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東京恋物語

作者: ばいきんまん

後半のクライマックスに注目

 ヒロシは東京の某大学から、電車で1時間半ほどの千葉県に住んでいる。実家から通学している。

 カヨは秋田県出身で、大学に通うため、東京へ上京した。カヨは純粋で天然で、小柄で可愛らしい子だった。

 ヒロシは遊んでばかりいて、授業もサボったりしていた。ヒロシとカヨが出会ったのは。丁度3回生のゼミであった。会話をしているうちに馬が合い、ヒロシにとってカヨはタイプの子であった。デートを何回か重ね、付き合うことになった。そして、ヒロシはカヨの家へ転がり込むようになった。

 カヨは大人しく優しいので、半同棲をおのずと許すことになった。ヒロシはどちらかといえば、アクティブでアウトドア。カヨは消極的でインドアである。ヒロシはちょっと頭のネジが外れていて、お惚けであった。カヨはそんなおかしなことを笑っていた。カヨもちょっと変わり者であったのだ。例えば、パイナップルを片手に持ちポーズをとり、自由の女神とギャグをする。カヨはケタケタと笑う。そんな程度である。

 ヒロシはオラオラタイプではないが、カヨはヒロシ色に染まっていった。好きなテレビ、映画、音楽趣味は、似ていくようになった。カヨはそんな日々の中、疲れるようになった。3回生の後期から就職活動も始まり、2人は忙しくなり楽しく過ごせなくなった。2人とも東京で仕事をして、そのうち結婚しようと語り合っていた。カヨは分からない。

 月日は流れ大学4回生、2人は一1つも内定が取れなかった。カヨは元気もなくなり屍のようになり、実家に帰ることになった。卒業後、実家の辺りで親戚の紹介で、職を見つけ就職することになった。ヒロシはフリーターで実家暮らしを続けていた。2人の関係は自然消滅の状態であった。ヒロシは罪滅ぼしか、アルバイトで貯めたお金で、東京で暮らしていたカヨの家の家賃を払い続けていた。5月東京に、カヨが荷物を取りに来るとのことで再会した。2人の思い出の物を捨てたり、必要なものは段ボールに詰めて送るように整理した。すると、その中からヒロシがカヨに送った、誕生日の手紙が出てきた。部屋が片付き、カヨが「その手紙読んで」と言いヒロシは読んだ。

 「新居は4LDKのマンションに住んで、リビングに48インチの大きいテレビを置き、ソファも置き、子供は2人ぐらい欲しいな。いつまでも仲良くいようね。これからもよろしく。大好きだよ。誕生日おめでとう」涙をのんで読んだ。カヨは「ごめんね、ごめんね、ヒロ君」と言いくしゃくしゃ顔になり泣いていた。

そして、カヨは秋田県へ日帰りで帰るので、東京駅まで電車で乗り継ぎ、最後の見送りをしに行った。改札口で別れを告げた。「バイバイ」と。ヒロシは上を向き、溢れんばかりの涙を堪えていた。

                       おわり


悲しき純愛

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