に行ってから少しするとお金を持ってきた。


「お釣りです、それと名前を伺ってもいいですか?」


「皐月です」


「サツキさんですね」


なんで聞かれたのかは分からないが取り敢えず答えておいた。


「それでは、部屋は2回の手前から3番目です」


宿主らしき人はそう言って違う人の接客に向かった。俺はすぐさまご飯でもよかったのだが、取り敢えず一度部屋を見に行く。二階へと登り扉を開けると、そこには狭くなく広くもない、いい感じの広さの清潔な部屋が広がっていた。


この宿、完璧すぎないですか?

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