表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

地球のもの多くないですか?

この世界のことを考えたところでわかるはずもないので、思考をやめて冒険者ギルドへと戻った俺は、受付嬢の元にいる。


「アイテムボックス」


そう呟いたあと、黒い靄の中からドクダミをすべて取り出して受付の上に置く。そして、受付嬢の方を見て依頼完了手続きをお願いします、という視線を向けていたのだが、一向に受付嬢は動かない。そして数秒後やっと受付嬢が口を開いた。


「今、アイテムボックスを使いましたか…?」


「はい、使いましたけど」


「アイテムボックスを持ってるなんて、あなたは異世界人ですか!?」


え、ええ、なんでバレたんだ?なにかしたか?いや、何もしてないはずだ。よし、しらばっくれよう。


「いえ、違います」


「そ、そうですか。アイテムボックスを持っているからてっきり…」


この世界には『アイテムボックス=異世界人』という公式でもあるのかもしれない。次からは気をつけよう。


「それでは、依頼完了手続きを行いますね」


「お願いします」


数分の間受付嬢が何かを準備したあと、俺に銅貨7枚を渡し、そして依頼が完了した。今はまだお昼すぎ、昼食を食べてからもまだ何ができそうである。そう考えた俺は違う薬草の依頼を受けておく。ちなみに今回の薬草はクスノキだ。防虫剤や医薬品に使われるあれだ。クスノキは暖地に生える常緑高木だ。今考えてみれば確かにこの街はクスノキが生えていそうな暖かさだ。


そんなことはさておき、俺は昼食をまだとっていないので、クスノキを採取しに行く前にお昼を食べに行く。どのお店がいいかわからないので適当な店に入る。


「いらっしゃませ」


そう言って出てきたのは小さな女の子だった。ちょこんとしていて、少し可愛い。


「こちらにお座り下さい」


そんなことを考えていると女の子に席を案内される。俺はその席に座ってメニューを見る。ちなみにこの世界の文字は読めるようだ。適当にメニューを見てほしいものを頼む。


「この、シチューウってのをください」


ちなみに名前がなんとなくシチューぽかったので頼んだ。


「かしこまりましたー」


そう言って女の子が厨房の方へ戻って行った数分後、シチューウが運ばれてきた。そして、それを見た俺は内心なんでだよ!と叫ぶ。何故なら名前からしてシチューである、シチューウという料理はどう見てもナポリタンだったからだ。俺は何故なんだ!と思いながらもナポリタンが嫌いな訳では無いのでシチューウを食べる。シチューウは見た目通り味もナポリタンだった。


俺はなんでこんなに地球のものがたくさん?と思うのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ