お父様(変態)
「クリシュナ?今日はダンスとお茶、それと魔法の授業があるわ?起きて?」
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛い゛…………。(正解、はーい…………。)」
「着替えたら早く来るのよ?今日は貴方のお父様が待っているわ!」
「あ゛い゛。(正解、はい。)」
おはようございます………。
低血圧の申し子と呼ばれた、私の低血圧は、乙女ゲームでも直らなかった。
ダンスとお茶、
ワァ、とってもお嬢様☆&中世ヨーロッパ風!
中世ヨーロッパ風だからね?
風ついてますよ?
決してウ◯コ道端に撒き散らしたりしないよ?
だって乙女ゲームだから!
乙女なげぃむだから!
うん。
ちなみに、
クリシュナは愛称です。
着替えるか!
さぁ、クローゼットをあけると!
そこには!
輝かんばかりのロリィタ服!
ドレス、ドレス、ドレス!
よく分からん装飾!
こいつぁすげぇ!
宝の山だぜ!
ヒャッフヒャッフーーーー!
選ぶの怠い。
こんな時は!
ウ~ル~ク~さ~~ん!
『は~い。』
ふっ、お主も毒されてきたの!
『貴方のテンションが高すぎて、
私までつられてるだけです。』
さよか。
んでですな?
ドレス選んで?
『…………貴方自分で選びなさいよ。』
いやです。だるい。
『………はぁ、今春ですからオレンジ色のはどうです?』
ん、ありがと。
後さ、前から聞きたかったんだけど、
ウルクさんって女?男?
『あ~、精霊って性別無いんですよ。
なのでどちらでもなれます。
ですが私は男よりですかね。
抱かれたいと思いませんし。
一応子を成すことも出来るんですけどね。』
へぇ~。
ウルクさんすごいね。
侍女さんがドレスを着せてくれた。
鏡の前で一回転。
うん。
私ったら、超美少女!
悪役令嬢が美人でいいのか?
運営の考えかたによるよね!
「ありがとござまひゅ!いってくまっ!(正解、ありがとう御座います。行ってきます。)」
わぁ、遅くなってしまったよ。
走………らない!
私はインドア派だから!
家にニートしたい。
歩く!
だるい。
うええええ!
ダルいぜ!
あ、着いた。
侍女さんや、
「どああかて!(正解、ドア開けて。)」
ギィ…………
さあ、
お父様(変態)のおでましだ!
愛称を、クルナからクリシュナに変えました。